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Michael Pitきまぐれ短信
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2004年7月-12月

2004.12.4(土)
いつも芝居終了後、玄関口でご挨拶しています。そんなとき、知らないお客さんから"お芝居おもしろかったですよ!"と声をかけて頂いたり、また知り合いの方から"よかったですよ"と手を握って頂いたりしました。

こんなとき、つくづく私たちの仕事は良い作品を観て頂くことに尽きると思います。さあ長かった小劇場もいよいよ明日で千秋楽です。いい舞台にしたいです。

舞台に並ぶ日本画用絵の具 舞台に並ぶ日本画用絵の具


2004.11.20(土)
本日は小劇場企画公演”晩春騒夜”の初日でした。

私はもともと緊張するタイプですが、いやあ〜今日は開演前に本当に緊張しました。中二階に作ってある楽屋で台本をおまもりのようにして目を閉じて集中していると、そばにいらっしゃった先輩の小竹伊津子さんが着物の羽織の前ひもをそっと直してくれました。そんなささいな出来事が気持ちを落ち着かせてくれるものなのです。舞台に上がると不思議にリラックス出来、また役に集中していきました。カーテンコールでの拍手はとてもよかったと感じています。

この公演来月の5日までつづきます。築地小劇場時代のこの晩春騒夜の観客動員はさんざんだったとのこと・・私たちの公演はたくさんのお客様で観て頂きたいと思います。みなさん青年劇場稽古場でお待ちしています。

”藤と山吹”  ”藤と山吹”

 舞台の小道具に使用しています

(2004年11月20日〜12月5日、劇団稽古場での”小劇場企画No.18 『晩春騒夜』(作・円地文子)”に出演しています。日本画家の役です。くわしくはこちら。)


2004.10.27(水)
鎌倉に日本画の勉強に行ってきました。実は今度の小劇場「晩春騒夜」の舞台に登場している日本画を、日本画家の甲士三郎先生と私の二人で描く事になったのです。昭和初期の画風を考えて描いて下さった先生の下絵に私が色を塗りました。藤の花と山吹の絵です。もう無我夢中で塗ったと言う感じです。このことは甲士先生の絶大なるご協力がなければ途方にくれていたものでしょう。先生に感謝し、この絵に負けないような舞台にしてゆきたいと思います。
みなさん日本画のほうも期待して芝居を観にいらして下さい。


2004.10.13(水)
昨日から「晩春騒夜」の稽古が始まりました。稽古初日は何かと緊張するもので、本読みの時無駄な力が入ってる・・そんな気がしました(あっ!これはもちろん私の事です)。相手のセリフを聞く。その言葉に触発されて私の役である人物の言葉につなげる。台本の句読点、間などに振り回されないで生きた会話にする。まずはここからです。昨日からチケットも発売になりました。詳しくは劇団ホームページをご覧下さい。


2004.10.6(水)
11月の公演に向けた日本画の勉強で鎌倉に行って来ました。今日は季節のくだものである柿を描いてみました。

柿の絵 いかがでしょうか?
絵をクリックすると大きくなります。

何通りも色を重ねてそのもの本来の色合いを出す。膨らみのあるところの色を濃くするのが日本画の特徴だそうです。う〜ん、深い・・。帰りにひさびさの晴れだったので絵友達と北鎌倉まで歩きました。絵の描き方を話しながらの散歩は気持ちよく、たのしいひとときでした。


2004.9.28(火)
昨日にひきつづきレセプショニストの仕事先での出来事です。朝のミーティングでホール担当の人がとてもステキな発言をされました。

「この地域での小学校合同音楽鑑賞行事は今回初めての取り組みです。子供の頃学校での鑑賞行事で聞いた音楽の演奏が忘れられないという記憶がみなさんにもあるはずです。子どもたちにとっては一生に一度の思い出になるかもしれない貴重な時間です。よい時間になるようみなさんも努めて下さい。」

仕事前のこの一言で私の心はあたたかな風が吹いたように軽くなりました。来年以降もこの取り組みがこの街でつづくことを祈っています。未来を託す子ども達がたくさんの文化にふれあう事の大切さをまた強く感じました。


