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Michael Pit舞台とは別の旅 前のページへ 次のページへ
岡山のんびり山歩き

(1999.初春)
お正月、郷里の岡山に帰省したおり、近くの金甲山に登ってきました。

この山は干拓事業で有名な児島湾の南にある児島半島の最高峰です。とは言っても高さは403mしかありませんが、頂上からの眺めは360度で、岡山の市街地も瀬戸内海も一望できます。

児島湾越しに金甲山 金甲山

バスを下りて山の麓まではお寺の脇を通って田んぼの合間をてくてくと歩いていきます。小川のせせらぎが聞こえるあぜ道は、歩いていてほんとにのどかでした。子供のころ、この近くに自転車で遊びにきて山のまわりを探検したことを思い出して笑ってしまいました。山道になるといきなり急な坂がつづき、おまけに落ち葉がまるで道のジュータンのようにつづいていて、スニーカーをはいていた私はすべりまくるという状態で少し大変でした(あまくみていました)。

登りだして1時間10分ほどで樹林の中にある小さな金比羅宮のお社につきました。「なぜここに金比羅宮が?」少し考えて「そうか!この山の周りは海に囲まれている。金比羅様は海の神様だから・・・・」と小さな発見になんだか新鮮な感動をしてしまいました。

そこから10分ほど歩くと、いきなり舗装道路にでて、そこからすぐで頂上につきました。2年前にやはり金甲山に来た時は、頂上にキレイにリフォームした展望レストランがあり、お客も結構いてにぎわっていたのですが、なんと今回そこはシャッターが閉められていてどうやら店じまいしてしまった様子でした。「あーやはりここにも不況の波が・・・・」と悲しくなってしまいました。

でも頂上から見える景色は変わらず美しく、瀬戸内海に浮かぶ数々の小島が墨絵のように海原に映っていました。「この景色だけはこれからいつまでもこのままであってほしい・・・」こんな風に思ってしまう私はやはり少し歳をとったのでしょうか?

下りは舗装道路をてくてくと2時間ほどかけて歩いていきました。途中、山鳥や山犬?との出会いをたのしみながら下山してやっと昼食。中華そばを食べたのですがお腹が空いていたのでこれが最高においしい!そしてこの山登りの締めくくりは、そこから歩いて10分ほどの所にある温泉です。途中雨にうたれたりして少し冷たくなっていた体には、もうとてもあったかいお湯で気持ちがいいこと!ゆっくりと時間が流れるのを久しぶりに感じた一日でした。

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