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Michael Pit海外にも行ってみました 前のページへ 次のページへ
再び中国 --北京での日々--Part1

(1999.夏)
その日、一年ぶりに訪れた北京は異様な雰囲気に包まれていました。

1999年10月1日の中華人民共和国建国50周年の記念パレードの練習のため、街じゅうがまるで軍隊に占領されたかのように戦車と軍人であふれていたのです。私達もその影響を受け、西安から北京に行く飛行機は3時間遅れとなり、夕食はキャンセルを余儀なくされ、疲れに疲れてホテルに到着したのは夜の11時をずいぶんまわっていたころと思います。

しかし相部屋になったかたがたは好奇心と興奮のあまり部屋の窓からこの光景をカメラに納めようと楽しんでいたのでした(私はなんだか怖くて、やめたほうがいいよ....と脅えていました)。

明くる朝の5時30分頃、例によって朝の散歩をしました。ホテルを出て右へ20分ほど歩くと昨年も訪れた懐かしい天安門広場に到着します。

天安門広場 天安門広場

昨夜の異様な光景は消え去り、散歩をする人達、仕事にむかう人達、観光をする人達が、朝の静かな時を楽しんでいます。しかしこの王府井周辺はやはり都会で、市場や太極拳をする人達を探してさんざん歩き回ったものの、とうとう見つけられませんでした。

この日はそれから万里の長城・明の十三陵などを観光し、ホテルに戻ってきたときにはけっこう疲れていたものですが、そのまま部屋に入ってしまってはもったいないと思った同室のふたりと私は探検隊を組み、夜の景山公園を目指したのでした。

この公園は北京市の中心、故宮の北にあり、明の永楽帝が故宮の外壕を掘った土で造ったといわれているらしく標高は90mあります。足にマメができていてやや痛く、しかも方向音痴な私が地図を片手に先導するという、実に気ままな探検でした。そのせいか地図ではホテルからここまで近いと思えたのでしたが、歩いたら1時間15分ほどかかってしまいました。

公園内では老若男女が社交ダンスを楽しんでいます。その様子を横目に私達は園内の小高い丘の頂上まで行きました。北京の夜景が見渡せます。なんて素晴らしい眺めでしょう。夕涼みを楽しむ中国人になりきっていたと思えるほど、穏やかなひとときを過ごしました。公園の入口に戻ってダンスを眺めていると、とてもステキな老紳士がダンスを教えてくれました。こうやって自然に人の輪の中にはいっていけるのが中国なんだな....。

そこからの帰り、「ちょっと疲れたからビールでも飲みましょう」とバーのようなところに入りましたが、なんだか怪しい雰囲気だし値段も高そうなのでいそいそと退散いたしました。次に健全なレストレンに入ります。ビールと軽いおつまみを頼みたかった私達は豆腐の文字が入った料理をたのんでみました。

感動しました!出てきたのは、日本で言う冷や奴に似た食べ物でした。おいしい!の連続で疲れた身体も癒されました。ビール2本と豆腐料理で、たしか日本円にして160円ほどだったと記憶しています(間違っていたらすいません)。

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