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Michael Pitきまぐれ短信
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2011年5月-6月
2011/06/22(水)
最近、右肩がみょーに痛いのです。何かやった覚えもなく、ストレスなのか?

以前にも書きましたが、入院します。
そのせいか体がヘンに緊張しているようで調子が悪いのです。

それで、今日、ヨガと気功のレッスンを続けて受けてみました。
まぁ少し気持ちも落ち込んでいるせいもあり、気晴らしになればと・・・

ヨガでは1時間たっぷり足腰首まわりの筋肉を伸ばしてみました。
気功はひさびさだったのですが、
中国出身の先生は私のことを覚えてくれていて安心できました。
それにやりやすかった。参加者も年配の方が多く穏やかな雰囲気。

中国の音楽に流れるような気功の踊りが気持ちを落ち着けてくれたようです。
ほんのすこし、おやすみモードにはいります。またね(笑)




2011/06/18(土)
九条かながわの会主催の6月9条学校で、広瀬隆さんの講演を聞きました。
ご存じのかたも多いと思いますが、
広瀬さんは 『危険な話 チェルノブイリと日本の運命』 など、
原子力撤廃運動の視点から多くの著書を書かれている作家です。

氏のお話は、日本のメディアが報道していない事実が主でした。
たとえば・・


欧州議会内の科学者グループ「ヨーロッパ放射線リスク委員会」が予測を出した。
福島原発事故によって、334万人が住む100キロ圏内では、
今後50年間に19 万人がガンになり、
うち半数は10年以内にかかると。  

東京電力は、核燃料を冷やすために、
原子炉を囲む格納容器を水で満たす「水棺」をつくるという。
しかし、容器は満タンの水の重量に耐える設計にはなっていない。
大きな余震が来れば、衝撃で原子炉もろとも破壊されるだろう。
大量の放射能が日本中を覆う恐れは相当残されている・・ 

それでも、政府やテレビに出る「専門家」を名乗る学者は「安全だ」とか、
「直ちに人体に影響はない」と繰り返している。
5年後、10年後に子どもや若者がガンを発症するかもしれないというのに・・。


最近、原発事故の恐怖にもマヒし慣れてきている自分にもうすうす気づいていただけに、
広瀬氏の原発の話は、
「怒りを忘れてはいけない、
真実を知りその事実をつたえていかなければいけない、
人間の命を守るために「原発震災」を二度と繰り返させてはいけない」、
という思いを起こさせてくれました。 

これから続く私たちの演劇公演を通して、
日本の基地問題そして原発問題を告発していくことの大切さをあらためて感じました。


2011/06/12(日)
昨日、劇団で9月公演「普天間」連続学習会の第2弾がありました。
琉球新報の仲井間郁江記者と牛島貞満さんの講演でした。

テーマは「沖縄メディアと本土メディア」仲井間さんは沖縄美人のステキな若手記者。
主に米軍基地問題を扱う首相官邸、外務省、防衛省ほか、
沖縄復興計画や沖縄関係予算を担う内閣府を主な取材対象として活躍しています。

彼女が基地の話をすると「仲井間ちゃんて○○党の人みたい」と言われるそうです。
日本にある基地の問題を東京のメディアの人たちは政治的な主張としてとらえているということが、正確な情報が伝わらない原因なんだとわかってきました。

しかし沖縄での基地問題の情報って本当に本土には正確につたわらないんですね。
メディアだけに頼っていたら自分の考えがマヒさせられてくるのがわかりました。
新聞も同じ。ひどい話だと思います。

原発の問題も基地の問題も、結局雇用のない地方に造ることで、その地域を活性化させていくという考え方に問題があると思えてきます。見返りはよいことばかりではありません。原発では、今回の震災でのように、放射能の恐怖。基地では、騒音や米兵による暴行事件、米軍ジエット機墜落など・・。

 海はきれいなままに

原発による放射能の「痛み」を知ったからこそ、わたしたちは原発反対と強く思うし行動に出る。基地の問題も、批判精神と想像力を持って自分たちの問題として考えていく大切さをあらためて思った学習会でした。この連続学習会はこれからも続きます。


2011/06/05(日)
疲れているからこのまま横になっていたいと思うけど、
横になっているとよけい心配事が次々と溢れだしてくる。
私は心配性なんです。

そんな時、ちょっと待てよ・・と自分でブレーキをかけるようにしています。
一番の気分転換の方法は、いつもより少しだけ寝坊して朝起きる。
午前中に適度な運動をし、気持ちの良い汗を流す。
これだけで気分爽快になりますね。

今日はヨガで先週の疲れはなくなりました。
午後は今週からの仕事の準備を多少して・・これが実は心の安心になります。
後は、早風呂に入り、
お気に入りのテレビ「JIN -仁-」を見て寝るとしましょうか。
わたしのささやかなお休みのたのしみでした(笑)

 ゆったりと



2011/05/31(火)

本日は高校での演劇体験授業でした。
生徒たちは毎回会うたびに違う言葉と態度で私に向かってきます。先週の授業の進め方の反省から、今日は集中力とコミュニケーションをたかめるゲームをいくつかしてみました。そして少しの余裕とゆったり感をプラスして。

結論は、やはり遊びだ!

