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Michael Pitきまぐれ短信
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2011年3月-4月
2011/04/28(木)
劇団内のドラマリーディングの稽古に参加しています。

青年劇場は1981年、原発への安全神話の告発を描いた芝居『臨界幻想』を上演しました。その後、原発立地・予定地を含む全国24カ所縦断公演を行い大きな反響を呼んだそうです。当時のパンフレットには、驚いたことに、福島第一原子力発電所の写真が掲載されています。

戯曲に書かれている内容がまさに福島の原発で起こっていることそのものなので恐ろしいくらいの迫力です。私はこの作品が上演されていたときは岡山の高校生でした。原発労働者や原発立地住民に襲いかかる臨界事故を描き、安全神話を告発するこの作品を、今から30年も前に劇団が上演したことに鋭い先見性を感じます。

今回は『臨界幻想』上演以降に入団した劇団員をはじめ、団内の台本読みあわせを目的としてドラマリーディングを企画したものです。私も朗読者として参加します。

☆日時:4月30日(土) 12:00開演(入場は15分前) 場所:スタジオ結
(ぜひ聴いてみたいというかたは、金曜の夜までに必ずわたしにメールをお送り下さい。原則非公開ですので・・・)


2011/04/19(火)
高校での演劇体験授業に講師として行ってきました。

今日は演劇初参加の生徒9人と、
昨年から続けて参加している生徒3人との初めての授業だったのです。
1年と2年の合同授業で、毎年のことながら1年生は緊張気味でおとなしい・・・
そこは経験者である3人がフォローを上手くしてくれて、
あらためて彼らの成長ぶりをたのもしく感じたものです。
私を助けてくれるのです。(涙)
自己紹介から、仲良くなるためのゲームなどいくつかやっていくうちに、
緊張もほぐれて笑顔になってきた生徒たち。今年はどんなドラマが生まれるのか・・
楽しみになってきましたよ!みんなよろしくね。

学校近くではつつじが咲き始めていました


2011/04/16(土)
横浜・関内の日本新聞博物館で写真展「沖縄・終わらない戦後」(沖縄出身の報道写真家・大城弘明氏の作品の展示)が開催されています。今日はこの展覧会に併せて企画された大城氏のギャラリートークを聞きに行ってきました。

大城氏が生まれ育ったのは沖縄戦最大の激戦地のひとつだそうです
(沖縄本島南端の三和村福地)。
展示されている作品は、”本土復帰”前から普天間基地移設で揺れる現在まで、
250点におよびます。
白骨が散乱するガマ、本土復帰前の村人の日常、米軍軍事演習を中止させた座り込み・・・

沖縄が経験した戦争の悲劇、
占領期のアメリカ軍事的支配の不条理、
そして日本復帰後も今なお居続けて沖縄人を苦しめている、
アメリカ基地の存在。

「すべて米軍を自由にしたのが間違いだった」、
「日本復帰したらこのような基地はなくなると思っていたがなくならない」、
静かに言われる氏の言葉は胸に迫ってきました。

驚いたことに、アメリカの被災地救援活動(”トモダチ”作戦)に参加したヘリ部隊は沖縄海兵隊が中心となっている、だから普天間基地は必要だ、などという意見を出すひともいるそうです。論理が飛躍しています。それにしても震災被害につけ込むとは!

あらためて、「沖縄の終わらない戦後」という言葉が真実であると感じたものでした。

花は毎年きれいに咲くのに・・・


2011/04/13(水)
3月公演「青ひげ先生の聴診器」が地震の影響で公演中止になったため、
観劇できなくなられた医療従事者のみなさまに、
お詫びと事務処理をしに横浜へ出かけてきました。

うれしいことにこれからも劇団の公演を見続けて下さるとおっしゃって下さり、
感謝感激の時間を過ごしました。
劇団を応援して下さる多くのかたに支えられて私たちがいることを、
あらためて感じています。ありがとうございます。

その後、鶴見の方で劇団の仕事をいくつかして、
三ツ池公園をお散歩しながら帰っていると・・
なんと1年ぶりにあの「笑いネコ」に出会いました。
「おまえ生きていたんだなぁ!」と声を掛けると、
「にゃぁ!」といいながら大はしゃぎされてしまいましたよ(笑)
この子といると本当に癒されます・・・・

 長生きしてね!


