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"写真のチカラで東北に元気を” 
高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト

 埼玉栄高校写真部は、東日本大震災に際して、「私たち写真部にできることは何だろう」、「『写真の力』を信じて、写真で何かをしよう」と考えていく中で、「被災地に写真で応援メッセージを届けること」に帰結しました。この被災地へのメッセージを届けたいという埼玉栄高校写真部の思いを、被災地の一つである宮城県にある柴田農林高校写真部が受け取りました。
 写真甲子園という大会をとおして交流を持った二つの写真部が、自分たちにできる震災復興応援として本プロジェクトを企画しました。
 日本全国から被災地へたくさんの人や物資などの支援がなされているなか、その一つの形として、 多くの方々(老若男女)の被災地への応援メッセージを埼玉栄高校写真部が写真に託し、被災地に送り、 展示することで多くの被災地の方々に伝えていきます。
 そして、その展示を見た被災地の方々の「自分たちは頑張っています」というメッセージを柴田農林高校写真部をはじめとする被災地の写真部が撮影し、被災地から発信します。
 このことで、これまで一方通行だった被災地へのメッセージを被災地からも返事としてのメッセージ を発信することで、双方向のものとなり、復興への思いが一つになることを目的としました。
 
 全国から30校を超える写真部が地元で応援メッセージを撮影し、集まった写真を被災地の避難所などで展示し、そこで撮影された被災地からのアンサーメッセージを全国各地で展示していきました。集まったメッセージ写真は約3000枚におよび、これらを写真集にまとめ、岩手、宮城、福島のすべての高校と公立図書館と国立国会図書館に送りました。また、内閣府の庁舎内にも展示されました。
 コンテストだけではない高校生の写真活動のひとつのスタイルを提起できた意義は大きいと感じています。

 
>>高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト(FaceBook)