可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
8月15日(火)

 昨日は、朝テレビつけたら、急にテレビが消えたけど、今日はテレビつけたら「たった今、ここを通過いたしました」と騒いでいたので「なんだろ?」と思っていたら、ジュンちゃんの靖国参拝生中継中だった。

 「なんだよ〜」と思って、チャンネルを変えたら・・・・・げ、全部同じ?

 も〜〜〜、そんな大事件なのかよ〜〜〜〜、よくわかんね〜〜〜、てゆーか、あたし、朝はまったりと芸能ニュースとか観たいわけですよ。それが夢と現実の掛け橋というか三途の川というか、「ヒッキー、テトリスでマジ対戦」なんていうのを横目に「さて、シャワー浴びるべ」「髪かわかすべ」「服着るべ」「化粧するべ」と、つるべ落としに支度して、なんとか会社への一歩を踏み出すことができるのです。

 しょーがないから、チャンネルを教育テレビにしました。

 教育テレビは最後の手段なのだ。だって、楽しすぎて、会社に行くの忘れちゃいそうだから(笑)
 きゃー、やっぱ、スプーかわいい!

 スプーを見てたら、小学生時代の同級生のことを思い出した。超似ている。あまりの激似に名前まで思い出してしまった。フジシロ君だ、たしか。
 頭悪くてドンくさかったので、時々いじめられて泣いていたけど、おおむね、みんなから愛されていた。だって、ほんとにスプーみたいだったもん。

 フジシロ君のことで覚えているのは、うちの母親が父兄会だかで彼の母親とお喋りして得た情報が、「私の知ってるフジシロ君」とえらくギャップがあった。家での彼は、妹を可愛がり、というかスポイルするような「少女漫画に出てくるような兄貴」であり、神経質でイバりんぼなので、お母さんは扱いに困っていたらしい。そして「暇さえあれば、時刻表ばかり見てるんですよ〜〜〜」

 母に「フジシロさんのお母さんとお話したけど、面白い子みたいね」と言われて、「え?学校では全然違う」とびっくりした。学校では完全ボケキャラだったし、神経質というよりは「不潔」に思われていたし、だいたい鉄道系の話なんて聴いたことないぞ?

 そういや、うちの母が父兄会で他の父兄と仲良くなるのが得意だったので、いろいろ話を仕入れてきたが、そういう「家庭と学校とのギャップ」はけっこうあったような気がする。一番おかしかったのは、中学・高校のときに、けっこう仲良くしていた女の子がいたんだけど、色白で日本人形のような美人で、口数も少なく、控えめだったので、彼女に憧れているけど恐れ多くて近寄れない男子も多数いたが、私は女友達だったから見た目よりも性格がキツいのは知っていたけど、まさか家ではお母さんと物投げ合って大喧嘩するほど勝気だとは思わなかったので「わー、それ、バラして〜」と思ったが、そんなことをリークしたら絶交されるに決まっているので胸の内に閉まっておいたというか、「あの人を絶対に敵に回してはいけない」と自分に言い聞かせました。

 あのお母さんも、上品な和風美人でしたが、そんな話をうちの母に自慢ゲに披露するあたり、外見と裏腹にかなりの豪快さんだったようで、お父さんはきっと結婚してから「こんなはずでは・・・・」と苦笑しただろうなあ。

 話は戻るけど、前にも書いたが、我が親族にはなぜか戦没者が皆無なので、靖国神社というものが、どういうものなのか、全くピンと来ないのであるが、地方出身の友人の祖父が戦没者だと聞いて「やっぱ、靖国神社って行くものんなの?」ときいてみたら「あんなもん」と一蹴されてしまった。

 友人の故郷が関西でも奈良に近い「日本の中心であるというプライド」を持った地域であることもあるだろうけど、戦死した祖父は、地元の神社できちんと祭られており、誰も靖国神社を参拝する必要性を感じてないとのことだった。

 今の会社で、同僚ギャルが東京に仕事の用事で行くときに、地図を調べながら「わたし、東京の地理苦手で」と言うのはいいが、「ええと、九段下で降りて・・・・セイコク通りを・・・」とブツブツ言っているので、「あの、それは、ヤスクニ通りって読むんだけど」と口を出したら「はあ?」という顔をされたので「ほら、靖国神社ってあるじゃない」って言ったら「なにそれ?」っていわれたので「いや、けっこう有名というか・・・・」と困ってしまった。

 別の友人は、鳥肌実が靖国参拝して、軍服来た老人たちに混じってみたりするビデオを観て「なになに、なにこれ?すっげー、超おもしれー、ほんとに、こんな人たちがいるの?今度行ってみない?」と騒いでおり、そういう数少ないデータからでも、「どうやら、イマドキの若い人にとっては、全く無関心、もしくはミステリースポット扱いらしい」と思っていたのであった。

 なので、やっぱし靖国参拝がこんだけ大問題というのが、感覚的によくわからない。まあ、感覚的なものではなくて、政治的なもんだっていうのはわかっているけどさ。  
8月14日(月)

 朝、テレビをつけながら、ぼんやり水を飲んでいたら、テレビが突然消えた。

 「・・・・・?(寝起きだから反応が鈍い)もしかして、テレビがご臨終?」

 でも、そういや換気扇も止まったな。なんか静かだ。
 ええと、これって、ブレーカー落ちたの?

 ・・・・・(くどいようだが、起きたばかりで頭に血が回ってない)でも、テレビと換気扇しか使ってないのに、ブレーカー落ちたりするかなあ?

 上の階からドタドタと足音が聞こえるので、どうやら私の部屋だけのことではないようだ。そういや、周囲の部屋のエアコンの室外機の音もしないし。

 なーんだ、私だけじゃないや。つーことは停電か?この建物だけが?
 うーむ、朝だから別に困らないけど、シャワーは停電しても使えるのかなあ?(バランス釜なので、よくわからない)使えないと、朝シャンできないから、どうしよ。頭臭いし。

 などと、ぼんやり考えていたら、テレビがビュいーんと回復して、換気扇もブモーと周りはじめた。

   「なんか知らんが、戻ったみたいだ」

 と、シャワーを浴びようかと思っていたら、テレビでは「停電です!」と速報。
 電車も止まっているらしい。
 うちの路線はどうだか知らんが、電話するのも面倒だったので、支度して駅に向かうと、駅から人が吐き出されてきたので一応動いているみたいだった。全部、各駅になっていたけど。

 会社について、ニュース・サイトを見てみたけど、原因不明とのことで、ちらほら出勤している社員たちと「何が原因なんでしょうかね?一昨日の落雷?」なんて話をしていたのだが、昼前にもう一度チェックしてみたら「クレーン船が送電線と接触」とのことで「うわー、すげえ」とテレビ・ニュースを観ました。

 「ゴジラだ、ゴジラに送電線がやられた!」

 と、シム・シティ心が蘇ります。「ちゃんと他の電力供給ラインを確保してなかったのかよ!」と、リアル市長のミスをつついてましたが(金をケチってちゃんとバックアップラインを作っておかないときに限って、ゴジラに踏み潰されるんだよねえ、とボヤく市長さんが多かった)、2本ともやられちゃったのか〜〜〜〜わははは〜〜〜

 つーか、東京をマヒさせるのって、そんな簡単なんだ?
 たまたまお盆中だからよかったものの、普通の日だったら大騒ぎだったよ。
 つーか、朝だったから、「あ、テレビ消えちゃった」で済んだけど、夜だったら大パニックだった。

 それにしても、英国のテロ未遂騒動もあったし、「もしかして、テロ?」と思ったけど、人的凡ミスだったとは、笑うしかない。「橋を通り過ぎたから、クレーンの頭上げたら、送電線にひっかかりました」って、子供の凧揚げじゃあるまいし。
 でも、ああいう場合、補償ってどうなるのだろう?考えるだに恐ろしい。

 さて、昨日は「サマソニって最低」と書き殴りましたが、そういえば、「いいところ」もあったのに、それを書かないのも不公平ですから書いておきます。

 車椅子の人には、いいイベントだったと思います。メッセのフロアにたどり着くまでがどの程度バリアフリーなのかわかりませんが、フロアに降りてしまえばバリアフリーだし(健常者にとっては移動ばかりしていると足がやられる硬い床も車椅子にとっては天国であろう)、トイレも全て身障者用がついているので健常者と同じように楽しめると思いました。(まあ、あれを楽しいというのならって前提があるが)
 それに、屋内の2ステージにはどちらも「車椅子専用スペース」が確保されていて、一段高いところからステージを観ることができるし、ふだん、なかなかライブハウスに行く気になれない車椅子の人にとっては嬉しいことだと思いました。実際、けっこう見かけたし。

 でも、やっぱし、幕張メッセはどうしても肌に合わないので、あそこで音楽イベントやってほしくないので、こうなったらLOUD PRAKに期待せずにはいられない。

 ラウドパークに行く皆様には、ハードコアの真髄を披露して、幕張メッセに「ロックは懲り懲りです」と思い知らせていただきたい。
 もちろん、ゴミの分別なんてしちゃいかんよ。
 ゴミは全部床にぶちまかすに決まってんだろ。ナパーム・デスが、ズガガガガッガとやってる横で「ええと、ペットボトルはここでいいんですか?」なんてやってはいけない。
 ペットボトルは投げるためにあるんですよ。

 そんで、入場制限なんかでバリケード張られたら、突破あるのみ!
 1人や2人死ぬくらいで騒いでどうする。だって、やってるのは「MEGADETH」ですよ?

