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Michael Pitきまぐれ短信
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2010年1月-2月
2010/2/28(日)
お昼から晴れてきたので、
お日様のあたたかさを受けたいと散歩に出ました。
いろいろな言葉に出会いました。

図書館で本を借りたあと、
ラーメン屋に入りできあがりを待つ間に読んでいると、
「本を読むなんていいですね。私も読みたいけどなかなか・・」と、
そこの女将さんに声をかけられました。
意外な言葉に、本を読む時間が私にはあることを思い知らされました。

鶴見川のほとりを歩いているとかわいいネコを発見。
ネコの飼い主から名前が「まり」と教えてもらいました。
脳梗塞を患ったとのことで少し頭が傾いているけど、
おとなしく愛らしい性格から、
近所の老人ホームのみなさんにかわいがられているそうな。
「まりの写真が老人ホームにかざられているんですよ」。
やさしげな顔立ちに私も癒されたのでした。

 まりちゃんです


2010/2/27(土)
久しぶりの坐禅会に行ってきました。

坐禅堂に入ると吸い込まれそうになるほどの静けさが漂っていました。
この静けさたまらなく好きです。
だって日常でこんなに静かな空間はないのですから・・

そして呼吸を整え、ただ坐る。
でも後から後からいろいろなことが浮かんでくる忙しさ。
それも流す流す・・

そして聞こえてくる音に耳を傾け、また呼吸を整えてみる。

そんなことの繰り返しで40分の坐禅の時間は過ぎていきました。
集中して静かに自分と向き合うことは大切な時間です。
思いを捨てる→只坐る。深く響く言葉です。

 もうすぐ咲きます


2010/2/25(金)
5月並みの陽気の今日、
杉並区立富士見ヶ丘小学校6年生の演劇卒業公演を観に行ってきました。

6年生は1年間で、プロの演劇の講師から演劇の授業を受け、
コミュニケーションを学び、毎年2月には卒業公演を作り上げているそうです。
演劇を勉強することで生徒の表現力が伸びるのではなく、
人の話を聞く力、友だちを尊敬する力が一番伸びたそうなのです。
すばらしいことです。

下級生、両親、先生、そして一般の観客の人たちから
たくさんの拍手をもらって舞台に勢揃いした6先生の、
晴れ晴れとした顔のうつくしさ。
きっと一生忘れられない卒業公演になるのでしょうね。
観客として観させて頂いた私も生徒さん達のピュアな心に泣かされました。

 寒桜のように清冽


2010/2/21(日)
再び川崎市民ミュージアム併設のレストランでの特別企画メニュー、
「昭和38年の学校給食」に行ってきました。
今回は揚げパンとカレーシチュー。



揚げパンは一口食べたとたん、なつかしい甘さが広がってきました。
大口をあけてがつがつ食べたらそれだけでお腹が一杯になってしまいました。
きっと小学校の頃も手や口の周り砂糖と油でギタギタにさせて食べていたんだろうナァ・・
結構、揚げパン好きでした私!

カレーシチューには鯨肉が二切れ入っていてこれまたなつかしい味に満足。
この企画相当人気があるみたいで来る人来る人みんな給食を食べていました。
けして豪華ではないけど、思い出を蘇らせてくれる魅力十分あるメニューです。


2010/2/20(土)
春らしい暖かさをやっと感じられた今日、サンシュユの花を見つけました。



花言葉は「持続、耐久、気丈な愛」
努力して邁進するお花なのですね。

春の青空の中とても幸せそうに咲いている姿は、
冬の寒さを耐え抜いたあかしなのでしょうか?

わたしもこの花を見ならって前進・・!


2010/2/11(木)
WOWOWのアカデミー賞特集で映画「フェーム」を観ました。

この作品、ステキな曲がたくさん溢れた青春映画です。私が東京に出てきてミュージカルの養成所で俳優修業をしていた頃よく聞いていました。ダンサー、歌手、役者、ミュージシャンを目指して、ニューヨークの芸術学校に通う若者たちの姿はまさに当時の私の心境と生活が重なった物語でした。

今回あらためて観てみると、各キャラクターの抱える家族関係や人種問題、厳しい競争社会にあるニューヨークでの生活など現実をするどく描いた台詞に深い感動を覚えました。また、舞台になっている芸術学校の質の高い教育にもあらためて驚きました。ボイストレーニングについても徹底して丁寧な教育をしているのです。

若い頃に観たり読んだりした映画や戯曲に年をおいて触れてみると、以前と違った興味や関心をもって接することがあります。わたしも少しは成長して見方が変わったのでしょう。

