中村

 『ディープ中最ディープのうどん屋である。…マニアックにうどんの好きな方には是非試していただきたいと思う』村上春樹の推薦の弁である。
 納屋をそのまま使ったという店舗と黙々とうどんを打ち続けるご主人。中村は伝説の店であった。
「ネギがないで」と言った客に「畑に行って自分で採ってこい」と店主が言ったという逸話が通の間ではまことしやかに伝えられていた。うどん通だけが密かに知って他人に自慢する店だった。
 村上春樹はさらに『このうどんは…たくさんのうどんの中でもまさに珠玉のひと玉であった。中村うどん店に行って、できたてのうどんに巡り会えた人は幸せ者というべきであろう。』と続ける。
 天気のいい日に外の石に腰掛けて讃岐富士を眺めながらうどんをすする、多分これを幸せというのだろう。


綾歌郡飯山町西坂元1373−3
0877−98−4818
9:00〜14:00
定休日火曜日
駐車場あり

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