湘南・藤沢市・鵠沼海岸 海が見える家 ガレージハウス げんばルポ

海岸間近で江ノ島と富士山を望むことができる好立地での3階建て在来木造住宅の計画です。
インナーガレージ、アトリエ、クロッフィス、キャンティテラス、屋上スペースと楽しみいっぱいのオーシャンビュー住宅です。

滅多にない好立地

目の前が河口でとても開放的な敷地です。
お隣は行政の土地なのでしばらくは緑地のままで借景を楽しめそうです。

地盤調査

スウェーデン式サウンディングで地盤の調査をしました。
結果は良好で地盤改良は不要となりました。

地縄はり

地縄を張っていよいよ本格的に着工です。
給水、排水の工事を基礎工事に先行して行います。

深基礎捨てコン

まずは前面深基礎部分から始めます。捨てコン打設しました。

深基礎配筋

基礎梁の配筋です。スパンが広い部分があり鉄骨造並みの配筋のところがあります。

1回目のコンクリート打設

深基礎部分を先行してコンクリートを打設します。

遣り方

深基礎を型枠を外して一般部基礎工事の準備をします。

夕日が綺麗です。屋上からこの景色を見ることができるデザインになっています。

捨てコン

基礎部分に先行配管を施して捨てコンクリートを打ちました。この上に鉄筋を組んでいきます。

配筋検査

基礎スラブの配筋検査です。
少々広範囲のスラブがありますので異形鉄筋13mmを100mmピッチで上下ダブル配筋です。

アンカーセット

スラブのコンクリート打設が終了し基礎立上り部分の型枠を設置してアンカーボルトをセットします。上部木構造と基礎をしっかりと緊結するため構造設計に基づいて設置します。

基礎梁コンクリート打設

基礎立ち上がり部のコンクリートを打設します。

ポンプ車の作業員さんが圧送ホースの先を脇で抱えながらリモコンでコンクリートを流し込みます。すかさず鳶さんがバイブレーターをかけたりコテで押さえたりしながら手際よく打設していきます。

基礎完成

型枠が外れ基礎の姿が表れました。
この期間中ちょうど良いお湿りがあってコンクリート養生にはもってこいでした。

土台敷

上部木構造を作るのにあたりまずは基礎の上に土台を敷きます。
構造材の第一便も到着です。

足場

上棟に向けて足場を設置しました。

土台プレート

柱の軸力が大きく土台のめり込み耐力が不足しているところが出てきました。
12mm厚のメッキ済みスチールプレートを柱下に挟み単位面積当たりの荷重を減らします。
四角の穴がほぞ穴で丸い穴はホールダウンのアンカーボルトが通る穴です。
既製品もあるのですがボルト位置などミリ単位でぴったり合わせて製作してもらいました。

断熱材

バルコニーの下になるガレージ天井部分に断熱材を設置します。
断熱性能の高い押出法ポリスチレンフォーム材です。

パラペット

屋上パラペット部分の施工です。
メンテナンス用の丸環も躯体にしっかり留めつけます。

雨養生

屋上のFRP防水が終わるまでブルーシートでテントを張って雨養生します。

FRP

屋上FRP防水が完了しました。これで雨が降っても安心です。

キャンティテラス

外壁下地も張られて江ノ島側キャンティテラスの形状が表れました。
養生シートの向こう側には海が見えています!

FRP一発仕上げ

浴室壁をFRP一発仕上げとします。サンプルを作ってもらい確認します。
目地がなくシンプルで実用的な仕上げです。
仕上げ部分となるトップコートは白色になる予定です。

構造耐力壁

外装の構造面材です。
室内側構造面材と合わせて最大5.9倍壁となります。

絶景

屋上からの西側風景。
大山、富士山、箱根、天城連峰と一気に望むことができます。

現場打合せ

クライアントご夫妻と現場にてサンプルを見ながら仕上げ関係のお打ち合わせ。

透湿防水紙

外部に透湿防水紙が張られました。
このシートは内部の湿気は外に逃がし外部からの水は通しません。
これで雨でも安心です。

木下地

ガレージ壁内部にディスプレイ用の下地を入れました。
サーフボード、スケートボード、自転車などクライアントの趣味であふれる予定です。
ビスがしっかりと効くようにしておきます。

遮音排水管

パイプスペースの排水管は遮音性能の高いパイプを使っています。
上の階でトイレなど流した際に騒音を抑えることができます。

高性能グラスウール

スイッチボックスの周りも隙間がないようにしっかりと断熱します。
高性能グラスウールを用いました。

ウェザータイト

外壁に通気層の胴縁を施工しました。
パイプの貫通部分など防水の弱点となる部分には止水部品を用います。

マリンランプ

マリンランプは実際に三種類を購入してもらい検討しました。
突出長さ、取り付け可能位置、ワッテージの違いなどがあります。本体素材はどれも真鍮無垢材です。メッキ品と違い経年変化が楽しめます。

