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Michael Pitきまぐれ短信
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2006年7月-8月
2006.8.22(火)
青年劇場の俳優たちによる『平和へのメッセージ #4』、本日無事終了いたしました。

毎年8月の上演、それも2ステージという短い公演ですが、今年で4回目を迎え、つくづく多くのみなさんに応援されてきているという手応えを感じています。昨年出演できなかった私も今年は沢村貞子さんの空襲体験を読ませていただきました。母の体験した岡山空襲の話を聞いていた私は、作品の世界と母の話が重なり、朗読を通して不思議な現実感を味わいました。「語り継ぐこと」の大切さも少しわかってきた気がします。

回を重ねてきたこの催しですが、今回は特に若い世代の方がとても素直に「朗読会」のメッセージを受け止めて下さったようでうれしいです。お忙しいなか『平和へのメッセージ』にご来場いただきまして本当にありがとうございました。

2006.8.22(火)
日本舞踊ワークショップが今日終了しました。最後はなんと劇場で発表会らしいものを行いました。みんなそれはうつくしい着物を着せていただき、出演者はみんな子どものようにはしゃいでかわいいのです。

10日間くたくたになるまで踊ったし、たくさん英語も聞いて喋ったし、とても贅沢な時間を過ごすことが出来ました。私にとって毎日6時間半も踊る生活なんてはじめての経験でした。でもすごい汗を流したおかげでダイエットもできたし、なにより私自身の体力と精神を鍛えてくれました。ようやく少し日本舞踊の垣根が低くなったようで安心しているところです。海外からの芸術家との交流も毎日新鮮で刺激になり、またみなと友だちになれたこともおおきな財産になりました。

日舞の稽古のあいまに きれいどころ


2006.8.19(土)
日本舞踊のワークショップに参加して7日が経ちました。この一週間の間に受講生、先生方のあいだに多くの人間ドラマが展開されていて、すごく疲れるけど、それ以上によい人生勉強になっています。

外国からの参加者である芸術家や日本で活躍されている舞踏家、日本舞踊の先生方、みんなが一つのことに取り組んで行く姿勢がすばらしい。海外の参加者の日本舞踊に対する興味と熱心さには頭が下がります。彼らの熱意と好奇心に刺激され、わたしも少し日本舞踊への苦手意識が克服できてきたようです。


2006.8.14(月)
ずいぶんながく日記更新しない間に、お盆の時期になってしまいました。

今私は、少し人通りの少ないように思われる銀座界隈で、日本舞踊のワークショップに日々励んでおります。このワークショップは外国人の俳優・ダンサーも参加していて、とても国際的でおもしろいのです。もともと日本舞踊と相性が悪く、さんざん悔し涙をながしてきているものですから、このような団体でのワークショップならと思い参加したのです。これが正解で、先生方・講師のかたがたの実に丁寧な指導に(みんな必死の形相だけど)一生懸命学んでおります。めずらしくわたしも日舞をたのしんでいます!英語、日本語がガンガン飛び交い、英語のヒアリングの勉強にもなるし、ほんと一石二鳥いや三鳥ぐらい充実した時間を過ごしております。6時間半は踊っていますので汗だくになってきついけど、この機会におもいっきり日本舞踊を満喫するつもりです。


2006.7.27(木)

神奈川の小学校サマースクールでワークショップをしてきました。心と体をほぐすためにゲームをしたのですが、ここでも鬼ごっこが大人気でした!私も先生も鬼ごっこに参加しましたが、子どもたちの疲れ知らずのエネルギーにはへとへとになってしまいました。

今回のメインメニューは、歌舞伎十八番の”外郎(ういろう)売り”から早口言葉を取り上げ、唄って踊るというものでした。みんなにはすこしむずかしいかな・・・?と思っていましたが・・

それがぜんぜん心配無用。スポンジのように言葉も歌も踊りもマスターしてくれてかわいいこと!子ども達のエネルギーと集中力と創造力には無限の可能性があることを今日も思い知らされました。それにしてもたのしくてたのしくて、そしてくたくたになった時間でした。


