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トップ演劇トピックス>2004年演劇トピックス

ここでは、内外の演劇・芸術文化に関するトピックスを扱います

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水上勉さん死去

 作家の水上勉さんが9月8日、肺炎のため長野県東御市の仕事場で死去した。85歳。

水上さんは1919年、福井県大飯郡本郷村(現大飯町)生まれ。。少年時代に京都の寺に預けられる。苦学して立命館大学に入るが中退して上京、宇野浩二に師事し、1948年『フライパンの歌』でデビューした。その後、1961年『雁の寺』で直木賞を受賞。
 水上さんは作家として、『雁の寺」『飢餓海峡』『越前竹人形』などの名作を次々と生み出してきたが、劇作家としても大活躍、先の3作品はすべて戯曲となり上演されている。また『はなれ瞽女おりん』は、名古屋演鑑をはじめとする、演劇鑑賞団体が水上さん、木村光一さんらと創り上げ、有馬稲子さんの代表作となっている。
 名演でも多くの作品が例会となっているが、先の『はなれ瞽女おりん』のほか、1997年には、水上氏の蔵書と、竹人形芝居のできる竹人形劇場などを備えた「若州一滴文庫』(福井県大飯町・1985年完成)で水上さん・木村光一さん、山本亘さんの講演会も行っている。また2000年の名演創立45周年記念公演として、『飢餓海峡』(名古屋市民芸術祭・木村光一演出・長縄都至子、鈴木林蔵ほか出演)を公演した。

040908更新


燐光群公演『私たちの戦争』名古屋公演、共催問題で揺れる

 7月24日の朝日新聞の報道によると、8月19日に公演を予定していた、燐光群の新作『私たちの戦争』は、当初名古屋市文化振興事業団と共催の予定で、チラシ等にもその旨が記されていた。しかし『私たちの戦争』がイラク戦争をテーマにした反戦色の強い内容から、「イラク戦争は評価が定まっていない』ため、公平中立が原則の市の外郭団体にはふさわしくない、ということで、共催が取り消されたという(新聞報道に拠れば)。しかし、手続き場のミスがあったとして、共催負担金は予定通り支払う方向。なお同時上演の『だるまさんがころんだ』は共催する。
 ちなみに、『私たちの戦争』は伊丹市の文化振興財団は共催の予定。

その後、日本劇作家協会(永井愛会長)、および日本劇作家協会東海支部・日本演出者協会東海ブロック・演劇人有志が連盟で質問状を、名古屋市文化振興事業団に提出した。
 公開質問状はfringe。に掲載。(8月14日朝日新聞夕刊掲載)また8月17日中日新聞朝刊にこの問題の記事が掲載。
 事業団は回答(fringeに掲載)したものの、内容が不十分であり、劇作家協会から再度質問状が出された。(fringeに掲載)
 東海シアタープロジェクトの小劇場ニュースに詳細が掲載されている。

040908更新



劇作家の八木柊一郎さん死去

 劇作家の八木柊一郎さんが、14日、直腸がんのため亡くなった、75歳だった。
 八木さんは、1955年、文学座公演『三人の盗賊』でデビュー。新劇団で数多くの戯曲が上演され、小説の脚色も多く、また商業演劇の脚本や、テレビドラマも数多く手がけた。
 1962年「コンベアーは止まらない」『波止場乞食と六人の息子たち』で岸田戯曲賞、、1987年『国境のある家』で紀伊國屋演劇賞、1995年『カラマーゾフの兄弟』『メリーウィドウへの旅』で芸術選奨文部大臣賞を受賞した。今年3月上演の文化座『天国までの百マイル』(浅田次郎原作)の脚本が最後の作品となった。
 名演でも、多くの作品が例会になっている。1994年には、名古屋までおいでいただき『カラマーゾフの兄弟』の作品について、語っていただいた。
 最近の作品で、印象深いのは、東京労演の記念作品で、大阪・京都・神戸の労演と名古屋で、共同企画ということで作られた、『秋日狂乱』などがある。
 来年12月例会は、八木さん脚本の『遠い花』を予定している。
 

040615更新


狂言師の野村万之丞さん急逝

 和泉流狂言師の五世野村万之丞さんが10日、神経内分泌がんで亡くなった。44歳だった。
 万之丞さんは、野村万蔵家の長男として生まれ、3歳で初舞台。1995年に万之丞を襲名し、伝統芸能の伝承と発展に力を注いだ。
 また、多数の狂言作品を創作、演出家としても活躍、田楽や伎楽など古代・中世の芸能の研究にも取り組み、現代に復元させる試みでも注目を集めた。来年1月には八世万蔵を襲名する予定だった。
 なお、万之丞さんが脚本、美術などを手がけていた楽劇『千夜一夜物語』は、16日の名古屋公演(名古屋市民会館)は故人の遺志を受け継ぎ、予定通り開催される。

