ファーストコンタクト(アイノとご対面)



 アイノがやってきたのは、連休前の金曜日の午後でした。

 というのも、色々な本を読んだり、経験者の話を聞くにつけても、「二匹目の猫」を連れてくるというのは大変なこと(もある)らしい!!・・・とじわじわ感じてきていたからです。
 スオミはもう一年以上も「ひとりっ子」として生活していましたし、何かこのところ猫の直感イヤな気配を感じているのか、めちゃくちゃ甘えんぼなうえに異様にかわいくて、なんだかすおちゃんをだましているようでワタシの心もチクチク痛むのでした。

 とにかくいくら性格がものすごくイイ♪とはいえ(おやばか・・・)こんな甘えんぼ猫のスオミが果たして新入りのチビとうまくやっていけるのだろうか!

 いや、やっていけるだろうと思ってたけど、ホントは。(笑)

 でもまぁちょっとは心配だったので、なるべく二匹の様子を長い間確認できるようにと、連休前のお引越しを決めたのでした。
 そんで、あんまりやばい状況だったならば連休明けに一日くらい休んでもいいや!・・というカンペキな計画だったのですが、もちろんそんな思惑は会社にはナイショです(笑)。さすがはスーダラ社員の考えることは一味ちがいますね。

 さて、問題の金曜の午後。ワタシはちゃっかり「私用」で有休を取り、待ち合わせの場所である東京駅へ向かいました。
 ブリーダーさん、今回は、同時にお引越しの子や、事情があって移動中の子など、とてもおおぜいの猫を連れてくるのだとは聞いていました。そのためにブリーダーさんのお母様もご一緒だとも聞いてはいたのです。

 しかし!
 待ち合わせの場所でワタシが見た光景は、想像を超えていました。

 超どでかいキャリーバッグがひとつ、ふたつ、みっつ。
 それだけでもとても目立つ二人連れだというのに!
 そこに新たに空のキャリーバッグを持ったワタシが合流すると、そりゃもうまさに移動動物園のようなありさまではありませんか。
 めちゃくちゃ目立っています。悪目立ちです。

 思わず木戸銭を取ってそこらのコドモにでも見せてやりたくなるのをぐっとこらえ、ワタシはとり急ぎ(?)アイノくんと対面したのでした。

 おおー、これがアイノくりたろう!
 しろい!!
 小さいよぉ!
 そして、ヘンな顔だぁ!!!

 これが、小さくて白くてブサイクな猫・アイノとの出会いだったのです。


       


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