地盤の状態があまりよくないので改良工事を行いました。
室町時代からの集落跡地でしたが幸い何も出てこず 一安心です。
基礎鉄筋の組立状況をチェックします。
コンクリートが打たれると見えなくなる場所ですのでこの状態で確認しておきます。
コンクリートの打設も無事終わり上棟に先立ち土台を敷いていきます。
白アリに強いといわれているヒバの120角の材料を使っています。
いよいよ姿形が現れます。
大庇の骨組ものせられました。
野地板(屋根の下地板)が張られて建物の形がリアルに現れます。
設計の段階でのイメージとすり合わせをして考えの整理をしておきます。
杉の野地板(屋根の下地板)がそのまま天井の仕上になる部分があります。
少々粗っぽいですがこれはこれでとてもいい感じになりました。
床板は杉板を3枚貼り合わせた「Jパネル」を使います。
合板とは違いムクの木材の良さがあります。
厚さが36mmあるのでこれを一層張るだけで 床の仕上、下の階の天井が出来上がってしまいます。
一発仕上げなので大工さんには苦労をかけますが楽しみな素材です。
床板の裏側がそのまま天井になります。
電気配線や設備配管などを見えないように設置する苦労はありますが、こちらも合理的な一発仕上げです。
床板をビスで留めつけていきますがそのまま仕上となるためアバウトにパンパン! というわけにいきません。
薄ベニヤに小さな穴を開けた定規を作り一つ一つ確かめながら留めつけていきます。 骨の折れる作業ですが大工さんの心意気を感じます。
お手数ですが宜しくお願いします!
張り上がった床板に可動間仕切のレールを埋め込む溝を掘ります。
敷居を使わず床板に直接堀込なので緊張する作業です。
板金を使った屋根(瓦棒葺き)の下地を施工します。
外壁面に透湿防水紙を貼ります。
壁内の湿気を外に出し雨水の侵入をブロックします。
屋根にトップライトを設置します。
勾配の緩い屋根なので少々工夫が必要です。
屋根材はガルバリウム鋼板の生地材をつかいました。僕の好きな素材の一つです。 何とも言えない金属の揺らめきと輝きが魅力的です。
本物の素材感がグッと来るんです。
五月の連休ではありません。断熱材(グラスウール)の事です。
柱の隙間に取り付けていきます。
断熱材にも色々なものがありますがグラスウールはもっともよく使われるものでしょう。 現場ではギュッと圧縮された梱包で納品されます。
袋を破くと「こんなに入っていたのか!」と思うほど膨らんで面白いです。
内装の仕上はシナ合板の目透かし張りですが 防火性能をもたせるためにまず石膏ボードを張ってから その上にシナ合板を張ります。
合板を張るときに少し隙間を空けて(目透かし)張りますのでその隙間になる部分に予め薄いシナ材の テープを貼っておきます。
これも地味な作業ですが大事な工程です。
ガレージ床の仕上材サンプルです。
重量物の引摺りやオイル、薬品などに負けない丈夫な仕上材が必要になります 自動車整備工場の床などに使う仕上材を用いることにしました。
サンプルを作ってみたところかなりツルツルでしたので塗装が乾く前に砂をまいて滑り止めの床とすることにしました。
脱衣室床の仕上材サンプルです。
水に強く清潔な床材を選びます。 白色系のシンプルで明るい色を使うこととなりました。
「Pタイル」という樹脂系の床材です。
シナ合板を目透かし張りにします。
構造の一部も露出させています。
さっぱりとしたいい感じの仕上がり具合です。
シナ合板の表面は一様に仕上がっていますが裏面には埋木した木の葉のような模様があります。
積極的に使えると面白いかもしれません。
大垂木に軒天井の下地を組んでいきます。
作業の都合上庇の先には支え棒がかませてあります。
取り外すときが楽しみです。
内壁と同シナ合板で家具を作ります。
緻密なデザインを実現させるため詳細図を作成し監督さん、大工さんと打合せを重ねます。
2階の鴨居が梁より吊されました。
鴨居には細い溝が切ってあり、ここに可動間仕切が設置されます。
室内を自由に仕切ってフレキシブルに使うための仕掛けです。
エントランスとキッチンの間は両側から使うことが出来、尚かつ収納位置を自由に変更することが出来る仕掛けの家具になっています。
チェックのパターンがきれいです。
床材のJパネルの一部を切り抜いて点検口にします。
既製品の点検口は主張が強いので好きではありません。
「さりげなく」作ります。
以前に「つるつる」でなく「ざらざら」にと希望を出していた床材サンプルが出来ました。
これなら耐朽性と安全性の両方をを確保できそうです。
鉄骨工場で階段の出来を確認します。
50角のスチールパイプをジグザグに溶接して作りました。 実際に乗ってみてたわみの具合などもチェックします。
鉄骨工場で庇の出来も確認します。
一枚板の鉄板で薄く見えるように作りました。200kgを超える大物です。
錆に強く本物の質感をもつ溶融亜鉛ドブ漬け仕上です。
鉄骨工場から現場に運んで取付です。
塗装が完了したら大工さんに段板を取り付けてもらいます。
段板が透明だったらこんな感じの仕上がりになって面白そうです。 いつかやってみたいと思います。
屋根の上に物見台を作ります。
360°パノラマ最高です。
趣味室のガレージドアは大きなスチール引き戸になります。
かなりの重量ですが上吊りタイプなので ほどよい抵抗で開閉できます。
なんといっても大開口は気持ちいい!
外壁は断熱材入りのガルバリウム鋼板サイディングです。
壁が鈍角で交わるところを 役物金物無しで納めてもらいます。 余分なディテールを排除してスッキリと仕上げたいのです。
家具の仕切には電線類を通すための穴を開けます。
こうしておくと後でオーディオなどの機器を設置したときにスッキリと納まります。
給排気口の外部カバーです。
ステンレスのピカピカで薄型の物を選びました。 デザインされた位置に配置します。
指示を出しておかないと工事しやすいところに無神経に出て来てしまうものですから、、、 細かいところですが大切です。
段板、手摺もついて階段が完成です。
シャープな感じに出来ました。
亜鉛ドブ漬けメッキの軽量鉄骨でフレームを作りデッキ材を張って仕上げています。
大庇を受けるための方杖をセットしました。
軒裏は白く塗り、光の反射で明るさを確保します。
ついに大庇が完成です。
支え棒も外されて約3mの庇があらわれました。
このスペースが有れば雨の日の作業も安心です。
ガレージの鉄の大扉に取っ手を付けました。
建て主さんが乗っていたバイクのフロントフォークの部品を使っています。
お引き渡しの時まできずを付けたりしないように新聞紙で養生しておきます。
ガルバリウム鋼板の生地材厚板を使ってドアを作りました。
監督さんとSD(鉄扉)製作担当者さんに大分苦労をかけてしまいましたが満足いく出来映えとなりました。
さりげなく主張する良いドアです。
道路と敷地に約1m段差があります。
敷地に車を入れるにはスロープを造らなければなりません。あまり余裕がないのでギリギリの角度になりそうです。
そこでコンクリートを打つ前に実際車を入れて確認してみました。 僕の車は後ろがかなり低いのでこの車でOKならばクライアントの車も大丈夫でしょう。
確認が済んだところで配筋、コンクリート打設となります。 スロープ中央部分には階段も設けました。
外構工事も終わりお引き渡しとなりました。
監督さんをはじめご協力いただきました関係者の皆様ありがとうございました。
お陰様で良い家ができました。