 このイベントの女子トイレの行列はどんなもんなんだろうか?

 そういや、サマソニでトイレに並んでいるときに、マウンテンステージにブラリと入ってきた白人様数名が、えらい美形揃いで、中でも肩くらいの長髪の男性が超美形で、しばし見とれてしまいました。多田由美が描く長髪の白人男性みたいだったもんで。

 つーか、トイレに並んでいたので、他に観るものなくて暇だったとも言える。
 その美形の彼をジロジロ見ていたら、向こうもこっちを見たので、「きゃあ、目が合ってしまったわ、どうしよ」と一瞬思ったのですが、冷静に考えてみると、彼は「あーあ、女子トイレ並んでるなあ」と思っただけでしょう。

 まあ、死んだ魚のような目をして、並んでいた他の女子も「あのステキな外人さんたちは、誰?あれは、絶対に客じゃないわ。あんなステキな客がここに来るわけないもん。誰、誰、誰?」と一斉に視線を送っていたのですが・・・・

 とにかく、ハードコアな方々に、なんとしてでも幕張メッセを壊滅状態にしていただきたい。クリエイティブマン出入り禁止になるように。だからって、どこでやればいいかって代案もないけどさ。いや、ただ、キーンを単独で呼んでくれれば、キャンセルになったら払い戻しだったのによ、って恨んでるだけです。そうか、私がラウドパークに行って「ですとろ〜い」を実行すればいいんだな・・・・・

 もはや、そういう体力もないし・・・・でも、「マナー悪い客もいなくて、最高のフェスでした」なんて書かれちゃったらどうしよう。いや、けっこう、そうだったりするんですよ。メタル系って実はニューウェーブ系(?)よりも保守的だったりして、実はお行儀よかったりするんです。私の若いころは本当にそうだったのですが、今だとどうなのかなあ?  
8月13日(日)

 昨日は幕張メッセのサマーソニック06に行ってきました。

 結論。「よっぽどのことがねーと、二度と行かねーぞ、ばかぁ!」

 過去にサマソニに行ったのは、モリッシー目当てで行った2002年で、あんときは、客がみんなスタジアムに行ってしまい、屋内はガラガラで、バンシーズでバク睡してから、モリッシーの前半も寝転がって観てたのでした。

 ほぼ毎年、サマソニに行っている友人T嬢に「年々、客が増えてきてて、パンク寸前」とは聞いていたのですが、あそこまで酷いと思わなかった。

 12時前に家を出て、13時には海浜幕張駅についたのだが、メッセに向かう人が多いのはしょうがないとしても、駅前はショッピングモールもあるので、お盆休みの家族連れも多いので、まずそれで萎える。

 船橋あたりを通過しているときに夕立が降っていたが、駅についたら晴れていたので「よかった、念のために帽子持ってきて」とさっそく帽子とサングラスで武装して、歩きながら日焼け止めを塗り塗り。

 メッセ会場は、「恐竜展」もやっているので、案内係りが複数ガナっており、それでまた萎える。
 ダフ屋はいっぱいいて、フジロックと対照的に暑い中でもギラギラと張り切ってました。供給不足だったみたい。私の中での「ミクロ経済学」とは、ダフ屋の商売のことである。需要・供給曲線の生きる見本。(ただし、ダフ屋の商売繁盛とイベントの質はまったく関連性が無い)

 スタジアムの方のリストバンド交換所の方が空いているという噂だったが、その時間だとメッセ前の交換所もそれほど混んでいなかったというか、けっこう行列してたんだけど、なぜか「L」のほうが長蛇の行列で「R」はスルーだった。ちなみに、LRの区別は、スタジアムのアリーナを左右に分けているだけで、スタジアムには行かないとか、スタジアムでもスタンドでいいよ、っていう人には無関係。

 さて、やっとメッセ内に入るが、あの長い廊下は、サマソニ客と恐竜客が入り混じり、せっかくのお盆休みに家族連れで恐竜観に来た善良な人々が気の毒である。メッセ内の飲食スペースも双方の客が入り混じっていて、わけわからん。

 とりあえず、中に入って、飯を探した。
 なーんか、あの薄暗い中に屋台が並んでいるのって、辛気臭いんだよね。あの雰囲気で落ちる。けっこう混んでいたけど、インド屋台で少し並んで、インドカレーを注文して、空いてるテーブルを見つけて黙々と食べた。
 すごく不味いというか、味が薄くて「手抜き」にしか思えなかったんだが、イベント屋台であんな不味いのに当たったのも初めて。「これは、本当に不味いのか、それとも環境がそうさせるのか?外で食べるから、なんでもかんでも美味いだけか?」と悩む。しかし、量も少ないのは明らかで、食べたら余計に空腹を感じてしまった。

 まあ、腹6分目で健康的といえなくもないので、とりあえず、ソニック・ステージに移動。今日の計画は14:20からカーディガンズを観てから、スタジアムまで散歩してみて(マリン・スタジアムは未踏の地)、余力があったら、ビーチ・ステージとかも行ってみてから、17:20〜マウンテンでスクリッティ・ポリッティを触りだけ観て、17:55〜ソニックでキーンが終ったら、マウンテン・ステージに移動したら、きっとシャーラタンズ演奏中で、そこで20:05ダフト・パンクで締め。

 カーディガンズはそれほど観たくもなかったけど、「早めに行って場内見学」のための、ターゲットにしたわけです。
 そんな時間の屋内ステージのカーディガンズなんて、空いてるに違いないと思っていたのですが、意外と混んでた。そんで、かなり盛り上がっていた。

 ライブもそれほど上手くもないんだけど、それよりも、音が悪すぎ。ハウリングするなって。カーディガンズの前のバンドの終わりのほうも聴けたのだが、前のバンドのときにはそんなことなかったのに〜

 いつもはどうだか知らないが、サマソニの「セット替え時間」って短くない?だいたい25分で設定されてるようだが、そりゃ無理だろう。フジロックは30分〜1時間空けているのに・・・・実際には1時間もいらないのだが、どこかで押しても、最後には帳尻合うから、タイムテーブルが乱れないんだよね。もっとも、フジの場合には、時間をずらさないと、他のステージと音が被るという理由が大きいんだけど。

 そんなわけで、音の悪さに耐え切れず、途中退場してしまった。また屋台を物色。ラーメン屋台が並んでるところで、博多ラーメンを頼んでみたら、そっちはちゃんと美味しかった。でも、今度はお腹いっぱいになりすぎ。
 「散歩したいなあ」と思うが、外はまた雨が降っていたので「えー、でも、この中で2時間も時間潰すの最悪〜」

 サマソニが「若向け」っていうか、某掲示板用語で言うなら「厨向け」なのは、あのうるささでもわかる。
 ステージは短い間隔でジャンジャンやってるし、屋内の2ステージの間にも、梅ちゃんが「♪ろくでなし〜」と客をいじるパフォーマンスが実は今回のベスト・アクトだったかも、とマジで思う自分も悲しいが、そういうショー・ステージはまったりしててよかったが、そのとなりのダンステントは「なんのため?」って思った。ずっと音が鳴ってるからうるさいんだもん。フジロックで「ヘリがうるさい」って文句言っていた人に、「こういうのはどうよ?」って御伺いしたい。

 あと、エアギター大会とかカラオケ大会やる余興ステージもあったし、一番まったりしていたのは、マリン・スタジアムを中継している大きなプロジェクターの前に人工芝が敷いてあったところかな。

 雨で散歩できないのなら、マッサージでも受けちゃおうかな、と思ったけど、どこも満員だったし「さあ、どうしよう?」と思っていたら、どうやら雨が小降りになったようだ。傘は持ってるから、思い切って外出(?)してみることにした。

 まず、また外の通路に出て、駐車場に向かう家族連れ達とともに、渡り廊下を渡って、サマソニご一行は渡り廊下の途中で降りて、こ汚い川沿いの道をテクテク歩いて、大きな道路の下をくぐって、さらに200メートルほど行くとやっとスタジアム入り口。

 丁度、ゼブラヘッドが終ったときだったので、大量に人が出てきたのをやり過ごしてから、スタンド席に上がってみた。
 覚悟はしていたが、マリン・スタジアムも華がないなあ。野球観るとか、単独のスタジアムライブ観るとかならあれで充分だけど、フェス向きじゃないってこと。
 それに、スタジアムのトリはなんたってメタリカであるから、ハードロック系の方々が集まっていて、彼らはたぶん、メッセのほうには興味がないだろう。

