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(1997.夏) |
8月11日から8月14日まで、『翼をください』5年ぶりの東京公演が紀伊國屋サザンシアターにて上演されました。
もっと多くの人達に、中学校や高等学校での演劇鑑賞の大切さを知ってもらい、それを発展させていくために、今まで多くの青少年達に感動をあたえてきたいくつかの作品を、夏休み期間に観て頂きたいと企画したのが、この日本劇団協議会主催のユースフェスティバルです。
『翼をください』の会場も毎回若々しい観客の熱気につつまれました。また上演後のロビーでは、真剣なまなざしで、アンケート用紙に感想を書いてる子供達の姿が毎回見られ、その姿には改めて感動するものがありました。ここでは600枚以上の感想文の中から、15歳の女生徒の文章を紹介させていただきます。
「高校生として、考えなければならない問題だなと思いました。
私も高校に入って3ヶ月ぐらいしか立ってないのに、「大学入試」とか「偏差値」とかいう言葉を何百回となく聞きました。私はこんなこという先生が多い中の生活が、苦しくてたまりません。勉強が出来ればいいってもんじゃない。エリートだって大企業に入って汚職事件をおこしてる。頭よくたって、変な宗教団体にだまされて信者になった人がいるじゃないかって思ってました。
今日の劇は、日頃私の考えていたことをはっきりさせてくれたような気がします。」
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