040611更新


「名古屋市の文化施設の条例改定を考える集い」を連続開催

 指定管理者制度導入以降、名古屋の文化施設も近い将来に、この制度が導入される見込みだが、この問題について、3月17日に「円形劇場ちくさ座の会」が中心になって、パネルディスカッション開催「どうなる?どうする?文化小劇場」。
 その後、5月16日には、「円形劇場ちくさ座の会」と「名古屋市民のための会場をつくる会」の共催で、第1回の名古屋市の文化施設の条例改正を考える集いを行ってきたが。6月から10月にかけて連続ワークショップを行う。

6月20日(日)10時〜13時 劇座 
7月11日(日)10時〜13時 劇座 
8月16日(月)13時〜16時30分 名古屋柳城短大体育館
9月・10月は未定

連絡作 円形劇場ちくさ座の会事務局 tel 052-733-0444(劇座内)
E-mail:jourei@infoseek.to
ウェブサイト http://nagoya.cool.ne.jp/jourei/

名演ウェブ内 「名古屋市の文化施設の条例改定を考える集い」情報

関連サイト

名古屋市の施設に係る指定管理者制度について(名古屋市ウェブサイト内)
http://www.city.nagoya.jp/03soumu/gyousei/sitei_kanrisya/

040611更新


北海道のくしろ演劇みたい会が 第5回釧根ユニバーサルデザイン賞北海道新聞社賞 受賞

 北海道新聞社と民間非営利団体(NPO)法人「地域生活支援ネットワークサロン」が主催する、釧路根室ユニバーサルデザイン賞の北海道新聞社にを、「くしろ演劇みたい会」が受賞した。
 「みたい会」は、「マタニティシンボルマーク普及活動」「車いすでの街や会場の検証と観劇条件の改善」「高校生運営活動」が評価されて今回の受賞となった。

「みたい会」は、会の方針として「ユニバーサル活動」に取り組んでいる。

以下「みたい会」のウェブサイトより転載。

 私たちの活動は、「良質な演劇を皆で平等に観ること」ですが、設立して数年間活動することで、実は今のシステムでも平等とはいえない事があること がわかってきました。そういった事例や経験を、会員皆で考え議論し、出来る限り改善して平等・公平な活動に近づけなければいけません。

 「若い人もお年寄りも、障害がある人もない人も、男性も女性も、右利き左利きも、外国の人も誰もが自由で公平な活動ができ、いきいきと生活できる 社会、それがユニバーサルデザインを取り入れた社会です。」
(みたい会のウェブサイトより転載)

 具体的な活動として、「マタニティステッカー」の作成。これは会員の8割を女性が占め、外見では確認しにくい初期妊婦が演劇会場でも理解や協力を得にくいとの相談が会に寄せられたことから、妊婦のイラストを施したステッカー2000枚を作製し市に寄贈。妊婦への無料配布を促した。
 また、市生涯学習センター大ホール最後部の車いす専用席が、前方の手すりで利用者の視界を遮ることから、手すりを越えた高さで観劇するための台を独自に製作、同ホールの他事業にも無料で貸し出すことにした。 などの活動を行っている。

表彰式は6月26日午後2時から、北海道新聞釧路支社で行われる。

くしろ演劇みたい会ウェブサイト http://www9.plala.or.jp/mitaikai/

040611更新


第11回読売演劇大賞は鵜山仁氏(2004/2/5)

読売新聞社主催の第11回読売演劇大賞が2月3日発表された。1月12日に発表されていたノミネート(=優秀賞)(2004/1/15付本欄既報)から選ばれたもの。贈賞式は2月27日にパレスホテル(東京・丸の内)で。

■大賞・最優秀演出家賞(賞金200万円)
鵜山仁

■最優秀作品賞(賞金100万円)
NODA・MAP『オイル』

■最優秀男優賞(賞金100万円)
風間杜夫

■最優秀女優賞(賞金100万円)
寺島しのぶ

■最優秀スタッフ賞(賞金100万円)
勝柴次朗

■杉村春子賞(賞金100万円)
藤原竜也

■芸術栄誉賞(賞金100万円)
永山武臣

■選考委員特別賞(賞金100万円)
加藤健一事務所『詩人の恋』

YOMIURI ON-LINE「読売演劇大賞」
http://www.yomiuri.co.jp/yta/

近鉄劇場・近鉄小劇場が閉館(2004/2/4)