スチール垂木

庇の先端を薄くするため垂木を鉄骨で作りました。

ストリップ階段

階段は段板だけのストリップです。
ささら桁を壁の内部に仕込みます。仕上がってくると見えなくなってしまいますが段板をしっかり受けるために重要です。

木摺

外壁左官下地の木摺(きずり)が張られました。下地ではありますがこの表情も面白い。

ペントハウス部分の雨水排出口です。縦樋をつけたくないので壁から突き出しておしまいです。最終的にはFRPで防水します。

キャンティテラス

シート越しですが夜になるとキャンティテラスの形が見えました。

エントランス庇はスチールプレート曲げ加工し溶融亜鉛ドブ漬けで防錆処理しました。海岸間近ですので防錆処理は念入りに施します。

ドア枠

玄関ドア枠も厚さ12mmのスチールで作りました。

階段FRP

ペントハウス階段のFRP処理が終わりました。

ラス網

外壁にモルタルを塗るためにラス網を張っていきます。
この金網にモルタルが絡んで壁に固定されます。

雨落とし

ペントハウス雨水排出口のFRP処理も施しました。

フローリング

フローリングの施工が進んでいます。ノコ目の入ったラスティック加工品です。

隠し金物

キャンティテラスの手すりが壁から直接突き出ている感じにするため取り付け部品を壁内部に仕込みます。

ニッチ

浴室の壁下地工事が進んでいます。シャンプーボトルなどを置くためのニッチを作りました。

モルタル下塗り

左官工事を進めています。1回目の下塗りです。

用心

風が強くなりそうな予報が出ていましたので足場のシートを外してもらいました。外観が少し見えてきました。

バスタブ

浴槽が搬入されました。足が伸ばせる大きめの浴槽です。
マイクロバブルを発生させることができる給湯器とセットで使います。

FRP防水

1回目の浴室FRP加工が終わりました。ここに浴槽をセットして仕上げていきます。

プラスターボード

内部石膏ボードの工事も進んでいます。
一般材と構造材(白っぽい)で色が違います。構造用石膏ボードは決められた留め付け方法で施工すると地震や台風などの外力に対して踏ん張ることができる様になります。

微調整

キャンティテラスの角度の違う軒天井が交わる部分の左官工事微調整です。

杉足場板

アトリエの床に使う杉板(足場板)が搬入されました。このまま荒っぽい感じで使いたいと思います。

外壁の色

外壁仕上げ材のカラーをクライアントと確認です。
大きめのサンプルで白色のバリエーションを作りました。写真ではわかりにくいですが微妙な違いにこだわって現場目視にて決定です。

タイルと目地

床タイルと目地材カラーの組み合わせをサンプルで確認しました。

クロス

クロスも現場でサンプルで確認です。コスパが高い量産クロスの中にプレーンで良いものが見つかりました。

大判タイル

キッチン床タイルの貼り上がり状態の確認です。750角の大判タイルです。光沢のばらつきが良い感じ。

FRP

浴室FRP一発仕上げ!
ガラス繊維のランダムな感じのテクスチャーを確認しました。この上に塗装をかけて仕上げます。

洗面カウンター

洗面カウンターがつきました。無垢ボードという杉の幅はぎ材を加工してもらいました。無垢材と修正材の中間的な性質の面白い材料です。

TVボード

TVボードが設置されました。 壁にキャンティで取り付けているので足がなく浮いているようなデザインです。お掃除ロボットも自由に動くことができます。本体は合板で作り表面にSPF材を張り付け寸法精度と雰囲気の確保を両立しています。

書棚

アトリエの書棚はSPF材を長いボルトで天井から吊っています。ボルトを奥行中央に設置したので本が入るとボルトが見えなくなりスッキリとしたデザインになります。ブックエンドの役目も果たします。

クロス貼り

クロス工事が進んでいます。いよいよ完成形が見えてきました。

D.I.Y.塗装

クライアントD.I.Y.による階段塗装です。微妙な色の違いを検討中。

全体像

足場が外れました。青空に白い壁が眩しい!

オーバースライダードア

ガレージドアは電動木製オーバースライダードアです。SPFの無垢材なのでとても良い質感です。

アメリカンスイッチ

こだわりのアメリカンスイッチ。最近のスイッチには様々な機能がついているものもありますがこれは昔ながらの入り切りのみのシンプルスイッチです。

オーシャンビュー

屋上からの江ノ島の景色。ここでビールを飲んだら最高!

モルタルD.I.Y.

ガレージ内部の仕上げはクライアントによるD.I.Y.です。樹脂モルタルを塗って無機質な感じに仕上げます。

アメリカンスイッチ

壁に取り付けられたアメリカンスイッチ。カギ型に曲げた指でパチパチやりたくなります。

バスルーム

浴室も仕上がってきました。
白い FRPの壁にクロームのシャワー水栓、黒い大判タイルの床、足が伸ばせるスクエアタイプのバスタブ。いい感じです!

洗面台

洗面ボールがインストールされました。
水栓金物は吐水口と流量&温度のコントロールレバーがセパレートになっているタイプでスッキリしたデザインです。

キッチン収納

キッチンの収納はIKEAユニットを組み合わせたものに特注ステンレスカウンターを乗せてSPFの面材を貼り付けます。フルオーダー寄りのセミオーダーです。

テラス

キャンティテラスから望む江ノ島。

シェルフ

キッチンカウンター上部天井からシェルフを吊り下げます。オーダーで金物を作りました。

和建具の金物

トイレ引き戸の鍵は扉面の金物存在感を消すため和建具の金物を使いました。案外しっくりきています。

キッチンカウンター

SUSバイブレーション仕上げのキッチンカウンター設置完了です。シンクは角Rの小さいスクエアタイプです。

インテリア

内装もほぼ完了です。

浴室目地排水

浴室の排水口はタイルの目地からさりげなく排水できる仕掛けとしました。

江ノ島を望む窓

浴槽に入って江ノ島方面を見てみます。
横長の窓はバスタブに浸かって望むのにちょうど良い高さとしてあります。

間接照明

階段下のスペースを利用したトイレは間接照明としました。

洗面台

洗面台は二人同時に支度ができるように完全に2セット準備してあります。

マリンランプブラケット

マリンランプが良い表情を出しています。

露出スイッチボックス

ガレージの照明スイッチはあえて露出ボックスにトグルスイッチとしています。

完成間近

外構の土間コンクリートも打設されもうすぐ完成です。
プロジェクトに携わってくれた監督さん、大工さん、そして全ての職人さんに感謝です。

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