偶然にも昨日、吉祥寺の劇場で養成所時代の同期と合いました。その時代の未熟な私を思い出してはずかしいやらなつかしいやらでしばらくお互い照れてしまったものです。


2010/2/10(水)
昨日、夏目漱石関連イベントでの回想劇と古典芸能を無事終了してきました。

舞台スタッフも皆さんはすべて青年劇場の劇団員で構成されていたのですが・・
特に現場で打ち合わせしながらの黒子である劇団員は大変な様子で・・
でもみるみるうちにすばらしい黒子アンサンブルを発揮してくれて、
頼もしさ抜群でした。

私は舞台に上がったとたん何だか緊張が出てきて、
「わぁ〜あがっている!」と冷や汗モードでしたが、
私たちの芝居を楽しもうとされているお客様の暖かい笑いに助けられ、
キャストの皆が良い出だしの芝居を保つことが出来ました。

これに答えるように伝統芸能の皆さまもすばらしい芸を披露されて。
満席の客席からの反応は予想以上の熱気が伝わってきて、
ほっとしたものです。

観にきて下さった私の友だちは「もっとたくさん観たいから、続きを書いて!」と、
作者であり演出家の福山啓子さんにおねだりなんかしていて・・・
でもわたしももう一回、夏目鏡子夫人に再会したいなんて思っています。
観に来て下さったみなさんありがとうございました。

明治の女ですよ


2010/2/8(月)
体をほぐしにいつものウォーキングコースから三ツ池公園へ。

カメラを手にして韓国庭園を歩いていると、
散歩しているおばさまから声をかけられました。
「梅の花の蜜を一生懸命吸っているメジロがいるわよ。かわいいわよ!」
へぇ〜と思い近寄ってみると本当に一生懸命蜜を吸っていて、
私が近寄っても逃げないのです。ここぞとばかり何回もシャッターを押しました。
まるでモデルにでもなってくれたようにポーズをとってくれたメジロさん。
春の花の蜜は新鮮でおいしいのでしょうね。

美しい世界を知らない人と共有出来るひととき。
なんだかほっとした喜びを感じました。
この感覚大切にしたいと思うのです。

 梅の蜜はごちそうさ!


2010/2/7(日)
漱石プロジェクトの中で上演する回想劇の稽古を今日終了してきました。
あと残るのは9日の劇場でのリハーサルと本番です。

最後の稽古では良い緊張感を持って、
相手役との関係を築けたのではないかと感じています。
心の病と胃病に苦しみながらたくさんの作品を書いてきた漱石、
その周辺の人たち。

短い劇ではありますが各登場人物の漱石への愛情は深いものが感じられて、
演ずる側としてもおもしろくなってきました。
夏目漱石は実に偉大な作家だったと思う日々です。

さあ、体調を整えて望みたいと思います。

 ねこも応援するよ


2010/2/5(金)

顔なじみの(?)笑いネコです。

 


2010/2/2(火)
劇団民藝公演の「巨匠」を観に行きました。今度青年劇場でも上演される「三年寝太郎」も書かれていらっしゃる劇作家・木下順二さんが、〈芸術家の運命〉について劇団民藝に書き下ろした衝撃の現代劇です。

名もなき俳優の人生をかけた誇りを、たくさんの演劇人生を送ってこられた大滝修二さんが演じる。それも1944年、ナチス占領下のポーランド、ゲシュタポに銃殺されるか生き残るかという極限的状況の中での演技を行う俳優を演じます。隠れ場所でゲシュタポに見つかり、本物の俳優であることを証明すれば死、偽りの身分を通せば生き残るという瀬戸際で、老優が選んだのは俳優としての誇りでした。語り出すのは「マクベス」の台詞・・・

声、仕草の重みとともに深い悲しみを共感させてくれる、心に響く深いお芝居でした。85歳の高齢で演じられる存在感と味わいのある大滝さんの声。磨かれ鍛え上げられた俳優の声を聞けただけでも価値のある時間でした。

 年輪を感じさせます


2010/1/30(土)



ウォーキングコースにしている公園に住み着いているネコです。
けして美しくはないのですが、不思議と笑っているようで、
この子と対面していると心がなごむのです。

多くの散歩人からも愛されている笑いネコ。
ほんと癒されます。


2010/1/27(水)
梅の咲く季節に逝かれた土方与平さん。



青年劇場で長年にわたり制作部長をされていて、劇団の顧問でもあられた土方与平さんがお亡くなりになりました。

まだ劇団に入団したての頃、制作部で情熱的にお仕事をされていた姿を思い出します。チケットが売れない劇団員に「ホップ・ステップ・ジャンプの心ですよ!」と大きな声で叫び、不思議な力で無性にやる気にさせしまうすごい方でした。それは土方さんの持つ確かな実行力と人間的な誠実さからくるものだったのでしょう。

