目の前が河口でとても開放的な敷地です。
お隣は行政の土地なのでしばらくは緑地のままで借景を楽しめそうです。
スウェーデン式サウンディングで地盤の調査をしました。
結果は良好で地盤改良は不要となりました。
地縄を張っていよいよ本格的に着工です。
給水、排水の工事を基礎工事に先行して行います。
まずは前面深基礎部分から始めます。捨てコン打設しました。
基礎梁の配筋です。スパンが広い部分があり鉄骨造並みの配筋のところがあります。
深基礎部分を先行してコンクリートを打設します。
深基礎を型枠を外して一般部基礎工事の準備をします。
夕日が綺麗です。屋上からこの景色を見ることができるデザインになっています。
基礎部分に先行配管を施して捨てコンクリートを打ちました。この上に鉄筋を組んでいきます。
基礎スラブの配筋検査です。
少々広範囲のスラブがありますので異形鉄筋13mmを100mmピッチで上下ダブル配筋です。
スラブのコンクリート打設が終了し基礎立上り部分の型枠を設置してアンカーボルトをセットします。上部木構造と基礎をしっかりと緊結するため構造設計に基づいて設置します。
基礎立ち上がり部のコンクリートを打設します。
ポンプ車の作業員さんが圧送ホースの先を脇で抱えながらリモコンでコンクリートを流し込みます。すかさず鳶さんがバイブレーターをかけたりコテで押さえたりしながら手際よく打設していきます。
型枠が外れ基礎の姿が表れました。
この期間中ちょうど良いお湿りがあってコンクリート養生にはもってこいでした。
上部木構造を作るのにあたりまずは基礎の上に土台を敷きます。
構造材の第一便も到着です。
上棟に向けて足場を設置しました。
柱の軸力が大きく土台のめり込み耐力が不足しているところが出てきました。
12mm厚のメッキ済みスチールプレートを柱下に挟み単位面積当たりの荷重を減らします。
四角の穴がほぞ穴で丸い穴はホールダウンのアンカーボルトが通る穴です。
既製品もあるのですがボルト位置などミリ単位でぴったり合わせて製作してもらいました。
バルコニーの下になるガレージ天井部分に断熱材を設置します。
断熱性能の高い押出法ポリスチレンフォーム材です。
屋上パラペット部分の施工です。
メンテナンス用の丸環も躯体にしっかり留めつけます。
屋上のFRP防水が終わるまでブルーシートでテントを張って雨養生します。
屋上FRP防水が完了しました。これで雨が降っても安心です。
外壁下地も張られて江ノ島側キャンティテラスの形状が表れました。
養生シートの向こう側には海が見えています!
浴室壁をFRP一発仕上げとします。サンプルを作ってもらい確認します。
目地がなくシンプルで実用的な仕上げです。
仕上げ部分となるトップコートは白色になる予定です。
外装の構造面材です。
室内側構造面材と合わせて最大5.9倍壁となります。
屋上からの西側風景。
大山、富士山、箱根、天城連峰と一気に望むことができます。
クライアントご夫妻と現場にてサンプルを見ながら仕上げ関係のお打ち合わせ。
外部に透湿防水紙が張られました。
このシートは内部の湿気は外に逃がし外部からの水は通しません。
これで雨でも安心です。
ガレージ壁内部にディスプレイ用の下地を入れました。
サーフボード、スケートボード、自転車などクライアントの趣味であふれる予定です。
ビスがしっかりと効くようにしておきます。
パイプスペースの排水管は遮音性能の高いパイプを使っています。
上の階でトイレなど流した際に騒音を抑えることができます。
スイッチボックスの周りも隙間がないようにしっかりと断熱します。
高性能グラスウールを用いました。
外壁に通気層の胴縁を施工しました。
パイプの貫通部分など防水の弱点となる部分には止水部品を用います。
マリンランプは実際に三種類を購入してもらい検討しました。
突出長さ、取り付け可能位置、ワッテージの違いなどがあります。本体素材はどれも真鍮無垢材です。メッキ品と違い経年変化が楽しめます。
庇の先端を薄くするため垂木を鉄骨で作りました。
階段は段板だけのストリップです。
ささら桁を壁の内部に仕込みます。仕上がってくると見えなくなってしまいますが段板をしっかり受けるために重要です。
外壁左官下地の木摺(きずり)が張られました。下地ではありますがこの表情も面白い。
ペントハウス部分の雨水排出口です。縦樋をつけたくないので壁から突き出しておしまいです。最終的にはFRPで防水します。
シート越しですが夜になるとキャンティテラスの形が見えました。
エントランス庇はスチールプレート曲げ加工し溶融亜鉛ドブ漬けで防錆処理しました。海岸間近ですので防錆処理は念入りに施します。
玄関ドア枠も厚さ12mmのスチールで作りました。
ペントハウス階段のFRP処理が終わりました。
外壁にモルタルを塗るためにラス網を張っていきます。