 ひょっとしたら、スタジアムのほうで、3バンドくらい観たほうが、サマソニは楽しめるのかもしれない。

 雨がまだ、パラパラ降っているので、スタジアムでのライブ鑑賞はあきらめ、またメッセに戻ることにした。傘さして、車がビュンビュン通る横をトボトボ歩いていると「わたし、何しに来たのだろう?」と別の意味で異次元にトリップである。
 サマソニは、メッセ内を移動していても、閉じ込められたような気がして気が滅入ってくるが、外に出たら出たで、地元民がチャリで通過したり、恐竜博の客がうろうろしているので、そうなると系が開きすぎで、そのまま帰りたくなってくる。
 こういうフェスも逆に珍しいよな。

 つーか、フェスじゃないんだよな。フェスだと思うから、がっかりするのであって、でかいライブハウスをハシゴしてると思えばいいだけのことである。

 メッセ内に戻ったらすっかりくたびれてしまい、「もう、スクリッティ・ポリッティはいいから、キーンに集中しようかな」と思ったが、ソニック・ステージではキーンの前に「くるり」なので、それもけっこう混みそうな気がしたから、マウンテンのほうに行ってみたら、ガラガラだったので、そっちの床に寝転んで昼寝することにした。

 サマソニのいい点は、「メッセ内は冷房が効いている」ということである。
 でも、寝転んでいると、けっこう床が冷たい。

 ぐったりと寝ていたら、16:10からエディターズというバンドが始まった。客は少ないし、後ろのほうは、ほとんど寝転がっていた。「うん、メッセ内はこうでなくちゃ」と思った。エディターズのライブは、ちょっとモリッシーぽくて、けっこうよかったんだが、メッセの床で寝転がって聴くと、たぶんフジロックの6掛けくらい。
 屋外だと、後ろのほうは、そんなに音が大きくないので、寝ながら聴くのには丁度よかったりするのだが、サマソニのメッセ内だと、後ろのほうまで音が大きいし、しかも壁に音が反響するから、ストレスが溜まるのである。

 そういえば、トイレも数があるわりには、いつも行列してたな。後になって気付いたのだが、女子トイレは仮設トイレを外に大量に置いてあって、そっちはガラガラだった。あの数に「スマッシュに負けるもんか」という意地を感じたが、でも、もっと他にやることあるような気がした。
 ゴミ分別も、ボランティアが張り付いてやってたけど、ペットボトルしか分別してなかったので「それくらいなら、無人でもできるよ」と思ったし、ステージのある場所にゴミ捨て場がないので、それじゃあ、みんな床にペットボトル投げるでしょう。

 ソニック、マウンテン共に出入り口を「出口専用」「入り口専用」に分けていて、入るには一旦外に出ないといけないのも、移動を面倒にさせていた。私の後ろを歩いていた若いカップルが、「サマソニってつまんないね。なんか移動ばっかしてるかんじ」と言っていたけど、たしかにそんな気分になる。

 フジロックといちいち比較するのもなんだが、でもフジの場合には移動する道にも開放感があるし、林の中を抜けたりして「まあ、歩いているだけで森林浴になっか」とストレスにならないのだが、サマソニで移動していると、なんか延々と避難訓練してるみたいなんだもん。

 さて、エディターズも終ったので「どうしよ、スクリッティ観ずに、ソニックでのキーンに移動するか、それとも10分くらいはスクリッティ観るか・・・・でも、キーンが入場制限になったらなあ」などと思っていたら、ステージにMCが登場して「残念なお知らせですが、この後、登場する予定だった・・・・」

 あ、スクリッティがキャンセル?マー兄さんもキャンセルになったが、やはり夜中のDJタイムで出演予定だったカルトのダフィさんも「イギリスのテロ未遂事件のため、飛行機が予定通りに飛ばなかったため」キャンセルになっていたけど、「他にもテロ未遂の煽り食ってる人、いそうだなあ」と思っていたのである。

 ま、スクリッティが来なければ、キーンに集中できるからいいや。

 「残念なお知らせですが、この後、登場するはずだったキーンが・・・・・」

 えええええええええ?
 まじっすか?
 あたし、キーン観に来てたんですけど?
 いや、フジロックであまりにも素晴らしかったから、「サマソニで聴くとどんなかんじだろ?」っていうのが、今回の研究テーマだったんですよ?

 しかし、すげえよなあ。
 開演直前になって発表かよ。
 理由は「家族の問題」とかで、どうも一応来日してたのに、急遽帰ってしまったらしい。まあ、母危篤とかだったらしょうがないか。ほんとのところ、どうだか知らんが、でも、入る前に教えてもらってたら、ダフ屋と買取価格交渉してたかも。

 怒る気力もなかったので、「まあ、しょうがない、これで、スクリッティ・ポリッティが最後まで観られる」と、いうことで自分を無理やり納得させた。
 「キーンには間に合うように到着するつもりです」と言っていたT嬢はどうしただろう?怒りのあまりに、スタジアムに行ってしまうような気がする。
 私も「こりゃ、スタジアムに行って、デフトーンズとメタリカ観ちゃおうかな」と思ったが、さっき行って帰ってきたばかりなので、「もう、こりごり」だったから、そこでゴロゴロしているほうを選んだ。

●スクリッティ・ポリッティ

 エディターズは予定通りに開始終了したのに、スクリッティはセッティングに時間がかかったのか、それともキーンがキャンセルのため「こっちは後ろ倒しにしておこう」ということになったのか、17:20開始予定が、18:00近くなってからやっと始まった。

 むさ苦しい兄ちゃんが出てきても、やっぱり今だにあれがグリーン様だとは信じたくないが、唄い出したら「げ、この声で唄えるの?」

 20年前、大ヒットしたスクリッティ・ポリッティだったが、まあ、そのことについては、昔日記に書いたことがあるので参照

 T嬢は「今だにあれは、トラウマになっている」そうで、ライブを観たくない様子であった。

 しかし、あんな変な裏声、ずっとライブでやるのは大変だろう、と思ったのだが、どうやら、地声は太いが、唄うとああなっちゃうという「自然体」であったことが20年の時を経てやっと判明。
 うれしいような、今さらどうでもいいような・・・・・

 しかし、あまりにも空いていたし「キーンがキャンセルっていうと、今日、私が立ってみるものって、後はダフト・パンクだけ?」と思ったので、せっかくだから前のほうに行ってみたのだが、なぜかノリノリの男子というか「元・男子」が多い。もー、わけわかりません。

 それにしても、スクリッティだけ観るんだったらクワトロでもよかったものを・・・・こんな大きな会場でやるアーティストじゃないでしょう。
 でも、全然期待していなかった分、ライブはわりとよかったんですよ。
 最後には昔のヒット曲(曲名なんてとっくに忘れたわい)もやってくれました。

 うん、まあ、20歳のときに好きだった人から「実はボクも、あの頃、ミヤノさんのこと、けっこういいなと思ってたんですよ」と20年後の今になって言われ、「はあ、そうですか。ありがとうございます」と言うしかないような、そんなライブでした。

●シャーラタンズ

 こうなると、別に観る予定ではなかったシャーラタンズに頑張ってほしいところだが、私、どうもシャーラタンズのライブがイマイチで・・・・
 と、言っても、10年前にイギリスで観ただけなんですけどね。ほっほほほ

 あんときもフェスで、けっこう期待して観てたんだが、「げ、ヘボい」と思って、速攻退散して、ダッシュして別のものを観に行ってしまったような気がする。ええと、たしか、ニューヨリカン・ソウルだったかな(笑)。ニューヨリカン・ソウルが持ってきたボーカルはゴスペル系のオバハンで、超絶歌唱力でほんとディーバでしたよ。

 開始予定時間になると、客がかなり集まってきたが、開始が30分も押しているので、みんな待ちくたびれ。

 やっと始まったが、「ああ、やっぱし、なんでこんなにライブだとダメなんだろう?」
 いや、ほんと、CDだと大好きなんですよ。
 似たような「古臭いアシッドロック系」の、クーラ・シェイカーはあんなにライブがいいのに、なんでシャーラタンズはダメなんだろう?

