Part3 |
その日は先輩のクラスメートのヘレンさんのお宅に泊めて頂きました。次の日ヘレンさんの実習先の女子校でドラマの授業を見学させてもらうためです。
ヘレンさんのお家近くのバーでクラスメートのひとたちとビールを飲みました。彼らはひたすらビールを飲み続け、熱心に「自分のドラマ授業」について語ります。みんなほんとうにドラマ教師という仕事が好きなのです。
そのなかで、ロンドンの観劇事情について聞いてみました。やはり景気が良くないのか、一般庶民にとってはウエストエンドで芝居を観る余裕がないようです。日々の生活で精一杯なのでしょうか、やはりチケット代は高く感じられるということなのでしょう。
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ヘレンさんとわたしと
フィッシュ・アンド・チップス |
近くのお店でフィッシュ・アンド・チップスをテイクアウトしてヘレンさんのお宅に帰りました。ヘレンさんはパートナーの彼ともう一人ルームフレンドの男性と合計3人とで家をシェアーして暮らしています。イギリス人はわりとこのように何人かで一つの家で生活すると以前本で読んだことがありますが、それでもちょっと珍しい住み方のように思えました。
夕食の席でも話は尽きません。ワインも入って話題は盛り上がります。自分の仕事のこと、彼のこと、日本について、両親や妹について、などなど。ヘレンさんは英語をわかりやすく話してくれるので内容が聞き取れます。少しでも直接にコミュニケーションがとれたことが嬉しかったです。
ヘレンさんはまだ28歳ですが、気配りがあってやさしさに溢れています。ドラマ教師としてしっかり生きようとしている彼女はかなり大人にみえます。きっとすばらしいドラマティチャーになることでしょう。
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