卯的生活・緊急短期(であってほしい)連載

ぺーどら日記
7

 

2000.7.9(日)


教習所をどうにか卒業?して数日。これからは、オットの休みの日は出来るだけ車の運転をしたいと思っていた。しかし、なかなか決心と勇気のいるモノで、私が実際に運転したのは小児科に行くのと皮膚科に行ったときくらい。週末の買い出しにいつもの大型スーパーに行くとき、オットの姿が運転席にあるとホッとしてしまうという情けなさ〜。

その数少ない実践である小児科に行ったときのことは、これから先、なかなか忘れられないだろうと思う。

まず、団地の駐車場をいざ、スタート! ところがここは、多くの種類の車が出入り口になる路上にもびっしりと駐車されているという、ペードラにとっては意外な危険地帯であった。

「ハンドル切りすぎ! もっとゆるやかに曲がらなきゃ、今に絶対ぶつけるぞ!」

初めてオットの車を動かした日とは全く別人のオットがそこにいた。何という冷たい言葉。今に絶対ぶつける〜? それが、必死になってこれから運転しようと頑張っている愛する妻に発する言葉であろうか。

しばらく行くと、下り坂になっている制限速度30kmの道に出た。昨夜、オットは初心者の心得として「まあ、誰に何と言われようととにかくゆっくり走ることだな」と私に言った。「危ないと思ったときは止まって待つ」とも。私はその言葉どおり、慎重に運転しようとしていた。しかし、バックミラーで後ろの車を確認したオットは言った。

「後ろが詰まって来ているから、もっとスピード出して」
ええっ? これはオットの試験なのだろうか? 誰に何と言われようとトロトロ走れという言葉に対して私を試しているのだろうか・・・?

しかしそんな感じはなく、グッとアクセルを踏み込む私に満足そうな助手席のオット。何だか訳が分からない。この矛盾、どう理解すればいいのだろうか?

やっと小児科の駐車場に着いたとき、モタモタしながらバックで駐車しようとしているところへ他の車が入ってきた。するとオットは助手席からハンドルに手を伸ばし、
「他の車の迷惑になるから」とさっさと自分で車を駐車させてしまったのである。

「いざというときはアタマから突っ込んで停めること。バックで出るのはどうにかなるから」駐車に対するオットのこの言葉も、このときはどこかへ消え去っていたようだ。

何だかひどい・・・そう、私は満足な運転や車の操作はまだ出来ないだろう。だったら練習しなければどうしようもないであろうに、まわりの迷惑ばかりを気にして言っていたこと全てをみごとにくつがえしたオットに不信感を感じてしまうのは、私のワガママというものなのだろうか。

何とも自分の情けなさが歯がゆい日であった。