2000.7.1(土)
入校手続。IDカードでの予約が取れず、午後電話で確認。月曜日の11時からの教習が決まる。嬉しくもあり、不安でもあり・・・。
2000.7.2(日)
一応「ウン」とは言ったものの、まだ反対している感じのオットが、やっと車のハンドルを握らせてくれた。家の近くの農業試験場の中の道。子供がカエルモドキ(手足の生えたオタマ)を池に返している間に、ソロソロと運転。実はエンジンをかけるときに、キーを手前に回すのか、向こうに回すのかが大きな疑問だった。それさえ忘れてしまったのか、とオット唖然。動いた車に第一声「恐ぇ〜〜!」。私は一生忘れないだろう、この言葉。
いつの間にかいなくなってしまった車を探して子供たちが走ってきた。「お母さん、運転してるぅ〜!」長男の驚きの第一声。ちょっと気分いい。すぐにオットと代わって買い物へ。何だかもっとやりたい気分。
午後、今度はオットの会社のだだっ広い駐車場で練習。ただグルグル走らせたり、バックで車庫入れの真似事をしたり。後部座席に次男を乗せて。「ジナンは初めてお母さんの運転する車に乗ったコドモだよぉ」と何とも言えない感慨。休日出勤の人に目撃されたりして大テレ〜。
2000.7.3(月)
今日は教習初日!
送迎バスに乗ると私一人しかいない。私の乗る停留所は教習所から一番近くなので、このバスには私だけということになる。運転手さんが気さくに「何段階ですか〜?」と話しかけてくる。実はペーパードライバーで15年ぶりに運転すると言うと、さすがに驚かれた。やっぱりねぇ。
教習所に着くと、早速コンピューターで配車手続き。乗車20分前から受付が始まるのだが、バスが付いたのが10分前。さらに焦ることには、5分前には締め切られてしまうのだ。長い列を心配しながら待って、やっと配車券を取り、料金を支払う。配車券には教習車の番号と教官の名前が書かれている。一体どんな先生なのだろうかと、それも気がかり。
とにかく教習車のところまで行く。みんな、早速ボンネットを開けてオイルを点検したり、ブレーキランプの様子を見たりしている。一から教習を受けている人は、それをするのも授業のうちのようだ。しかし私は何をしたらいいかわからず、車の横でじっと待つしかなかった。
「ヤマモトさんですか?」やって来た教官は、一見強面のスポーツ刈りにトレシャツとジャージ姿。ヒザにはつぎあてまでしてある。思わずビビる(あとで考えたらこれは大型二輪用の教習服だったようだが、他の先生がストライプのワイシャツにスラックス姿の制服なのに、ナゼこの人だけが・・・とただならぬモノを感じた。無理もない?)。
「ペーパーさんねー。で、どのくらいやってないの?」教習簿を見ながら先生がたずねる。「ハイ、だいたい15年くらい・・・」「じゅうごねん〜? そう、かなり長いねぇ」先生、苦笑い。「でも、昨日ちょっとウチの車、動かす練習してみたんです!」「どんなことしたの?」「前へ進んだり、バックしたり、グルグルまわったり」「ハハハ・・・そうかぁ(汗)。ま、とにかくやってみましょうか」
まず先生がお手本を見せる。教習所内の一番外側の大回りコース。それでもギアチェンジなどの作業がある(アタリマエ・・・)。早速運転席に座ってスタート。ゆるやかなカーブなのにハンドルを切りすぎたり、持ち手が逆になったりと最初はアタフタ。カーブの手前でかなりスピードを落とすのだが、ノックするんじゃないか、エンストしないかとそんなことばかりが気にかかる。
しばらく回っていると、だんだん感覚が戻ってくるのがわかった。それにしても、私が免許を取った頃と、今ではかなり教え方が違っているのだと言われて納得。格段に今の方がわかりやすい。車両感覚も、自分が道の真ん中にいるような感じでいれば、だいたい車はベストの位置を走っているのだと知って感動してしまった。昔は左右のラインのどこにボンネットのどこをあわせるとか、確かそんなややこしい考え方を教え込まれたような気がして混乱しきり、だったのだ。
あっという間に50分間の授業が終了。心からホッとした。帰りのバスまで時間がないので、あわてて明日の予約を取る。明日は9時、朝一に乗ることになった。とにかくガンガン乗って、感覚を取り戻さなければ〜。
夕方、両腕に鈍い痛みが出て、夜になると共にジワジワと肩の方まであがってきた。きっとハンドル握りしめていたせいなんだろうな。「肩の力抜いて」と何度も言われていたっけ・・・。