 20分で退散して、マリンでのライブが上映されてる人工芝のところでフテ寝していた。ここだと床が冷えてないので心地よい。うーん、メタリカやっぱし上手いねえ。やっぱ、あっちでメタリカ観ればよかったかしら。こんな機会がないと一生観ないだろうし。

●ダフト・パンク

 8時になったので、マウンテン・ステージに戻ってみた。シャーラタンズまだ演奏中。すごい混んでいる。
 8時5分からダフト・パンクの予定だったので、それ目当ての人も到着してしまったのだ。
 それでも、後ろの方では、座ってたり寝転がってたりする人が多かったが、でも、じゃんじゃん客が後ろから入ってくるので、シャーラタンズが終ると「お座りのお客様は危険ですから立ってください」と見回りが来た。

 8時の時点でこれじゃ、9時前にソニックのトリのフレーミング・リップス終ったら、そっちの客まで流れてくるじゃん。
 だいたい、あと30分もこんなとこで立って待ってんのヤダなあ。

 私がいたのは、PAブースの横くらいの出口に近いほうだったので、なんとか床に座れるくらいだったけど、ずっと座っているのも危ないので、ときどきヤンキー座りしては「はあ・・・・」と溜息。

 だいたい、なんでダフト・パンクのために、こんなこと・・・・
 つーか、これじゃ、エレクトラグライドじゃん(笑)

 うん、サマソニがダメなのは、クリエイティブマンの責任よりも、幕張メッセという場所がダメなんだよね。エレクトラグライドは、たぶんスマッシュ系だけど、あれもダメなイベントだったもん。2回くらい行ってから懲りて、ここ数年行ってない。何が嫌かって、金曜日にやるから、酔っ払いサラリーマンひしめく終電間際の京葉線に乗ることが嫌なんだよな。それと、終った後の朝の電車も混むしさあ。

 やっと8時半を回ったころ、ライブ開始。
 しかし、ケミブラもそうなんだけど、こういう人たちのライブって、「キャラ0%」なんですよ。
 ボーカルもギターもいなくて、ステージ上にいるのは、シンセ操る2名だけ。唄うわけでもなく、喋るわけでもなく、黙々と下みてなんかやってるだけ。

 だから、彼らの「ライブ・セット」というのは、映像とか電飾とか照明を含んだショーなわけです。

 「それの、何が楽しいの?」と思うかもしれないけど、けっこう、意外に盛り上がるんですよ。あればかりは、苦手な人にはさっぱりわからないだろうけど。いや、わかるから偉いって意味でもなく、なんつーか、巨大なゲームの中にずっぽりと嵌ったような快楽があるわけです。ディスコミュニケーション的なパンクとも言えるかも。
 でも、サマソニはモニター画面置いてくれないから、ダメじゃん!
 あーあ、苗場のグリーンステージで見たかったなダフト・パンク。

 でも、ダフト・パンクはケミブラよりは精神年齢が大人だから(笑)、ケミブラよりもおしゃれなんですが、客がガキばかりだから、大盛り上がりしてました。
 私も、「なんで、あたし、こんなところにいるのかしら?ここはエレグラ?」と愚痴言ってたのに、始まったらついつい踊ってしまいまして・・・・

 30分で疲れ果てました。
 「うーむ、9時か。メタリカは何時までやっているのだろう。ひょっとして帰るなら今?」

 と思って、出ようとしたのですが、いやーん、すごいバリケード。ここはベルリンの壁か?

 入場制限してました。バイト騒動員でブロックしているらしく、東西冷戦の緊張感が蘇ります。少しでも隙を見せたら、外にいる200人あまりの群集が突っ込んでくるのか、退場者出口は1人づつしか歩けないほど狭い。
 そういう状態なのに、人がどんどん集まってきます。
 やーん。

 マリンのモニター見てみたら、メタリカはまだ演奏してました。
 「よっし、じゃあ、今だ」
 と駅まで早歩き。マリンよりメッセのほうが駅に近いので、マリン終了前に出れば勝利は確実だ。

 まだダフ屋がたくさんいて、「明日の券ない?」「通しリストバンド買うよ?」とうるせー

 駅についたら、ちょうど電車がついたとこで、次に来るのは特急らしいからアナウンスも「この次の電車は混みますので、なるべくこの電車にお乗りください」とガナるので、飛び乗りました。
 うー、しかし、この混雑で、舞浜でネズミーランドの客が乗ってきたらどうするんだ?と思いましたが、南船橋でごそっと降りたのでよかった。
 新木場からは座れました。東京湾花火大会が日曜日に延期になったのも幸いしたかも。

 家についたら10時半で、家に忘れたケータイを観たら、T嬢から着信があった。結局、キーンのせいで予定が狂って合えなかったが、T嬢はどうしただろうか?電話してみたが、出なかった。

 ざっとシャワーを浴びて、足の裏にサロンパス大会。足だの腰だの肩だの、とにかく張りまくり。

 そして、チャングムを観たのだが、珍しくラブシーン(っと言っても、ひしっと抱き合うだけ)があったので、「とっとと、やっちまえ〜」と変なヤジ飛ばしながら観てました。

 なんで、こんなに疲れているのだろう?

 そんで、朝起きたら、まるで全身金縛りのような疲労&筋肉痛に見舞われたので、近所の足裏マッサージ屋に予約電話いれて、足40分、上半身20分しっかりマッサージしてもらった。
 歩いた距離は、フジロックとそれほど違いはないのに、やはり、メッセのフロアを歩きまわると、足の張りが違うようだ。あと、いくら横になって休んでも、硬い床と草地じゃ全然違うんだね。なによりも、マイナス・イオンがないよ、幕張には。

 とりあえず、サマソニに出る目当てのアーティストが単独公演するんだったら、渋谷とか新宿で見たほうが絶対にいいと思った。外のステージだとどうだか知らんが、インドアだとライブハウスと同じというか、それ以下だから。
 あと、トイレ増やしてエバるなら、モニターつけろよ、サマソニ!
 テクノ系はあれがないとダメだから。
 まあ、トイレ我慢するのと、どっちがいいかって言われると微妙だが(笑)

 サマソニは高校生の姿も多いので、あれでいいのだ、と言われればそれまでだが、帰りの電車で横にいた、「高校生です。これから埼玉まで帰ります」な風情の女子三人が、「どうだった?来年も一緒に行こうか?」と、1人が言ったら「・・・・・・」というのが一つの回答かと。

 まあ、あれでいいという客がいるのなら、あれでいいんだろうし、幕張メッセという場所の限界もよくかったし、たぶん、今年もエレクトラグライドは行かないだろうなあ。よっぽどのことがないと。
 でも、クリエイティブマンは、さらにラウドパークっていうハードコア系のフェスもやるんだよね。いい商売してるなあ。それはいいから、ロディ(アズテック・カメラ)はスマッシュに売って、フジロックに出させてもらえませんか?昼間のグリーンで聴きたい。
8月11日(金)

 あ〜、ちかれたび〜(古語) 

 来週はお盆休みモードになるので、業者や来客が異常に多く、その対応やお茶だしでドタバタするわ、他部署からのお願いもドカドカ来るわで、ほんとにちかればした。
 ああいう、ドタバタした雰囲気は、良く解釈すれば「活気がある」とも言えるが、普段、死んだ魚を埋めるような雰囲気でまったり仕事しているので、急に竜宮城のようにタイやヒラメが踊りだし、「浦島さんが残業しているのに気がつかないよう盛り上げよう」という雰囲気になると、ほんとにちかればすって。

 7時には、振り切るように帰ったが、体感時間は9時くらいに感じた。
 わたしゃ、来週もほとんど出勤なんで、自分の仕事は来週やるよ。

 そういえば、知らないうちに来客があったりして、いつも嫌な顔もせずお茶だしをしてくれるマスオさんには助かるが、でも、今日やっと「教育的指導」することができました。

 「茶托使ってくれる?」

 そしたら、やはり、茶托の存在を知らなかったようで、「はあ?」という顔をされたので、「ほら、これ」と実物を指差したら「ああ・・・・」と、わかってんだか、わかってないんだか。
 女子で茶托を知らない人には今まで出会ったことがなかったが、男子だとそんなもんなんだろうか?

 来客が多すぎて、冷茶用の茶碗が足りなくなり、ハイジがお茶を出してくれた後を片付けたら「げ、あいつ、コーヒーカップで麦茶出したな」
 ハイジも親しくしている出入り業者との打ち合わせだったので、「ま、いっか」と判断したのだろう。
 それは、相手にちゃんと説明した上での(そーいや「こう見えても冷えてます」とか言ってたな)ハイジらしい機転だったのでOK。

 さて、日記さん、今日も愚痴を聴いてください。

 ずっと課長不在だった総務部に、やっと課長が配属された。
 新課長のS氏は、ずっと営業畑の人で、けっこう細かいことを経理に言ってくる人だったので、私は苦手だったし、ハイジもよくブツかっていた。

 たいへんハンサムで、ルックスだけなら、私はヨン様よりもSさんのほうがずっと美形だと思う。色白で、優しそうな顔なのだ。しかし、こうすると言ったら曲げない人で、そこが欠点。

 昨日もさっそくやってくれた。
 他部署からの問い合わせをS氏が受けたのだが、異動してきたばかりの彼にはわからないので、私に聞いてきたが、それは、体調不良で休みだったM嬢の仕事だったので私にはわからないし、それに、急ぎのことでもなさそうだったので「じゃあ、明日Mさんに確認するということで・・・」と言ったら「え?わからないの?」

 そりゃ、急を要することだったら、時間かけても調べるけど、たぶんM嬢だったら5分で回答できることだが、私が調べると30分はかかるだろうし、なによりも、昨日の私は超忙しかったのだ。なので、「優先度の低いもの」は後回しにしたかっただけである。
 でも「え?わからないの?」と言われると、ちょっとムっとしたので、しょーがないから調べてみたのだが、ファイルの場所がわからないので、やっぱしよくわからなかった。

