（１９９５．春） この年、私は横浜市民による手作りミュージカル「がんばれッ！日本国憲法」（「憲法劇」と呼ばれています）に外部出演することになりました。この憲法劇は、今から８年前の１９８７年４月２８日に、一弁護士の「憲法が置かれている現状を探る意味で、憲法を芝居にする」という、弁護士ならではの発想ではじめられたそうです。 出演される方たちは小学生から高校生、大学生、それに学校教師、サラリーマン、ＯＬ、主婦、弁護士とみんなアマチュア、実にユニークな集団です。そしてこの方達はとてもエネルギッシュ！芝居を作っていこうとする情熱がキラキラと輝いているのです。 今まで憲法をあまり意識しないで生きてきた私にとって、この憲法劇の人達との出会いはとても貴重なものです。今年の憲法劇のテーマは「戦後５０年」「読売改憲試案」「リストラ」「いじめ」です。 守らなければならない平和と人権って何だろう、リストラは憲法上どのように問題だろうか、いじめと憲法の関係は何だろうかなどといろいろ思い悩みつつ、稽古に参加し、勉強会に出席しては「いままで何もかんがえていなかったなー」とつくづく反省している毎日です。でもちょっとは色々な事が身についたかな・・・ この憲法劇は堅苦しいものではなく、生バンド付きのとても元気のでるミュージカルです。