2004.9.27(月)
いま、とある音楽ホールでレセプショニストのアルバイトをしています。
本日はホールのある地元の小学校の合同音楽鑑賞会だったのですが、イングランドの作曲家エルガーの「威風堂々 第1番」を耳にしたときには胸が震えるほど感動しました。じつはエントランスで聞いていたのですが、壮大なイングランドがひしひしと感じられました。このような音楽を聴くことが出来た子どもたちはしあわせですね。そしてやはり芸術鑑賞行事は大切だとあらてめて感じました。


2004.9.8(水)
女性画家の田中君枝回顧展を観に、鎌倉へ行って来ました。
初期は日本画を学んでいましたが、すこしずつ油絵のように厚く色を重ねる画法になり、洋画に転向していったそうです。普段はとても無口で自分からはほとんど意思表示をしなかったそうですが、描かれた絵からはほとばしるようなエネルギーが強く感じられ、圧倒されました。描くことイコール自分の人生・・・画家の情熱がひしひしと伝わってくる時間でした。


2004.8.31(火)
8月最後の日。今日は午後からヨガに行ってきました。
いつもながらヨガはさまざまな雑念を取り払ってくれます。

最近、日本画を少し習っています。きょうは自宅で百合の花を写生しました。
気がつくと一時間ほど無心に絵を描き色を塗っていました。
ほかの事は考えずただひたすら描く・・
雑念があると絵は描けないことがいくらか分かった気がします。


2004.8.15(日)
夜、川崎駅のバス乗り場で待っていたら、背後からなにやらどど〜んと音がするではありませんか!そうです、一年に一度、唯一間近に見る川崎市政記念多摩川花火大会だったのです。短時間とはいえ今年もこの花火を見ることができてよかった!
幸せな気分を味わえた瞬間でした。


2004.8.10(火)
8月8日の日曜日、青年劇場劇団稽古場にて、朗読"平和へのメッセージ 2004年8月 2nd" の上演がおこなわれました。舞台に立ったのは11人。みな、劇団活動や生活の合間をぬって、一生懸命、まさに時間を作り出して稽古に励んできました。

当日、観劇して下さった方は180人以上。稽古場での昼夜二回の一日公演にしては大成功です。"感激のあまりしばらく席を立てなかった"、"胸がいっぱいで・・来年も必ず観にきます"、観劇後のアンケートもたくさん集まりました。出演者と観客のみなさんの心が一つになった・・貴重な時間を共に出来たステキな朗読会になってすごくうれしいです。

私たちの平和へのメッセージはしっかりみなさんの心に伝わったと思います。本当にありがとうございました。


2004.7.31(土)
鎌倉の勧画館という小さな日本画美術館に行ってきました。
今は花鳥画展を展示されています。

室町時代の絵は、画風も色合いもシンプルなのですが、
何か穏やかな暖かさを人の心に感じさせてくれます。
江戸時代の絵は華やかさがあり、そのひとつひとつの色彩に感心させられました。
炎天下の夏、遙か昔の画家たちの芸術に触れるのも良いものです。


2004.7.18(日)
昨日、ロンドンから子供のためのフェスティバルに参加するために来日している演出家と歌舞伎を一幕見席で見ようと切符売り出し45分前に行ったところ、なんと団体客がおおぜい並んでいて、私たちの前で切符が売り切れになってしまいました。

しかたないので江戸東京博物館へ方針転換。これが大正解!すごく喜んでくれました。そのあと夜に再び歌舞伎座へ行くと、今度は無事見ることができました。彼曰く、「今日はamusingな一日だった」。

わたしにとっては「英語との戦い」の一日だったのでした。つかれた〜


2004.7.11(日)
今日、横浜のとあるレストラン街で1日限りのアルバイトをしていたところ、突然の雷雨に雹まで降ってきて、店が停電になり大パニックになってしまいました。
おかげでレストラン街は閉鎖、半日のアルバイトの予定は2時間で終わってしまいました。天災とはいえひどいものです。まぁこんな日もあるか…

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