 しかし、S氏はどうやら「わからないから、明日にして」と言いたくないらしい。
 そりゃ、私だって、それが得意先からの問い合わせだったら、なるべくそう言いたくないが、でも社内のことだし、どう考えても重要じゃないし・・・・

 結局、私が相手に「M嬢が休みだから明日にして」と言ったのだが、そいつがM嬢の携帯に電話したらしく、体調不良でヘロヘロのM嬢が電話かけてきたのでびっくり。私、休みの人に、くらだらない用事で電話するの嫌なのよ。ケータイの普及で、みんなけっこう気軽にそうするけど、そういうのヤなの。

 それはいいとして、昨日、もう一件、S氏が相談された案件があった。
 うちの部長はもう一つ部署を抱えているのだが、そこの社員が異動になったので「ランチ送別会」を計画したが、それが部署の経費として認められるか部長に相談しに来たのだが、昨日はたぶん「二日酔いでダリぃから夏休み」と急遽休みだったので、替わりにS氏に相談していたのである。

 と言っても、S氏もどうしていいのかわからなかったので、私が「部長は急遽休みだから、たぶん、携帯メールはチェックしているはず。打ち合わせドタキャンしてるし(笑)。だからメールしてみ?」とアドバイスしたら、やはりちゃんと返事が来て「どうぞ〜」ということだったが、「でも予算が・・・・」

 気の小さい子である。
 んなもん、「部長に相談しようと思いましたが、お休みでしたので、勝手に決めました」と言えば、OKなのだが、そういうやり取りの経験もないので、新任総務課長のS氏に「会議費で認められる金額って」などとネチネチ相談していた。

 そんなもん、S氏にも判断つかないので、私にフってきたから「社内的に決まりがあるわけではないので、ランチ・ミーティングだったら、2000円くらいかなあ?」と言ったのだが、後でS氏が「おれ、なんか余計なことに口挟んだ?」と気にするが、何を気にしているのかわからないので「何が?」と言うと、「いや、交際費の上限金額とかさあ」と言うので「そういうのは、厳密に決まりがあるわけではなく、一般常識の問題ですから」とキッパリ言ったのだが、自分が言ってることに自信が持てないんだったら「それは自分じゃわからないから、ミヤノさんに聞いてよ」と言えばいいのに、後になって私のご機嫌を伺う態度がなんかなあ。

 たぶん、彼はしばらくはそういう態度をとってくるだろう。
 課長としてのプライドがあるから「知らない、わかんない」とは言えないけど、後で「あれでよかったかなあ?」って。

 ああいうタイプの良くない点は、その人が、本当はどれだけわかってやってるのか、こっちにはわからないことである。「わかんないから、ミヤノさんに聞いて」と言ってもらって、こっちが説明すれば、それは、「わかんない」という人にも説明することになるので、次回からわかるようになるかもしれないが、わかったふりする人には、説明する機会がないのだ。

 それはいいとして、今朝出勤したら、すぐに宅急便が来たので、受取に行ったら、ちょうどS氏も出勤してきたので、私は上のフロアに受け取った荷物を届けに行こうとして、エレベータのドアが閉まりかけたときに「そういや、昨日の仮払いどうなった?部長はもう来た」

 それ、急ぐ話かよ・・・・・
 「開」ボタンを急いで押しながら、私もトボけて「え?あれって、もう出さないといけないんですか?」

 「いや、仮払申請がもう出たかなっと思って」

 「さあ、知りません」

 そりゃ、私だって、大得意先に向けての1億円の決済がどうのという話だったら、朝イチに「あれはどうなったかしら」と思うかもしれないけど、社内のランチ送別会のための3万円の仮払いなんて、部長決裁が出たら10秒後に出せるわけだから・・・・

 結局、仮払い申請書は、10時30分に昨日の子が持ってきて、そのすぐ後に部長が出勤してきたので「昨日メールしたそうですが」と部長を促したら「はいはい、わかってます」と即決でした。

 S氏はたぶん、優先順位よりも到着順に一生懸命やるタイプらしいことが、この2日間でわかった。
 今までも、すごくどうでもいいことでネチネチ言ってくるタイプだったが、私とは世界観が明らかに違うのだと思う。

 はっきり言って、かなり視界が狭いし、「自分中心」なので、こりゃけっこう難儀だぞ。
 このご時世にヒースロー空港で「え?ミネラル・ウォータが持ち込めない?じゃあ、エコノミークラス症候群になったら、誰が責任とってくれるんだ!」と騒ぐようなタイプである。

 前に総務部に3ヶ月くらいいて、すぐに辞めてしまった人がいたが、あの人と似たタイプかもしれない。
 あの人も凄かったなあ。自分の半径30センチくらいで仕事していた。
 彼の仕事はK嬢に引き継いだのだが、その説明しているときにも「オレなんて、前任者がすぐ辞めちゃったから、ほんと何にもわからなくてさー、だから、こんな丁寧に説明してもらえるなんて幸せだよ、君は」と何度も繰り返していて、横で漏れ聞いてる私がイライラしてしまったが、K嬢はそんなそぶりも見せずに淡々とやっていた。

 そういう人、10人に一人くらいいますよね。後任者がなんか質問に来ると「俺なんて、前任者がなんにも教えてくれなかったのにさ〜君はいいよね、すぐ聞けて」って言う人。あれは何をアピールしたいのか?たぶん「引き継いだ君が慣れてくると、なーんだ、こんなの簡単じゃん、前任の人はいったいなんであんな忙しそうだったのか?って思うかもしれないけど、それはオレがきちんと教えてるからであって、オレは前任者が全然教えてくれなかったから、ここまでやるのにすごく時間がかかったんだよ」という、自分の無能さに少し気がついているんだけど、それを認めたくはない、見破られたくないという不安感なのでしょうか。

 とりあえず、S氏も潜在的にはそういうタイプなので、めんどくさそうです。

 たぶん、他人に責任を転嫁するのでしょう。もし、ミスしても「ちゃんと教わってなかった」と言うような。

 あと、ちょっとウザいのは、たぶん彼は「ミヤノさんは、ボクが課長になったのが面白くないに違いない」と思っているはずなことです。けっこう変に気を使われてます。
 「私は人間なので、サル山のヒエラルキーとは無縁のところにいたいのですが」って、一度はっきり言っておかなないとな。


8月10日(木)

●買い物での失敗

 1.よくありそうな失敗談

 掃除機のフィルターが無くなりそうだったので、近所のスーパーで「どのメーカーの掃除機にも使えます」ってゆーのを買って、しばらくしてから使おうとしたら、うちの掃除機に合わなかった。
 一般的なタイプだったら、だいたい大丈夫らしいのだが、うちのはハンディと普通の中間くらいのタイプだったから、ダメだったみたい。

 捨てるのも惜しいが、あげる人もいないし、がんばって貰い手を探すほどの金額の商品でないので、もどかしい。

 2.「こんなバカもしかしてあたしだけ?」と気に病む失敗談

 みっひーちゃんのお皿欲しさに、わざわざローソンで買い物しているというのに、おにぎりやサラダの包をすぐに捨ててしまい(応募シールは外側についている)、翌日も思いださず、しばらくしてまた「そうだ、オニギリを買うなら、ローソンにしなくちゃ」と思った瞬間に「あ・・・・・」と気がついたときには、もうとっくにゴミに出してるのであった。

 みっひーちゃん絵皿までの道は遠いようだ。
 でも、その昔、あさひ銀行(現・りそな)が、みっひーキャラで展開していたときには、ボーナス・キャンペーン(ボーナスを30万とか50万円定期預金)で毎回みっひーグッズをゲットしていたので、我が家にあるみっひーグッズは総額200万円は下らないのである。マグカップ一つが30万円なんだから(笑)

 それに比べれば、菓子パンやオニギリやサラダなど、いくら食ってもたしたことないだろう。わはは(負け惜しみ)

●マー兄さんドタキャン

 サマソニのサブ・イベントである「宿とってない貧乏人ならびに田舎モノのための朝までDJ大会」(仮名)に「DJマー」として登場するはずだったジョニー・マーは、「レコーディングがずれこんで」という、たいへん無難な理由で急遽キャンセルになった。

 楽しみにしてた人は、そんなにいないとは思うが、フジロック参加者の「フジロックへの不満」を最も真摯にうけ止めて、「喫煙スペースちゃんとあります」「トイレも今年はたくさんあります。並ばないよ!」などを実現しているサマソニは、もちろん「モリッシーキャンセルの替わりに、コピーバンドかよっ?」なことはせず、マー兄さんの代わりにスミスのベーシスト、アンディ・ルークを持ってきました。

 いやー、ほんとに、フジロックとサマソニはほんとに好対照っていうか、なんつーか、足りないところを補いあっているんだけど、同時に出演アーティストを取り合っているのですが・・・・