この金網にモルタルが絡んで壁に固定されます。
ペントハウス雨水排出口のFRP処理も施しました。
フローリングの施工が進んでいます。ノコ目の入ったラスティック加工品です。
キャンティテラスの手すりが壁から直接突き出ている感じにするため取り付け部品を壁内部に仕込みます。
浴室の壁下地工事が進んでいます。シャンプーボトルなどを置くためのニッチを作りました。
左官工事を進めています。1回目の下塗りです。
風が強くなりそうな予報が出ていましたので足場のシートを外してもらいました。外観が少し見えてきました。
浴槽が搬入されました。足が伸ばせる大きめの浴槽です。
マイクロバブルを発生させることができる給湯器とセットで使います。
1回目の浴室FRP加工が終わりました。ここに浴槽をセットして仕上げていきます。
内部石膏ボードの工事も進んでいます。
一般材と構造材(白っぽい)で色が違います。構造用石膏ボードは決められた留め付け方法で施工すると地震や台風などの外力に対して踏ん張ることができる様になります。
キャンティテラスの角度の違う軒天井が交わる部分の左官工事微調整です。
アトリエの床に使う杉板(足場板)が搬入されました。このまま荒っぽい感じで使いたいと思います。
外壁仕上げ材のカラーをクライアントと確認です。
大きめのサンプルで白色のバリエーションを作りました。写真ではわかりにくいですが微妙な違いにこだわって現場目視にて決定です。
床タイルと目地材カラーの組み合わせをサンプルで確認しました。
クロスも現場でサンプルで確認です。コスパが高い量産クロスの中にプレーンで良いものが見つかりました。
キッチン床タイルの貼り上がり状態の確認です。750角の大判タイルです。光沢のばらつきが良い感じ。
浴室FRP一発仕上げ!
ガラス繊維のランダムな感じのテクスチャーを確認しました。この上に塗装をかけて仕上げます。
洗面カウンターがつきました。無垢ボードという杉の幅はぎ材を加工してもらいました。無垢材と修正材の中間的な性質の面白い材料です。
TVボードが設置されました。 壁にキャンティで取り付けているので足がなく浮いているようなデザインです。お掃除ロボットも自由に動くことができます。本体は合板で作り表面にSPF材を張り付け寸法精度と雰囲気の確保を両立しています。
アトリエの書棚はSPF材を長いボルトで天井から吊っています。ボルトを奥行中央に設置したので本が入るとボルトが見えなくなりスッキリとしたデザインになります。ブックエンドの役目も果たします。
クロス工事が進んでいます。いよいよ完成形が見えてきました。
クライアントD.I.Y.による階段塗装です。微妙な色の違いを検討中。
足場が外れました。青空に白い壁が眩しい!
ガレージドアは電動木製オーバースライダードアです。SPFの無垢材なのでとても良い質感です。
こだわりのアメリカンスイッチ。最近のスイッチには様々な機能がついているものもありますがこれは昔ながらの入り切りのみのシンプルスイッチです。
屋上からの江ノ島の景色。ここでビールを飲んだら最高!
ガレージ内部の仕上げはクライアントによるD.I.Y.です。樹脂モルタルを塗って無機質な感じに仕上げます。
壁に取り付けられたアメリカンスイッチ。カギ型に曲げた指でパチパチやりたくなります。
浴室も仕上がってきました。
白い FRPの壁にクロームのシャワー水栓、黒い大判タイルの床、足が伸ばせるスクエアタイプのバスタブ。いい感じです!
洗面ボールがインストールされました。
水栓金物は吐水口と流量&温度のコントロールレバーがセパレートになっているタイプでスッキリしたデザインです。
キッチンの収納はIKEAユニットを組み合わせたものに特注ステンレスカウンターを乗せてSPFの面材を貼り付けます。フルオーダー寄りのセミオーダーです。
キャンティテラスから望む江ノ島。
キッチンカウンター上部天井からシェルフを吊り下げます。オーダーで金物を作りました。
トイレ引き戸の鍵は扉面の金物存在感を消すため和建具の金物を使いました。案外しっくりきています。
SUSバイブレーション仕上げのキッチンカウンター設置完了です。シンクは角Rの小さいスクエアタイプです。
内装もほぼ完了です。
浴室の排水口はタイルの目地からさりげなく排水できる仕掛けとしました。
浴槽に入って江ノ島方面を見てみます。
横長の窓はバスタブに浸かって望むのにちょうど良い高さとしてあります。
階段下のスペースを利用したトイレは間接照明としました。
洗面台は二人同時に支度ができるように完全に2セット準備してあります。
マリンランプが良い表情を出しています。
ガレージの照明スイッチはあえて露出ボックスにトグルスイッチとしています。
外構の土間コンクリートも打設されもうすぐ完成です。
プロジェクトに携わってくれた監督さん、大工さん、そして全ての職人さんに感謝です。