土方さんはアシテジ国際児童青少年演劇協会の世界理事として国際的にも活躍されました。英語だけではなくロシア語フランス語とも堪能で、世界の平和のために児童青少年のために優れた演劇を創り出す事の大切さを世界の演劇人と共に議論し実行されてきました。

地平線のような国際感覚溢れたお人柄に圧倒され、ファンになった海外の演劇人はたくさんいらっしゃるのです。みなさん、土方さんと友だちであることを自慢に思っていらっしゃいました。

かつて私がイギリス留学した時、それは土方さんの懐の中に私を放り投げて、揉まれながら成長させてくれたのだと今更ながら感謝しています。

私のような出来の悪い後輩にも、分け隔てなく大きな愛情で接して下さった土方さん。
ほんとうにありがとうございました。
私は土方さんと出会えたことを誇りに思います。


2010/1/24(日)
川崎市民ミュージアムで企画展示されている「昔のくらし・今のくらし2010−くらしの道具のうつりかわり− 」を見てきました。実は一階のレストランでメニューとして再現されている昭和38年の学校給食を食べたくて来たのです。

今日のメニューはコッペパン、小倉入り脱脂ミルク、マッシュポテト。脱脂ミルクの底に小倉あずきが沈んでいるこの飲み物には新鮮な喜びを持ちました。確かにこの程よい甘さは子供に人気があったことでしょう!

マッシュポテトにマヨネーズが・・・
ついていない!

それにしても、わらじのようなコッペパンは食べ甲斐がありますね。やはりマーガリンかジャムがほしいところです。小学校の頃の思い出が蘇るこの企画、この後4回メニューが変わるので、また散歩がてら食べに来よう!(ちなみに私昭和38年はまだ歩けない赤ん坊でした。ハイ!)


2010/1/15(金)
寒い〜ここんところ本当に凍えるような毎日ですね。寒いと寝られないので、夜は手作りのカイロにお世話になっています。手作りと言っても冬用の小さいサイズのペットボトルに熱湯を注いでそれをタオルで巻くだけの簡単なもの。でもこのカイロのおかげで、心地よい眠りにつくことが出来ます。みなさんも試してみて下さい!

そう言えば今度出演する夏目漱石関連イベントの中の芝居で火鉢や火桶がでてきます。わたしこの火鉢の記憶が薄いのですね。本当に小さい頃、祖父の家で火鉢があったような・・その中にある灰に火箸でなにか字を書いて遊んだような・・・
かすかなオレンジ色した炭火・・

火鉢の温かさはわからないのですが、ストーブなどなかった時代はありがたい暖房器具だったのでしょうね。

 思わず近寄ってしまう安心感


2010/1/11(月)
浅草演芸ホールに寄席を聞きに行ってきました。2月に出演する「夏目漱石関連イベント」に同じく出演される伝統芸能のかたの芸を見に行ってきたというわけです。今日は朝から寒く浅草についても空がどんよりしていて、何となく心も晴れなかったのですが・・

寄席を聞いていくうちに、笑いが私の心をあたたかくほぐしてくれたみたいで、どんどん体も心も軽くなっていきました。やっぱり文化に触れ、笑ったり、感動する事は、人間の心をゆたかにしてくれるんだなぁ・・と実感しました!夏目漱石も大の寄席好きだったとのことです。今、「我が輩は猫である」を読んでいるのですが、漱石が落語に影響されて小説を書いたところも大いにあると思わせる内容でおもしろいです。この機会にもっと漱石の作品に触れてみようと思います。

クールジャパンですね。
でも「芸者」はちょっと・・・


2010/1/8(金)
新年会のシーズンですね。

私も今日、横浜の港に新年会に行って来ました。
横浜でいつもお世話になっているお客さんたちの集まりです。
会場には知らない人も多かったけど、新しい出会いもあり、
「やっぱり出かけていかなければ出会いもない!」ということを感じた時間でした。
手作り料理もおいしかったよ!

帰りに横浜のステキな夜景を見ることも出来て少しリッチな気分になりました。
しかし横浜って夜は人があんまり歩いていないのですよね。
まあ場所にもよるのでしょうが、都会のなかの田舎って感じです。

 でも夜景はキレイ


2010/1/1(金)
あけましておめでとうございます。
新年は、ふるさとの岡山で過ごしています。

寒い年明けとなりましたが、昼過ぎから軽く山登りを決行!
登れば登るほど体はぽかぽかと暖まり、
瀬戸内海に目を向ければ新岡山港行きのフェリーと小豆島行きのフェリーが
ゆったりと流れるようにすれ違っていきました。

静かな海です

いつもの風景なのでしょうが、その当たり前の景色に新鮮さを感じた瞬間でした。
今年も一歩一歩着実に歩いていきたいと思います。
みなさま、よろしくお願いいたします。
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