 フジロック関連の掲示板がゴミ・ボランティア問題で荒れていたので、サマソニのほうを覗いてみたら、私が観ようとしてるアーティストの名前が全く出てこないので驚いた。だったら、フジロックに出してくれよ〜

●今日も職場で返事に困った

 エレベータで一緒になった女性社員に「暑いですねえ」と言われたので「ほんとにね〜」と返したまではセオリー通りであったが、そしたら向こうが「でも、ミヤノさんは、いつも涼しげですよね」と言ったので、どう返していいのか困った。

 相手が、流行の夏服に身を包んだ女性社員であったら「も〜、上手なんだから〜」とか「そんあことないですよ〜」と「お世辞ありがとうございます」とばかりに反応すればいいし、相手が20〜30代男性社員だったら「すんません、ダレた格好してて」と、クールビスではない会社なので、スーツにネクタイ姿のリーマン諸君を労えばいいし、汗だくのおっさんだったら「そりゃ、○○さんに比べれば(笑)」と憎まれ口の一つも叩いておけばいいのであるが・・・・

 相手がうちの会社でも「暑苦しさナンバー1」な、体型は力士並で、いつもゼーゼー息苦しそうで、色黒で顔立ちが濃い、あんまし人の容姿の欠点を並べたくないが、平たく言うと「体調を悪くしたウガンダみたいな50歳すぎのオバサン」に「ミヤノさんは、いつも涼しげですよね」と言われた場合、どう受け流すのが正しいのか、考えているうちに自分の階についてしまいました。

 ステキなオバサマに「あら、そのスカートいいわねえ」なんて誉められると、素直に喜べますが、「こうはなりなくない」っていう人に誉められても、「もしかして、遠まわしな嫌味?」とか考えちゃって(笑)

 まあ、私も若い女子社員のスカートを見て「わあ、そのスカート、ゴージャスだねえ、緞帳みたい」とか言ってしまい「ど・・・・どんちょう?・・・って?」と困らせたことあるから、あんまし人のこと言えないけど。
8月9日(水)

 昨日は、総務部4名で飲みに行った。話題ははやり「そんで、ハイジ君、進退どうすんのよ?」である。

 「このまま予定通りに辞めるのも億劫になってきたけど、でも、このまま会社に留まるのも億劫だ」と言っていた。気持はすごくよくわかる。

 そんなこんなで、けっこう盛り上がって、無料券でゲットした焼酎一瓶をガブ飲みしてしまった。だって、飲むのは私とハイジだけなんだもん。
 また、後半記憶が無いのだが、そういや、「私、どうも、Kさんが苦手で、しくしく」と愚痴っていたな。
 ハイジが「あー、なんか、あの人ってさあ、田舎のオバチャンみたいでさあ」と言っていた。マスオさんは「承知いたしました!オッケー!」っていうKさんの物真似をしてくれた。M嬢が何ていったか覚えてないが、彼女もちょびっとだけ愚痴っていた。みんなが少しだけ味方してくれたので、ちょっと嬉しかった。ほんと、人間が小さい。

 そんな話になったのも、Kさんが事務をやっている新会社の会計資料をやっと昨日持ってきてくれたのである。朝一でビシっとメールしたので、やはりそれが効いたようだ。今度から、それで行く。
 しかし、いちおうちゃんとやってはいるが、経理事務は全くのシロートなので、「日付順に並べる」などの基本はできてないし、領収書はきちんとファイルしてあったが、請求書をどうするのかわからなかったらしく、そっちはバラバラだったりしたので、やはり地道に教えてあげないといけないようだが、はー、めんどくせ。

 それに、どういう会計方針でやるのか、まだ決まってないし、設立費用を「費用」としてしまうのか、何年かで償却するのかも考えてあげないといけないし、だいたい、売上はいいとしても、どれを原価として設定するのかも、これから決めることだ。

 ほんと、面倒くせーのだが、ハイジにやらせたら面白いかもな、と思ったので、飲んだ勢いで「どうっすか?」と持ちかけてみたら「えー、やりてー」と向こうも酔った勢いで言ってくれたのだが、「あ、でも、Kさんに指導するのが・・・・ねえ?」と言ったらハイジが苦笑していたので、「私だって、やりたくないのよ」と愚痴ったのであった。

 さて、昨日はちゃんと電車に乗って三茶まで帰ったが、駅から家までの途中でまたダウンして、人んちの前で寝転がっていたので、通行人に「大丈夫ですか?」と心配されてしまった。「あ、すいません、ちょっと飲みすぎたもんで」と言い訳したが、言い訳になってないよな(笑)

 しかし、外で寝転がるのが心地よいことに気がつき(フジロックがフラッシュ・バック)、その後も、遊歩道のベンチで寝ていたら、かなり気持よかったが「この時間に、いくらオバサンだといえ、危険だろう」とやっと自分を説き伏せて、なんとかヨレヨレと家に帰りました。

 最近、大酒飲むと、いつもこんな感じになってきたな。ほんと、父親クリソツである。

 さて、今日も二日酔いを耐えつつ仕事していたが、Kさんが用事でやってきたので、「この出金の請求書が見当たらないんですけど」と言ったら、すぐに探して持ってきてくれたのはいいのだが・・・・

 「ごめんね〜、うっかり八衛兵でした〜」

 って、二日酔いの朝に元気に言われ、衝撃が大きすぎて、しばらく動けなくなってしまいました。すごい破壊力だから、いつか私も使ってみたい。
8月8日(火)

 フジテレビの日らしいが、私にとっては「808の日」である。「ヤオヤの日」と読む。

 そーいや、その昔、ポンキッキが朝やっていたとき、8時8分になると「♪ 8時! 8時! 8時!   8分!」とハト時計のように告知&「808」という数字がじゃーんと現れて「ああ、これを企画した人は友だちだ」と思ったっけ。

 さらに、そーいえば、その昔、友人のDJが引越したとき「新居は303号室です」と自慢してて、友人たちも「マジすげえ!」とバカウケしてました。
8月7日(月)

 朝のワイドショーを観たら、この暑いのに、長野では知事選なんてやってたらしい。

 8月は世間並みには及ばないけど、できるだけ休みたいのでせっせと仕事に励む。

 Kさんが用事でやってきたので、「うーん、どうしよ、またあの件、お願いしてみようかな。でも、何度言っても空振りなんだが、でも、ずっと空振りしてるのもなんだし」と深呼吸してから、にっこり笑顔で「お願い」を言ってみる。

 私が再三繰り返している「お願い」とは、「そこの会社の帳簿を作成するので、資料を持ってきてくれ」ということである。2度くらい「通帳のコピーと、それに対応する請求書や領収書。あと、現金出納帳」と説明したのだが、毎回「何が必要なんだっけ?」と言うので、持ってくる気が全然ないことがわかった。そういう気があったら、メモをとるとか「メールで指示してくれる?」って言うはずである。

 なので、私も面倒になり「とにかく全部持ってきて。その中から必要なものを選ぶから」と言ったのだが、それも聞き流されているというか「まだ、準備してるから」と逃げる。「エクセルに入力してまとめようと思うの。それでいいかしら?」って、そんな暇あったら、私が入力しちゃったほうが早いって。

 M嬢に愚痴ったら「資料を出したくないとうことじゃなくて、たぶん、何をするのか最初から最後まで全部理解しないと、不安らしい」とアドバイスされたが、でも、経理業務をシロートに教えるのは最低でも1年必要なわけだし、それは彼女にも説明したし、とにかく、設立直後のその会社は諸般の事情で早くも決算なので、決算の経理をシロートに教えながらやるつもり無いから、何度もそう説明しているのだが、「でも、教えていただいたら、私にもできるのかしら?」とクドいのである。

 今日も「ですから、半年くらいかけてじっくり教えますから、最初だけ私にやらせてください。教えると行っても、立ち上げのときは私にもよくわからないから、資料見ながら考えてやりますから」って言ったのだが、わかってくれただろうか?

