SS試験の結果地盤改良が必要ということになりました。 長さ3m直径600程の杭を作る柱状改良工事です。
昔でしたら平屋で改良工事が必要と考える人は少なかったと思いますが今は地中のことがよく分かるようになったので不同沈下などのリスクを回避できるようになりました。
基礎鉄筋の組立状況を検査します。 JIO(住宅瑕疵(かし)保険の日本住宅保証検査機構)の検査もパスしました。
宙に浮いた鉄筋の上を歩くとインナーマッスルを鍛えることも出来ます。
概ね計画がまとまりましたので敷地の高低差の確認と地盤調査を行います。 結果地表面近くの状態があまり良くなく改良工事をすることとなりました。
いよいよ上棟です。
平屋なので棟上げまでは比較的速いペースで進みます。
1.8m(一間)の方持ち庇があります。
冬の日差しを室内まで取り入れ、夏の日差しはカットする仕掛けです。 単純なパッシブソーラーの仕掛けですが効果は大きいです。
野地板(屋根の下地材)の上にインシュレーションボードを敷いていきます。
断熱、遮音、調湿の効果が期待できます。
全体像が現れました。
屋根をブルーシートで養生しこの日の作業は終了です。 皆様お疲れ様でした。 建て主様からもお気づかいの品などをいただきました。感謝です。
上棟作業にはクレーン車が欠かせません。
今回のクレーン車は新車がやってきました。 運転席をのぞかせてもらいましたが丸いハンドルを除くとコックピットという感じです。格好いい!
居間には薪ストーブが設置されます。
屋根から煙突を抜くための穴を作っておきます。 オリジナルデザインの薪ストーブとなるためストーブ工房の方と話をしながら位置を決めました。
この家のポイントでもあるサッシが取り付きました。
田園や山並みを切り取るピクチャーウィンドウです。 幅3mのFIXガラスと開き窓の組み合わせです。
フローリングの前塗装を行います。
クライアント、現場監督、それと設計者も少しお手伝いしてD.I.Y.の自主施工です。
厚さ3cmの無垢スギ板にハードクリアオイル(プラネットジャパン)をコテ刷毛で塗ってその後余分なオイルを拭き取っていきます。
天然の樹脂と油脂から作られている塗料ですので塗っていると懐かしくて清々しい香りがしてきます。延びも良く使いやすい材料でした。
1.8m(一間)の方持ち庇の軒裏に天井が張られました。
室内の天井と同じ高さになっており内外の一体感をつくり出す仕掛けです。
厚さ3cmのスギの無垢板を床材として使います。
合板のフローリングなどと違い一枚一枚張っていくので手間がかかりますが 仕上がりはとても良いのです。
内装下地工事が進みピクチャーウィンドウの雰囲気が現れてきました。
養生シートと足場が外れるのが楽しみです。
食べるビスケットではありません。 家具等で板と板とをネジや釘を使わずに止めるたに使う板のことをビスケットと呼んでいます。
それぞれの材料に溝を掘ってそこに挟み込んでの板がずれないようにします。本当に食べられそうないい感じに成形されています。
外壁が仕上がりました。
汚れが付かないように下半分はビニルシートで養生してあります。
このへこみにはTVの電源やアンテナのコンセント等が埋め込まれます。
壁掛けテレビの裏側でコード類をスッキリ納める仕掛けです。
内装の壁塗りは左官屋さんの指導のもとにクライアントご家族、現場監督、それと設計者も少しお手伝いしてD.I.Y.の自主施工です。
難しい部分はプロの左官屋さんにお願いして出来そうな部分を手がけました。 皆さん素人とは思えないほどの手さばきで驚きです。 特にご主人は姿形も職人さんに間違えるほどしっくり馴染んでいました。
幅7.3m奥行き1.8mの縁側デッキを作ります。
夕涼みや日向ぼっこには最高の場所となるでしょう。
床から天井までの木製ドアです。
レッドシダーの羽目板を横張りしてあります。 板幅も木目もランダムに配置して表情を作りました。
外壁と同じ仕上げで枠無しで納めてあります。
閉まっているときはその存在を目立たせることなく 実はそこに収納があるといった仕掛けです。
監督さん職人さん皆様お疲れ様でした。ありがとうございます。