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小型車両のためのレイアウト

「鉄道模型趣味」誌2006年9月号に 「軌間9mm小カーブで遊ぶ」 という連載記事がありました。
この記事の中のイラストに制作意欲?を刺激され、鉄コレ車両を走らせるようと制作を始めたのがこのレイアウトです。


Tomixのミニカーブシリーズを使いプランをアレンジ、左右を少し広げ手前には交換設備も追加、一部は「なじませつなぎ?」をしていますがテスト走行で問題は無くこの線路配置となりました。
大枠は9mm厚合板から切り出した板材を「目」の字形に組み、6mm厚合板を貼ったフラットトップのレイアウトベースで、右手前にポイントコントローラー収納用の切り欠きを設けています。


給電フィーダーはポイントコントローラー横と奥の直線部の2か所のジョイントに、リード線を直接ハンダ付けしています。
ポインコントローラー(切り替えスイッチ)はTomix製で、保守の際には全てのスイッチが取り外し可能とし、 左から二つ目にACアダプターからの電源(DC12V)ジャックを取付ける改造をしました。



フラットトップ面は茶色またはグレーで塗装し下地とし、中央の終点駅にはTomixのホームをそのまま使用(駅ビルはテープで仮組)、手前の中間駅もTomixホームに先端曲線部をGMキットやプラ板で自作、屋根はGMキットを短縮加工したものです。
奥には小さな中間駅を設置予定で、ありあわせの材料で位置を検討しています。


終点駅

一番大きな終点駅は電車がビルの中に入ってゆくような形にしたくて、Tomix製ホームの横にGMキット高架下の倉庫・店舗のパーツとプラ板、H型のプラ材等を使って地上部分を製作しました。
ホーム階段はTomix橋上駅を参考にプラ板で自作、完成後にはほとんど見えなくなるホーム端にも地上改札口と左右の出入り口を作っています。


地上部分の上には、これもGMキット改造の駅ビルを載せましたが、ホームからの階段部分(上層階までの階段やエスカレーターも想定)などは余りパーツとプラ板の組合せです。
地面から見ると6階建てですが、駅前広場からは4階建て私鉄の起点駅を兼ねた駅ビル百貨店といった感で、地上の手前(南口)2区画は店舗、向こう側(北口)3区画は駅ビル百貨店の納品口や倉庫にしたいと思います。


駅ビルの下はエンドレスが通り抜けていますが、終点駅の地上改札(ホーム端)が店舗横(上半分が白いプラ板むき出しの未完成部分)を入った所なので、店舗前の小さな南口駅前広場からバスが発着しています。(駅ビルができる前の昔の駅前広場?)
広場の先は「楽しい店」を集めた歓楽街(ジオコレ)で、3棟とも色や看板を変えたり怪しい雑居ビル風にしています。


向こう側には外部引き出し線の分岐ポイントがあり、そこに小型車1両程度を留置する事もできます。
電車左横の階段と狭い通路は、路地裏のような地上改札の北口です。
線路はジョイントやポイント転換部に注意し側面を筆塗りで塗装、プラットホームや隣接する建物のベースが固定ができたところで、 KATOのブラウン系/グレー系のバラストを撒きました。


中間駅(手前)

手前の中間駅は跨線橋を付けると見通しが悪くなるので、コーナーに駅舎を配置してホームとは構内踏切で結んでいます。
駅舎はジオコレ駅Bを短縮改造、構内踏切からホーム階段は自作、外回り線の出発信号機(GM)、鉄路柵GM・KATO)などアクセサリーを追加・充実させていますが、後に構内踏切の遮断機を追加しました。、


ホームはべースとしたTomix完成品から樹脂製ベンチ・ゴミ箱・灰皿を設置、GMキット加工の屋根には案内表示版などのアクセサリーを付けています。
観光案内の付近では記念撮影する人の姿も見えます・・・


中間駅(奥)

検討中だった奥の中間駅、短いホームの短編成車専用として完成しました。
街道沿いの大きな建物(ジオコレ金融機関等)の裏側に位置するここは無人駅で、ジオコレ(駅舎は手前の中間駅に使用)のホームを加工、三角の空き地は竹藪と公衆トイレにしました。