2006.7.25(火)

今朝の朝日新聞に医師であり登山家の今井道子さんの記事があり、印象深いことが書いてありました。訪れたマレーシアで、政府が率先する「エコツーリズム」に感心したそうなのです。豊かな自然を守りつつ、地元の人々もガイドなどの観光収入で暮らせるようにする取り組みが「エコツーリズム」です。自然にはいっさい触れずに残すことが自然保護だと考えがちな日本人にはこのマレーシアの取り組みに学ぶものがあるそうです。

大自然の中で遊ぶことは動物としての「ヒト」の能力を高める事にもつながり、生命力も高める。それは仕事をする時にも役立つはずとのこと。自然保護とその土地の観光収入とヒトの生活力の向上・・これらがうまくつながれば素敵な活動になるのだろうなと思いました。実は以前に病院で働いていたとき、そこで勤務されていた今井先生から登山のお土産と言われて象牙のブローチを頂いたことがあるのです(ちょっと自慢かも(笑))。いつも前向きに輝いていて笑顔のすてきなかたでした。

飯縄山 写真は長野の飯縄山です(7月上旬)。自然をたいせつにする戸隠の観光業もエコツーリズムと呼べるような気がします。


2006.7.22(土)

劇団有志で毎年8月に上演している「朗読会」の稽古で鶯谷に行ってきました。
この町は私が東京で最初に暮らしたところです。稽古前にその周辺をふらふらと歩いてみました。なつかしいパン屋さん、薬屋さん、不動産屋さん、そして私の住んでいたアパートもそのままの姿で残っていました。ゆっくりゆっくりなつかしい土地を歩くことは楽しいことなのですね。あの当時があるから今の私がいる・・なんだかしみじみしてしまいました。稽古の帰りに劇団の仲間ともんじゃ焼き屋さんによって下町名物のもんじゃ焼きをおいしくいただいて満足です!

アルストロエメリア、またはユリズイセン(百合水仙)、ユメユリソウ(夢百合草)とも。 みんなでコーラスしているような花、アルストロエメリア。
ユリズイセン(百合水仙)、ユメユリソウ(夢百合草)と、名前が多い花のようです。


2006.7.17(月)
雨模様の夕方、三ツ池公園にひさしぶりにウォーキングへ。

雨が降っていても、散歩をする人、ジョギングをする人など、かなりの人が園内の運動をたのしんでいました。雨にうたれても走り続ける青年たちの姿になんだか感動して、「よし!わたしも負けていられないぞ・・」というファイトが湧いてきて、前向きな気持ちにさせてくれました。

この時期、夏の花「芙蓉」がもう咲いています。昔から美しい人のたとえに用いられている花で、 美しくしとやかな顔立ちのことを「芙蓉の顔」というそうです。花言葉は「繊細な美、富貴 」。夏でも芙蓉のようにしとやかに過ごしたいものです・・・

芙蓉の花 ”しとやかな恋人”という意味も。


2006.7.9(日)
長野出帳の合間の休みを利用して戸隠高原に行ってきました。軽く山登りしたり戸隠奥社にお参りしたりとたくさん歩きましたよ。林の中に建つおなじみの喫茶店"ヒマラヤの詩"にも行って、一年ぶりにマスターのゆみこさんに会ってきました。最近は冬場もスキー客が減って山小屋仕事をはじめいろいろたいへんとだとか…。山登りの遠足とかもっと学校でやらないと、その地域に親しむ人の数は減るばかりなんだろうなぁ…。演劇鑑賞を実現させる立場と同じ苦しみを、山で生きようとする地域にも感じてしまいました。自然に触れるのは良いことなんですよ!

戸隠のアザミの花 戸隠のアザミの花


2006.7.5(水)
劇団の仕事のため一週間ほどの予定で長野市に来ています。仕事なんですがまわりの山々の景色と新鮮な空気についつい観光気分になりがちです。時間を見つけて善光寺にお参りにいかなくちゃ!願い事をかなえるために!

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