No1328 2003.12.01
西税務署が不当調査
民商会外の調査はやりたい放題
10月下旬「ひどい調査にあった」と、飲食店のAさんが会員さんの紹介で、入会されました。
話を聞くと、事前通知なく4名の署員が店と自宅にいきなりおしかけ、レジや財布の中はもちろん、冷蔵庫・下駄箱・タンス・食器棚、はてはバックの中・ベットサイドの引き出しまであけさせられたとのこと。
「開けてください」と、有無をいわさず署員にせまられ「とても断れるような状況じゃなかった」とのことです。
Aさんは、当時たいへん身体の調子が悪く、近所の病院で受診し、「精密検査が必要」とのことで、市民病院を紹介されていました。
そして、精密検査の結果、ガンが発見され現在入院中です。
「体の調子が悪い」と訴えるAさんに対し、2回目の調査の時に訪れた税務署員は「私は健康です」と書いた紙の下書きをAさんに見せ、「この通り書いて下さい」と指示、「これも断れるような状態」でなかったので、仕方なくAさんは記入し、調査が続行されてしまいました。
「ご主人に女はいないか?」というようなことを奥さんに聞いたりもしており、民商会員外の税務調査のすさまじい実態に、話を聞いた事務局もあらためてビックリしました。
2ヶ月間計6回の臨店調査で、消費税仕入税額控除否認、青申取消し、所得税の推計課税という更正処分をもらったAさんは、途方にくれて、民商に相談したというわけです。
事後調査対策会を開く
Aさんの電話をうけた民商では、すぐに前田税対部長を先頭に税務署とAさんの担当支部の支部長や役員・事務局10名と入院したAさんにかわって、奥さんと娘さんが参加し、対策会議を12名でもちました。
次々と語られるひどい実態に「納税者の権利を主張しないと、どういうことになるのか」「ここまでヒドイとは」と、参加した民商役員もあらためて驚きの声があがります。
「すぐに西税交渉をやり、Aさんを救済しよう」と、一致しました。
西税務署と交渉
上記の項目で、西税務署の佐々木総務課長以下2名と交渉しました。
自分達がうけた調査と民商の交渉のギャップに「もっと早く相談していれば」と、くやむ娘さん。闘いは、まだ始まったばかり「これだけひどいことをされて、黙っているわけにはいかない」というAさんと、その家族を応援して権利が救済されるまで闘うことを参加者全員で確認しあいました。
こちらがその時の質問趣意書の内容です。