遊びがないと笑いも起きない。笑うことで場が和み、ヘンな緊張感から解き放される。教える側はあせってはいけないことを今日も生徒から教えられました。

生徒の気持ちも毎週違っていて、とても繊細なのです。突然反抗したかと思うと、優しい顔になったり、私を助けてくれたり・・・生徒たちの笑い声が教室に溢れる瞬間に出会いたい・・と思う今日この頃です。


2011/05/28(土)

先日、劇団の青少年作品「キュリー×キュリー」の通し稽古を観ました。

ウランの300倍の放射性物質を含むラジウムを発見したキュリー夫妻の、
科学に対する真理の探究を情熱的に描いた作品です。
地震津波による福島の原発事故が起こった3月11日以降、
この作品をこれから上演していけるのだろうか・・・
と不安になる時期が続いていました。

きっと、私自身が放射能の恐怖で疲れ切っていたからだと思います。
でも稽古を観て、実はタイムリーな作品になるんだと言うことを確信できたのです。
キュリー夫妻はこの発見を「未来への光」と言いました。
新しいエネルギーに未来の人類への幸福をもたらす希望になることを願ったのです。

一方、不安もありました。人類がこのエネルギーを上手に使いこなせるかと・・・
「未来の人間達はぼくたちよりもずっとたくさんの真理を発見し、
 手に入れるんだ。
 たとえ過ちを犯したとしても、きっと克服するだろう」
これは夫ピエールの台詞です。

100年以上も前にキュリー夫妻が見つけたのはラジウムの可能性です。
それを使うのは現代の私たちにゆだねられています。
彼らの発見を大切に使いこなすのが私たち現代人の役目なんだ・・・
そんな前向きな心を湧かせてくれる力強い作品になりました。

これからはじまる学校公演でどんな出会いがあるのたのしみになりました。
そんなことを感じながら稽古場で感動のあまり涙を流した私でした。

この公演は、7月22日(金)14:00/18:00
国立オリンピック記念青少年総合センター
にて再演します。この機会にぜひご観劇下さい。
申し込みはわたしにメールでご連絡下さい。


2011/05/15(日)
今年担当している高校での演劇体験授業で、
公開稽古として発表する「ことばによる遊び」の台本を半日がかりで作成しました。つかれた・・・・・

谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」をいくつか取り入れ、構成。
ラストは歌舞伎十八番の一つ「外郎売り」の朗読と歌踊り。
かつて劇団で上演された「シシとササの伝説」のなかで歌い踊られた外郎売りの一部を
取り入れてみました。うまくいくかどうか?

 のびのびとやろう!

でも教えることで私も学び直したり、新たに学んだりと、
本当にたくさんのことを勉強させられるのです。ありがたいことです。
来週は早速劇団のYさんに手伝ってもらい、外郎売りの読みと歌の稽古です。


2011/05/13(金)
長雨からやっとお天気になりましたね。やっぱり晴天の気持ちよさは最高ですね。

今日は病院へ行って来ました。実は昨年の暮れから体調を少し悪くしていて、その病気を改善するためにオペをする事になり、今日はオペを担当して下さるR先生と初めてお会いしたのでした。「こんにちは」と診察室に入っていったら、ちいさなR先生が「こんにちは」と答えてくれました。R先生と隣り合うように座って話をさせて頂き、その後検査。

検査後、オペの日にちなどR先生と話し合います。R先生は非常に優秀で有名な方で、全国各地からこのR先生目当てに通院するかたが引きも切らないそうです。オペの日程が先生の都合になりそうだったので、希望する日程をおそるおそる伝えると、ほとんど躊躇されることなくご自分の海外への予定(学会?)をやめて私のオペの予定を入れてくださいました。びっくりです!

隣り合うように座ったと書きましたが、先生と向き合う角度はとても大切なんだと実感しました。20分ほどの短い時間でありましたが、二人並んでオペに向けてスケジュールを組み立てていく中で、お互いに信頼関係を築き始めている気がしてきたのです。さすが多くの患者さんのオペをこなしてきているR先生です。経験に裏打ちされた自信からか物腰がやわらかく、とても安心させてくれます。スケジュールが立て込んでいる合間に私の予定を入れて頂いたことに感謝の気持ちでいっぱいです。帰り際「ありがとうございました」を3回言ってしまいました(笑)

 


2011/05/01(日)
昨日の『臨界幻想』リーディングは無事終了致しました。青年劇場を応援して下さっているお客さん20人を迎えての上演でした。朗読者として舞台に立っていても、みなさんの心の動きが私たちと重なって流れていくのがわかり、ものすごい臨場感を体験することが出来ました。今回は試演会のような試みでしたが、この作品をもっと多くのみなさまとに届けていく必要ありと確信しました。その時が来るのを待っていて下さい!

さて、今日はメーデーです。働く人たちが団結して権利を要求する日です。私は神奈川県メーデーに参加。蒔田公園から関内まで歩きました。「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう。大震災の被災者支援・復興に全力でとりくもう!脱原発・自然エネルギーへの転換を!」。昨日の『臨界幻想』は原発安全神話への告発ドラマです。劇中の台詞が私の中にぐんぐんと甦り、いっそう力強い声となったものです。

 横浜は一瞬天気にも恵まれました

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