2011/04/10(日)
早朝から投票をすませ、その足で三ツ池公園へ桜を見に行ってきましたよ!
満開の花びらを風になびかせている桜の花たち。
水面を楽しそうに泳いでいる水鳥たち。
普段は見かけないほど多くの人間たちに驚いている猫たち。



すべての生きとし生けるものがこの瞬間をともに過ごしている。
それを尊く感じられたのはきっと私だけではないでしょう。
今年はとりわけ心が癒されるような気持ちでお散歩しました。




2011/04/09(土)
曇り空の中、久しぶりにJR川崎駅に出ました。
東口は駅前が見通しよくリューアルされていて、
スムーズにバスターミナルのの向こう側まで行くことが出来るようになっていてびっくり!

そこで石敢當(せきかんとう)という石碑を見つけました。
裏に刻まれた昭和45年9月1日付けの由来書文面には次のように書かれていました。

”昭和41年9月、沖縄諸島は数次の台風に襲われ甚大な被害を受け、なかでも宮古諸島は蘇鉄地獄といわれるほどの悲惨な状況でありました。川崎市議会は超党派で救援を決議し広く全市的救援活動を展開しました。この碑は救援活動の返礼として宮古島特産の名石トラパーチンに石敢當を刻み贈られたものであります。 石敢當は古代中国の強力無双の力士の名前で、この3字を刻んで三叉路や丁字路等に建て厄除けとする習慣が伝承し、沖縄、南九州地方に及んでおります。ここ に、川崎市と沖縄を結ぶ友好親善と文化交流の絆として石敢當を建て、市民の交通安全を祈るものであります。”

「災害に見舞われた沖縄諸島のため、党派を超えて救援を決議し活動を展開した」・・・
緊急時は団結して救援にあたるという先例の一つがここにありました。
こんな身近にこんな歴史がと、しばし足を止めて碑文に見入ってしまいました。

明日はいよいよ全国統一地方選挙です。今後の日本の在り方を選択する一日です。
大災害に見舞われた国民の将来を一番親身に市民の立場で考えてくれる党に一票を入れたいものです。選挙は国民の権利です。

そんなことを考えながら写真を撮りました。




2011/04/03(日)

東日本大震災救援のチャリティーコンサートが1日夜、
香港中心部の公園で開催され、
香港、台湾、中国本土の中華圏や日本、韓国などから
約300人の歌手が参加したそうです。 

発起人となった香港のジャッキー・チェンさんらが
宮沢賢治の「雨ニモマケ ズ、風ニモマケズ」を題材に、
香港で作られた救援活動のテーマソング「心の痛みに負けないで」を合唱しています。

日本人とりわけ東北人の良さや土地の香りがつたわってきます。
宮沢賢治の言葉と心をやさしくつつむ音楽もすてきです。
どうぞお聞き下さい♪

不要輸給心痛-日文賑災歌 MV
http://www.youtube.com/watch?v=SooQIlusv8k


2011/03/20(日)
知りあいのご夫妻が大船渡にお住まいで安否を心配していたのですが、無事であることがわかってほっとしました。何年か前に移住されたとき、新しく入ってきた人は高台に家を建てることになっていたため、今回の津波による被害は免れたようです。現在はおそらく救援施設でご夫婦ともどもボランティアとして働かれていることでしょう。人のために思いを馳せることの出来るお二人ですから・・

私には被災した方たちや原発の被害で避難している人たち、そして原発そのものと闘っている方たち・・様々な立場で大変な日々を過ごしている人たちに思いをつなげる心を向け続けていたいです。