 でも、やっぱし彼女が「会計ソフトの使い方を教われば、私にもできるかしら?」を繰り返すから、「こりゃ、少し作戦変更だ」と思いつき「それは簡単だろうけど、でも、決算だし・・・・ええと、例えば、7月分の請求書を得意先に出していたら、たとえお金が入ってなくても、それは7月分に入力になる、って意味わかります?」と言ってみた。

 要するに「売掛金」という概念を知っているか試してみたのである。きょとんとしていたので、「で、8月に支払っていても、7月分だったら、やっぱり7月に入れます」と「買掛金」のことを言ってみたら「ええと、いろいろ難しいのね」と言うので、「だから、決算時は(決算のときだけじゃないけど)そういう会計知識が必要なので、そこが会社会計と家計簿の違いなんです。で、それは来年の決算までに覚えていただきますから。覚えるのに半年くらいかかりますし」と言ったら、少し態度が変わったので、「お盆前までには、やってしまいましょう」とダメ押ししたのだが、今度こそ聞いてくれるかしら。

 たぶん、彼女が私に任せるのを渋っているのは「自分がちゃんとやれているのか自信がない」というのと「私に負担をかけては申し訳ない」という理由なんだろうけど、資料を持ってきてくれないと、ちゃんとできてるかもわからないし、そこもチェックしてあげたい、ということは言っているつもりだし、「私に迷惑をかけたくない」と思っているのなら、今のほうが相当迷惑だということに早く気が着いてほしい。

 親会社の給与担当者が、彼女に給与事務を教えている最中なので「ああいう風にやりながら教えてくれれば」と思っているんだろうけど、給与事務や社会保険事務っていうのは歴然と正解があるのだが、帳簿作成は、私が最初の1ヶ月分で「見本」を作ってあげないと、他に手本が無いのよ。会社によって違うんだもの。

 それに、決算だと、今後の業績を考えて資産/費用を分けないといけないし、うちの経理の新人だって、決算業務は3年目くらいでやっとなのだ。

 たぶん、Kさんは「簿記もマニュアルさえあれば、自分でできる」と思ってるんだろうなあ。
 まあ、ある程度はできるんだが・・・・

 で、そんなKさんに「マニュアルだけは済まない部分もいろいろありますから」と説明するのは難しい。
 ハイジだって、今だに「どうするのが正しいか」って正解を探しているときがあるが「うーん、それは、解釈の問題っていうか、その会社の会計基準っていうか」としか説明できないことも多い。
 「交際費」っぽい支出を「福利厚生費」にしちゃうとか、「資産」になりそうな工事を「修繕費」にするとか、そういのは気合が勝負というか「私はこう解釈したから、これでいいんです」っていうのが大事で、その解釈が揺るがなければ税務署が来たって気合勝ちできる。

 Kさんになんとか教えて引き継いでも、誰かがチェックしないといけないだろうし、それは今のところ、私がやるしかないんだけど、なんか、持ってきてくれそうにもないな。ま、いいんだけどさ。

 税理士事務所の担当者が別件で電話をくれたので「あの会社の決算なんですが・・・・」と現状をちょこっとだけ愚痴ってみたりした。

 あーあ、なんか、もう一回Kさんにあの態度で出られたら、怒鳴り散らしそうだ、あたし。

 そうだ、やっぱりメールでちゃんと指示しておこう。それでも、資料をくれなかったら「T取締役からも、K本部長からも、F部長からも、私が帳簿を作るようにと指示を受けているのですが、もし、私でご不満なら、彼らにそう言ってください」くらい脅しておいたほうがいいかもしれない。命令系統には敏感なはずなので。

 さて、フジロックも過去のものとなり、来週はサマーソニックなのだが、フジロックでは「スペシャルゲスト ハッピーマンデーズ」はいいとして、朝方「ベズのDJタイム」があったりしたが、サマソニはそれに対抗したのか、「DJジョニー・マー」というのが登場していて、T嬢も「どう対応したらいいのかわからない」とコメントしていた。

 サマソニも相当混んでいるだろうし、私は屋内の2ステージを右往左往するだけなのだが、けっこう距離があるので無駄に疲れそうである。サマソニのメッセ内はどうせ「音の悪い、デカいライブハウス」が二つあるだけなんだが、フジロックの癖で、ついつい後ろのほうで寝転がって昼寝してしまうが、苗場での昼寝とちがって、心地よい風が吹き抜けないので「寝転がって聴けば、なんでもかんでも素晴らしい」の法則は当てはまらない。

 しかし、そうこうしてるうちに、弟からも母からもメールが来て、総合すると「我がママンは孫の子守り&家事でぐったり」のようだ。父のメールも加味して行間を炙り出すと、どうも私に出動要請が出ているのは、「我がママンの愚痴を聴いてガス抜きしてくれ」ということらしい気がする。

 確かに、母と弟は性格が似ているので、二人を長時間一緒にしておくと、ピリピリしてくるのだ。父ではそれを緩和できないし、妹は、いつも弟に荷担するから母のストレスは溜まる一方だし、やはりなんとか休みをとって「母の愚痴を素直に長時間拝聴できる心優しい姉娘」(ただし2日間くらいが限界)が出動しないといかんかね。

 えーと、弟は船橋辺りに住んでいるので、幕張メッセのサマソニ帰りに寄るという手もあるが、母が「あんた、手伝いに来たの?それとも遊んだ帰りに風呂入りに来たの?」と怒りそうだ(笑)

 というわけで、8月後半は、姪っ子の世話をする母のフォローになるべく参加する覚悟であるが、9月まではずっとそんな調子らしいし(普通の出産予定日は10月中旬らしいが、双子なのでかなり早産になりそうだけど)、こうなるとミヤノ家の家庭の事情からも、「ハイジ君、おねげーだから、辞めるの思いとどまって」と切に願うばかりである。ハイジのご機嫌のいいときに「せめて今年いっぱい」と頭を下げてみよう。  
8月6日(日)

 やっと、部屋の中でじっとしてても、汗かくくらい暑くなってきた。

 がんばってフジロック日記を完了。

8月5日(土)

 昨日の金曜日の話。

 うちの社長は、今ちょっと体調が悪くて、週に2日くらいしか来ないのだが(でも、自宅が近いので、相談がある人たちは自宅に行っている)この間、私に「A(ハイジ)が辞めるって?」と話し掛けてきたのだが、その日、ハイジはお休みだったので翌日ハイジに「社長にハイジのこと言われちゃった〜」と言ったら、「よかった、休みで」と言っていたけど、金曜は社長もハイジも出勤。

 そんで、やっぱし、ハイジは急に社長室に呼ばれていた。

 「わ、きた〜」と中に入っていたが、出てきたら、かなり動揺してテンション上がってる。
 末っ子独特のマイペースなわりには、気が小さいのが可愛いっす。

 しかも、緊張のあまり、持病のじんましんが出てしまったらしく、顔がまだらになってるし(笑)

 弱い、弱すぎるよ、ハイジ君。

 親会社の経理部長F氏も社長と話しに来ていた。
 ハイジは、その前に「今期の借入金利息予算」を出そうとしていたのだが、「あ、そうだ、あれやろうとしたんだっけ」と銀行の借入金返済予定ファイルを出してきたのだが、私に「この、スプレッドって何?」とか聞いてくるけど、私だって知らんわ。

 とりあえず、固定金利のものは簡単だけど、変動金利に固定とスワップかけてるやつもあって、そういう手配はF氏が全部やってるから、私は伝票入力だけはしているけど、何がどう設定されてるのかよくわからんのよ。

 そしたら、F氏も社長とのミーティング終って出てきたから、大きな声で「そーゆーのはさ、私じゃなくて、Fさんに聴いてよ」と言ったら、F氏はなにげにご機嫌で、「はいはい?なんでしょう?」

 「この人に、金利スワップのこと教えてあげてください。スプレッドがどうのとか私はわかりませんって」
 と言うと、「どれどれ?」と家庭教師のお兄さんのようにハイジに張り付き「それで、全銀協のタイボーが・・・」などと説明してた。

 ハイジも「そうか、この間、タイボー、タイボー言ってる人がいて、何かと思ってたけど、これのことか!」

 私が横で「あれって、タイボーって言うのか・・・・ずっと、チボーだと思ってた・・・・」(TIBO Rってやつです)と呟いたら、ちょとだけウケた。

 スプレッドの1%が銀行の儲けだとか、いろいろ丁寧に教えていて、ハイジも「そっか、わかった、ありがとうございます」と上機嫌。
 そうそう、社長も「AはそろそろFの下につけようと思ってたのに」と言っていたけど、そういう対銀行関係のこととか、ハイジにもやらせようということにはなっていて、銀行との打ち合わせにも同席させてたりしてたのです。

 F氏もそういう話をハイジに説明するのは、大歓迎というか、彼は親会社では孤独な立場で、前は私の上司だったO氏をイビって憂さを晴らしていたけど(歪んだ愛情表現でした)、ハイジが来てからも、かなり嬉しそうだったしな。

 その様子を眺めていた役員I氏が「Fは、もう上がりなの?だったら飲みに行こうよ、Aも誘うから」

 たぶん、I氏も社長から「Aをなんとか引きとめろ」と命令されてるに違いない。

 私が給湯室でお茶入れてたら、ハイジがやってきて「Iさんと、Fさんと飲みに行くことになったけど、ミヤノさんも行こうよ」
 ん〜?私も?お邪魔じゃない?
 でも、ハイジも雰囲気的にビビっているようなので、こういう時だけ姐さんを頼るんだから、幼稚園の遠足じゃねーんだからさあ。でも、甘えられるのは嫌いじゃないので、のこのこ付いていきました。

 飲み屋まで歩いて行く道で、I氏が「今日は、Aを引きとめるのが目的の飲み会だから」と私に囁くので「承知しております」と私。そんで、I氏に「彼、社長と話して、相当動揺しているみたいっすよ。だって、じんましん出てるもん」と教えたら、大笑いしてた。「なんだ、じんましんと酒乱かよ。すごい組み合わせだ」

