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            | (1996.春) |  
          
            東京はまだ肌寒かった4月半ばに、私は九州演劇鑑賞会での『キッスだけでいいわ』公演の長旅から帰ってきました。3月5日に東京を発ち、熊本、宮崎、鹿児島、福岡、長崎、大分と続けて、4月16日まで九州の暖かい人たちとともに、とてもよい関係の公演を行うことができました。 
 
  会場前の『キッス』のポスター 
 
この公演の合間を縫って、休みの日や空き時間を利用していろいろなところへ行ってみました。福岡では、井上陽水、チューリップ、海援隊などを生んだライブハウス「照和」を覗いてみました。今でも若い(?)ミュージシャンの卵たちの歌声が店内に響いていました。 
 
長崎では、新しくなった原爆資料館に行きました。ちょうど4月1日の新装オープンの日だったので、人がとても多かったです。上映されていたビデオの中で、「原爆が長崎に落ちてよかった、もっと多くの人が死なずに済んだ」と連合軍捕虜だったオーストラリアの男性が言ってましたが、強い疑問を感じました。 
 
やはり核兵器は地球上からなくなるべきだ、こんな恐ろしいものはいらない!と、資料館を見終わった後であらためて思ったものです。 
 
そして島原では普賢岳の見学に行きました。火砕流で二階の屋根だけになってしまった家を見たときは、この世の終わりを見たような気がしました。でも、荒れ果てた土地にも桜の花が美しく、足下にはつくしが元気にのびていましたヨ。 
 
九州での多くの人との出会いは、『キッスだけでいいわ』の芝居をさらに大きく成長させてくれました。うーん、この次の春の旅もガンバルゾー! 
 
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