ほうとう

 山梨県ではうまいものを表すのに「うまいもんだよ、カボチャのほうとう」というが、米のあまりとれないここではほうとうは日常食だった。今でこそ長細い麺を使うがもともとは親指大の餃子の皮のようで、ほうとうは「はくたく(餃子、ワンタンの様なもので通説ではうどんの祖先)」が変化したものと言う説を裏付けるかのようであった。
 信玄公が兵糧として広めたというのが通説だが、古代朝鮮からの渡来人説、僧侶伝来説等もある。


824円 950円 1000円 875円
三里 ちよだ 小作 江戸家


 ほうとうは簡単に言えば、幅広の麺に、カボチャ、里芋、ジャガイモ、椎茸、しめじいろいろな具を入れ味噌で味付けした、甲州流味噌煮込みうどんで本来は雑穀類が主食だった時代の家庭料理だ、その証拠にすぐお腹が起きる。
 また、お祭りに欠かせないのが小豆ほうとうで、これも米が貴重品だった時代の名残か、ぜんざいに餅の代わりにほうとうが入っている。
 感心したのは、麺を湯がいておくわけにいかないから必然だが、どの店も注文を聞いてから10分から15分かけて煮たことだ。うどんとは似て非なるもの、そのつもりで味わうこと。


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