 しかし、絡み酒のF氏も、ハイジの遺留に必死なのか、超ご機嫌だった。
 社長が、ハイジをF氏の下で修行させる気だ、なんて聞いてるから、かなりご機嫌だった。
 「もー、ほんと、誰か来てよってずっと思ってた。前にいた女の子でもいいから来てほしかった」
 クララのことらしい。
 親会社の経理は、前は4人でやっていたのだが、会社設立当時からいた大ベテラン女性が退職したあと、F氏の他にはやはり定年間近の大ベテラン女性と、40代後半の女性しかいないのだ。

 40代後半のF氏も、そろそろ細かい業務はキツくなってきただろう。でも、親会社の社長は、事務向けの人材を新卒で採ろうとしないので、私もずっと漠然と「子会社で経理人材を育てて、親会社に送りこむってことになるだろうな」と思っていた。
 つーか、もしかしたら、私が行くことになるかも、と思っていた。

 しかし、基本的な経理業務ができるお局クラスの私が抜けたら、日常業務が回らないので、私を外すことはできないだろう。私のことが気に入らないT部長ですら、私を外せないのだ。つーか、社長が「結局、経理の基本を全部わかってるのはミヤノだけだろ?」と言ってるし。

 たしかに、手形が回ってきたら「これ、どうすんの?」っていうか「これ、何?」って状態だったからな。まあ、そんなもん、銀行の担当者に「どうすんですか?」って聞けば済む話だが。

 さて、ハイジはどうするかね?
 まさかの「引き止め」に遭って、かなり動揺していたし、役員I氏も酒がかなり回ったころ、ここぞとばかりしみじみと「あの社長が、辞めようとする人間を引き止めるのは、初めて観た」と語っていた。たしかに、私もそれには驚いたので、「そうそう、私もびっくりしました」と酔っ払いなりにフォロー。

 普通に考えると、「A君辞めるって?」と話が出回ってから「やっぱ、辞めるのやめました」と宣言するのは超カッコ悪いが、「いやー、あの社長に引き止められちゃって」というのなら、それなりの武勇伝である。

 まあねえ、しょせん同族経営だし、社長も自分の家族のこと考えたら、きちんと財務のこと管理できる社員は何がなんでも確保しておかないといけないだろう。息子の代を考えたら、ハイジはキープしておかなきゃ。

 さーて、どうなることやら。
 どうなってもいいから、早く決めてもらわんと、引継ぎがっ

 社長もF氏も「マスオさんは性格的に経理ダメだろ」と見限っているので、ちょっと慌てた。
 たしかに、ダメなんだけどさ。
 大ざっぱ過ぎ。1文字で表現すると「雑」なのである。
 でも、才能よりもヤル気を評価してあげたい。

 しかし、クララも頭いい子ではなかったので、やってる業務をきちんと把握してなかったけど、彼女は雑ではなかったら、言われたことはちゃんとできたけど、マスオさんは、「わかってないのに、テキトーにやってしまい、ミスを指摘しても、また繰り返す」ので、ほんとに才能無いんだが、でも、1年くらいやってみれば、なんとかなるかもしれないし。

 昨日は、そんなわけで焼酎飲みすぎて、ちゃんと電車で帰ったはずだが、また途中でわけわかんなくなり、気が付くと駅のベンチに座っており「なんで、高津で途中下車してんの私?」で、また電車に乗りなおして、無事に三茶に着いたが、途中でまた公園のベンチでヘタってました。

 今日はなんとか出勤したが、二日酔いでボロボロだった。休めばよかった。

 休んでも冷房無しの部屋はきついのだが、そういや、やっと連日30度を越す暑さになってきたが、東京がほんとに死ぬほど暑いのは7月で、8月になると、それほどでもないんだよね。なので、今のとこ「こんなもんだったっけ?」という感じである。

 残暑が厳しいかもしれませんが。
8月3日(木)

 フジロック日記に精を出しているので、日記がおろそかになってますが、今日は会社は休み。土曜出勤ですから。

 天気がいいので、とにかく洗濯。シーツ洗うの何年ぶり?ってかんじ。
 アメリカは熱波で大変らしいが、東京はびっくりするぐらい過ごしやすい。今日も洗濯しながら掃除してたけど、あんまし汗かかなかったもん。いつもだと、エアコン無しの部屋にいると、午後だけで3回くらい水シャワー浴びるのに。

 しかし、フジロック前の荷造り中に、部屋中のものをいろいろブチまけてしまい、帰ってからまたブチまけたので、部屋が本当に足の踏み場もなくなってしまった。

 フジロックの掲示板では「ゴミ捨てのマナーが昔より悪くなった」と嘆いている人が多かったけど、鈍感が売りの私は「そうでしたっけ?」としかいいようがないというか、それよりも、マナーが最悪なのは自分の部屋だ。フジのゴミ分別ボランティアの人を連れて帰りたかったよ。

 今日は一生懸命掃除して、なんとか通路だけは確保しました。

 フジロック・ロスト症候群からなかなか抜け出せない。

 親から久々にメールが来て、双子を身ごもっている弟の嫁がいよいよ入院したそうだ。
 3歳の姪も、事態を理解しているのか、大人しくしているみたいで、それがジジババの涙を誘うという。
 わしも、姪っ子の子守りで出動したほうがいいのかしらん?

 でも、今行くと、姪っ子にマッドネスを聴かせて「ワン・ステップ・ビヨンドごっこ」をしてしまいそうな気がする。でも、今から洗脳しておくと、20年後に「おばちゃん、プライマルの東京ドーム一緒に行かない?」と誘ってくれるかも。(そういう日が来るのか?)

 そんで、姪っ子に「おばちゃん、プライマルの初来日公演行ったけど、渋谷クワトロだったんだよなあ。客、500人くらいだったかも」と自慢できる。うーん、それいいなあ、弟夫婦が双子でフーフー言ってる間がチャンスだな。

 弟が「ねーちゃん、お願いだから、やめてくれ〜」と言うだろうけど。
 
8月1日(火)

 おお、今日は筋肉痛してない。

 昨日は「はあ、やっぱ、もう年ねえ」とガッカリしたけど、今日は「よし、まだまだイケるぞ」と思った。

 山で、そんなに紫外線浴びなかったし、雨が「マイナスイオン効果」だったのか、お肌の調子もよいぞ。
 つーか、職場のストレスから解放されてたからだね、きっと。

 今日は社長に書類を渡しに行ったら「Aが辞めるんだって?」と言われてドギマギ。
 社長がけっこう残念がっているという話は、元上司のOさんから聞いていたので、「来たな」という感じだった。

 たしかに、O氏が部長だったころ「お前の後を継ぐ、男子を経理に入れろ」と言ったのは社長だったし、ハイジにあれこれ難しい要求を直接言って、ハイジを張り切らせていたので、社長なりに「育てていた」つもりだったのだろう。

 私としては、「大変になりますが、しょうがないですねえ」と、無難なことを言うしかないが、社長は「そろそろあいつをFの下につけるかと思っていたのになあ」といいやがる。
 なるほど、ゆくゆくは親会社の経理部長であるF氏の後継ぎくらいに考えてたんだな。だったら、もっと早くに本人にそういうこと言ってあげればなあ。

 でも、ハイジの性格だと、それでも辞めるときには辞めただろう。
 それに、彼は人付き合いが弱点なので、幹部候補としてはそれが問題だったなあ。

 いい意味でも、悪い意味でも「ジコチュー」なのは確かなので、すでに「引継ぎ」よりも有給消化計画に夢中なので、今日もお休みだった。

 社長も「マスオは、経理に向かんだろう」と言い切っていて、私も返事に困ったが、すでにハイジはマスオさんを見限ってるところがある。たしかに、勘は悪いけど、クララだって、あんなもんだったしなあ。ハイジが頭よすぎるだけなのに、それがわかってないんだからも〜

 それに、中小企業では、頭一つ抜きん出てるけど、それが他でも通用するかは疑問。性格がねえ?性格悪いとは思わないけど、出世できる性格ではない。

 でも、社長は、ハイジの後釜をなんとか探したいようだ。
 でも、人材いないしなあ。
 経理ができても、外から来た人だと、うちの会社の業務の複雑さに戸惑うだけだしなあ。やはり、ハイジみたいに基幹業務を経験したコに経理教えたほうが絶対にいい、と、社長にも念を押しておいた。K部長は、人が足りなければ派遣でいいって思ってそうだけど、じゃあ、私とマスオさんでハイジがやっていた業務を完全にこなせるかっていうと、それは難しい。てゆーか、私にそれができるんだったら、私にやらせるでしょ?

 私としても、できないし、やる気もない。

 さて、今日は早めに帰宅して、洗濯機2回まわした。
 それにしても、今年の東京は今のところ涼しくて快適である。
 フジロックで酒飲みまくったから、休肝中なのであるが、ビール飲まなくても生きていられるくらい。

 このままだと、夏の消費が伸びないかもしれないが、ずっとこのくらいでも私はいいんだけどな。
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