ホームは前後を踏切に挟まれているため、これ以上延長することはできません。
この駅の利用客のほとんどは学生さんのようですね。


街の風景

終点駅の向こう側(北口)には旧街道が通っていますが、ここはジオコレからピックアップした建物を並べただけで簡単に済ませ、唯一GMキットを組み立てたビル(低層化)が近代的な建物です。
左に停車するバスの屋根が見えますが、このバス停は奥の中間駅・終点駅の北口の近くです。


旧街道反対側もジオコレ中心で、小さな交番・大きな銀行・消防署改造の商工会議所・三角のビジネスビルと続き、併用軌道区間の大きな道路に続きます。
商工会議所は消防署の車庫と火の見を外し屋上機器を設置したもので、車庫は色を変えモジュールレイアウトのバス検修施設に転用しました。
ビジネスビルは白で筆塗り塗装、屋上に他の建築物から塔屋・看板を設置、手前角は丸いビルを未加工で設置しました。



レイアウト右側は手前から奥に途中併用軌道区間を持つ大きな道と、左奥から続き白いビジネスビルの前に続く旧街道が交わる大きな交差点で、さらに手前はパン屋前の踏切で電車の通過本数も多いことから、混雑の激しい渋滞の名所でしょう。


パン屋前踏切の左横、終点駅ホームのはずれのわずかなスペースに保線詰所があり、併用区間を重点的に担当する作業員の姿が見えます。


大きな道を白いビジネスビルの奥に進むと、GMキット改造の商店(後部が複雑な形)と、ジオコレの理髪店が並びます。(理髪店後ろは無人駅隣接の公衆トイレ)


その奥の踏切は、直前で併用軌道が道路を横切る変則的な形になっています。
曲線内側の車線では停止線がグッと手前で、普通の踏切警報機が設置しにくいため巻上げ式の遮断機?を作ろうと思い検討中です。


山・トンネル・併用軌道

レイアウト右端の併用軌道とエンドレスに挟まれたスペースは、風景の連続性をとるのが難しくエンドレスをトンネルで隠し小さな山を作る事にします。
トンネルポータル(GM)を建て、車両の接触限界を考慮しながら側壁(ボール紙)を作っています。
バスの所は山上のお寺への参道とし、その周囲には何軒かの商店を建てる予定ですが・・・

併用軌道部分はTomixの路面軌道線路で、左右の道路はスライスした発泡スチロールをベースに、裏返した厚紙を貼って作っています。
スペースの問題からお寺へ向かう参道は却下、商店3軒の配置ですがジオコレから土産物店やお休み処に見えるような店舗を選びました。


山のお寺

山は発泡スチロールを木工ボンドで積み重ね、固着後にカッターやハンダゴテで整形、Tomixプラスターにシーナリィボンドを少し混ぜ(薄付けのひび割れ防止)整形した物で、フラットアースやディープグリーンなどのアクリル塗料で下塗り後に配置を決めた山門・鐘楼・絵馬掛のベースを固定、それらをボール紙で作った階段でつないでゆきます。


1本ずつ植える樹木はKATOキット、低木はクランプフォーリッジを直接地面にと使い分け、山門が目立たなくなるくらいの植林をしました。
緑の中に山門の屋根が見え隠れするようになり、イメージしていた風景になってきました。


高い所にある 鐘楼や絵馬掛も、樹木を増やすことでそれなりに見えてくるから不思議です。
道は細かいグレーのバラストで小砂利っぽく、鐘楼などは細部塗装をしました。


夜景

先輩諸氏のレイアウトを拝見しつつ、全ての建物ベースには電照化用の穴開けだけは行いましたが、 どのような照明機器を取り付けるかは決まっておらず、各種LED機器を勉強中です。
とりあえずジオコレの照明ユニットを使って光漏れテストをした結果、基礎部分から光漏れが確認できたのでプラ板で作った枠状の囲いに建物がはまり込む構造にしてみましたが・・・


その結果はご覧の通り良い感じです。(GMキットの住宅)
建物内部もアルミシートを貼ったり、銀色や濃い色で塗装するなどの遮光対策をしていますが、素材そのものの遮光性が異なるジオコレはさらなる対策が必要かと・・・


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