思いを馳せる。人間にとってたいせつなことだと感じています。

 前に向かって


2011/03/16(水)
みなさん、原発の問題に不安が広がる毎日を過ごされていることと思います。
人体に影響がないと新聞等で言われていますが、
最悪の事態に私たちがどのように対応するべきか、
そのあたりの説明がないのも不安が増す原因ではないかと・・
東北関東大震災で被害を受けた地域のみなさんも寒い天候に心身共に疲れ切っていることでしょう。被災地に雪が積もっている姿に心痛めています。
このような状態があと何ヶ月続くのでしょうか?
あらためて、被災地のみなさまにこれ以上の被害が及ばないことを願うばかりです。

3月11日の地震から日本はかわったのではないかと考えています。
被害の差はあれ、同じ痛みを分かち合って、人と人のつながりが前より近くなった気がするのです。
そして、以前の、何でもあって早くて便利だった日本から、
不都合も不便さもありの生活をあたりまえに思うこと。原点に立ち戻る勇気が必要です。
みんなで支え合いながらこの危機を乗り越えていきましょう!

3月のはじめに日本に働きに来たばかりのイギリス人の俳優からメールがきました。
(彼女は私の友だちの親友です。)
私の事を心配して・・彼女は会社の方針でまたすぐにイギリスに帰るそうです。でも、また日本に戻ってくると強い決意でいます。
その時までには日本は元気になってるからね!


2011/03/14(月)
東北関東大震災の影響で「青ひげ先生の聴診器」は4ステージ上演出来ず、本日終演となりました。ご観劇出来なかったみなさんには本当にご迷惑をおかけ致しました。払い戻しにつきましては劇団へお問い合わせ下さい。

被災地の病院で人工呼吸器をひたすら動かしている医師やケガをされているみなさんを救護する看護師さん達の事が報道されています。自分たちもまた被災者なのに、ご家族の安否も確認出来ずにいらっしゃるのに・・・
もうこれ以上の震災は起きないでほしい・・
そう願わずにはいられません。

韓国・イギリスの友人から地震を心配するメールが届いています。
心強く励まされています。


2011/03/12(土)

<<お知らせ>>-------------------------------
ただ今上演中の「青ひげ先生の聴診器」は、
地震により11日・12日の公演は中止とさせて頂きます。
尚、明日明後日の公演を観て頂くことも出来ます。劇団へご連絡下さい。
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昨日の大地震、自宅に帰ることをあきらめ、新宿にある劇団で一夜を過ごしていました。

一人一人と自宅へ歩いて帰る中、淋しさよりしっかりしなきゃ!という気持ちがぐるぐる巡る夜でした。
静かだけどピーンと張りつめた緊張感で寝ることは出来ませんでしたが・・・・
朝は静かに明けました。
新宿の朝はひんやりとして、道行く人たちも静かに自分を鼓舞しているような雰囲気でした。

入院中のみなさま、怪我をされたみなさまの救援活動に奮闘する病院従事者のみなさま、
どうぞお気をつけて、お元気で、と願わずにはいられません。
そしてわたしたちもしっかりしなきゃ!


2011/03/5(土)
昨日、「青ひげ先生の聴診器」初日でした。
新着で紹介させて頂いている医師・本田宏先生も、
お仕事の調整をされて観に来て下さいました。

今回本田先生にはリーフレットに原稿を書いて頂いております。
25年ぶりの再会です。
先生とは女子医大の腎センター医局での共通の話題でしばし盛り上がり、
なつかしさで胸がいっぱいになってしまいました。
「大嶋さん、これも縁ですよ。これからも劇団の仕事で、
僕に何か出来ることがあればいって下さいね。」
昔のままの優しい笑顔で話される先生。

若い頃にホンの一時アルバイトで働いていたあの時代。
私にとっては大切な時間だったんだ、
どんなときでも人との出会いを大切に生きていこうとあらためて思ったものです。

公演はまだまだ続きます。
観劇を迷われているみなさん、ご連絡をお待ちしております。
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