卯的生活・緊急短期(であってほしい)連載

ぺーどら日記
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教習所に突撃だ〜!


オットは反対した。車というのは、事故を起こすのは自分だけのことではない、と。いつどこからチョロっと出てきた自転車や歩行者に接触しないとも限らない。巻き込まれない保障はない。そんなことを一日中心配していなければならないのは御免だと。ううむ。確かに(私って信用ないなぁ)。でもね、そこまで考えればキリがないんだ。どこにでも事故はあるだろうし、人間、いつどうなるかなんて誰にもわからない。このままオットの送迎でスイミングを続けるのも心苦しすぎるし。定期的な病院通いも私が動ければ、どんなに便利か。もう、他人のご厄介になるのもたまらない〜! 私の切々とした?訴えに、ついにオットもウンと言わざるを得なかった。しかし、15年も運転していない私を教えることなんて自分には出来ないから、「ま、2、3回乗ってみたら?」ということで教習所に行っても良いことになったのだった。

「オートマは楽だよぉ」と妹には勧められたが、オットが言うには「軽自動車はほとんどがマニュアル。それに、一度オートマで覚えてしまうとマニュアルに戻るのは大変。逆に、マニュアルからオートマへの切り替えは簡単に出来るから」ともっともらしい意見。「軽自動車は」と言い切るところが、この先、私のために中古で軽を買おうという意志がうかがえるようで何だか嬉しい。オットの運転する足先の動きを見ていると不安なものもあるが、とにかく言われるとおり、マニュアルで申し込むことにする。

「教習所に手続きに行こう!」一応了解はしたもののまだ半信半疑、ピンとこないという感じのオットを引っ張って、土曜日、私は気が変わらないうちにと入学手続きをしに出掛けた。受付の女性がスッと書類を差し出し、「ここに必要事項を記入して下さい。裏にもありますからね」と行ってニッコリ微笑む。久々に出番を得た運転免許証を見ながら、本籍地や住所、免許を取った年月日やら公安委員会の名称などを書き込んでいく。裏を返したら、ナントそこには交通関係?の熟語が10個ほど書かれていて、「ふりがなを付けて下さい」と書いてある。これはもしや、簡単な適正検査〜? 「きんきゅうしゃりょう」とか「じょこう」なんて言葉を書きながらもドキドキしてしまった。

それから、写真が必要だとかで撮影してもらうことに。そうと知っていれば、もっとキッチリ化粧して来たのにと、あわてて髪をなでつけたりして撮影に臨む。同じ場所で簡単な視力検査。すんなりOK。目の良い人には何の心配もないのだろうが、更新のときなどでも、いつも視力検査が気になってしまうど近眼なのでホッとした。

名誉ある?ゴールドカードを渡し、コピーをとってもらう。この免許証がこれから役に立つのだと思うと感無量。今まで、更新のたびに「今度更新するときは自分の運転で来るようになっていたらいいな」と秘かに思って安くない更新料を払ってきた。いついきなり運転することになるかわからないから、絶対に失効してはいけないと母が言っていた言葉が胸に響く。あきらめなくて良かった。そして、今度はもう絶対に後戻りしないぞと心に誓う。

教習の予約は全てコンピューターで管理されていて、IDカードを入れて空車と出た画面をタッチして予約が入る。教習を受けるときは、またカードで配車手続きをして、プリントアウトされた紙で料金を払ってからやっと乗車となる。時代だなあと思う。フロアには、キャンセル待ちや乗車時間を待っている大学生とおぼしき若者であふれていた。みんな髪が赤かったり、男の子でもピアスしていたり、やけに似合わないあごひげを生やしていたり・・・。久々に、ちまたの空気を吸った気がする。みんなこんな若者ばかりだから、ちょっとでも毛色の違う主婦(オバサンとも言う?)がいると目に付くこと〜。私も相手からそう見られているのだろうなあ。

月曜日に予約を取って、いよいよ、ついに車に乗るのだ。私が動かすのだ。運転するのだ〜!!