2月1日にイッセー尾形『最後の最後の上本町』で閉館した近鉄小劇場に続き、近鉄劇場が2月4日に劇団ふるさときゃらばん『パパの明日はわからない』で閉館する。

両劇場は1985年10月に開館、東京から来阪するカンパニーの受け入れと、地元からステップアップする若手の目標として存在意義を示した。日本経済新聞大阪本社版1月31日付夕刊はイッセー尾形氏のコメントとして、「つくり手の思い込みを許さない厳しさと、静かに立ち上ってくる観客との空気を包んで持ち上げる強さが近鉄小劇場にあった。興奮する熱さとそれを冷ます繊細さのバランスが絶妙だった」を伝えている。記事は日経ネット関西版で全文読める。

近鉄劇場、19年の歴史に幕──在京劇団を紹介し親しまれる
http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/17626.html

第55回読売文学賞戯曲・シナリオ賞に唐十郎氏『泥人魚』(2004/2/4)

読売新聞社主催の第55回読売文学賞が1月31日発表され、戯曲・シナリオ賞に唐十郎氏『泥人魚』(『新潮』4月号、唐組上演)が決まった。賞金は200万円。授賞式は2月18日にパレスホテル(東京・丸の内)で。

YOMIURI ON-LINE「読売文学賞」
http://www.yomiuri.co.jp/ylp/


第8回松原・若尾演劇賞受賞者発表

 東海3県の劇団ならびに演劇人が名古屋市内で各年度内(1月-12月)に上演した作品の創造に参加した個人2名が選ばれる、松原英治・若尾正也記念演劇賞の受賞者が発表された。受賞者は以下の通り。

劇作家・俳優 栗木英章
 名古屋市民芸術祭主催事業・名古屋劇団協議会合同公演『風に紡ぐ』(2003年11月7日〜9日、名古屋市芸術創造センター)の高度成長時代に青春をひたむきに生きた織姫たちに現代が直面する社会問題を鮮明に映しだした劇作。

劇作家・俳優 長縄都至子
 劇団きまぐれ公演『茱萸(ぐみ)の実とりに』(9月26日〜28日、橦木館)の満たされない家庭生活に埋没している女主人公が、突然現れた昔好きだった夫の弟に心を動かされる心情を、繊細な筆致で描いた劇作とそれを好演した演技。

選考委員
委員長 河野光雄(名古屋演劇ペンクラブ理事長)
安住恭子(演劇評論家)。宇都宮吉輝(名古屋演劇鑑賞会会長)。黒川光弘(中日新聞論説委員)。
清水義和(愛知学院大学教授)。藤井孝子(名古屋演劇鑑賞会副委員長)。松野春己(元愛知県職場演劇協会会長)。

なお、授賞式は2月14日に名古屋金谷ホテルで行われる。

040129更新
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「円形劇場ちくさ座の会」が11月6日にNPOの設立総会を開催。
3月17日に第一回パネルディスカッション開催「どうなる?どうする?文化小劇場」

 「千種区に理想的な文化小劇場建設を推進する会」として10年前に立ち上げ、千種文化小劇場の設立に大きく関わっていた、「ちくさ小劇場の会」がさる、11月6日にNPO法人設立総会を開催した。
 3月17日には、千種文化小劇場で、パネルディスカッションを開催。昨年9月に地方自治法の一部が改正され、「指定管理者制度」という制度ができた。これは地方自治体の持っている施設が民間企業やNPO法人などの団体でも管理を代行できるようになったもの。既に名古屋市では児童館、老人福祉センター、コミュニティセンターなどで、指定管理者の公募が行われる。
 名古屋の文化小劇場も今後、指定管理者の公募が行われる可能性が高くなっている。このパネルディスカションは「指定管理者制度」のことから、文化小劇場への要望、文化小劇場をどうしたいのか、という内容で行われる予定。くわしくはこちらをクリック

040129更新
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名古屋演劇ペンクラブ賞発表

 名古屋演劇ペンクラブは、平成15年度のペンクラブ賞を発表した。受賞者は以下の通り。

中村吉右衛門 歌舞伎「顔見世」の『積恋雪関扉』『一條大蔵譚』(10月・御園座)の演技
池内淳子 『空のかあさま』(11月・名鉄ホール)の演技
嵐圭史 前進座『天平の甍』(12月・中日劇場)の演技
西川菊次郎 菊水会『紅葉狩』(10月・御園座)の演技
水野誠子 劇団きまぐれ『茱萸(ぐみ)の実とりに』(9月・橦木館)の演出


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名古屋市民芸術祭賞発表

 
名古屋市民芸術祭賞として伊沢勉の会『お父さんの旗日』
また、審査員特別賞として劇団うりんこ「1系統一社循環バス〜佐々木運転手編〜」
が選ばれた。表彰式は2月2日。
 

名古屋市民芸術祭賞サイト
http://www.culture.city.nagoya.jp/goannai/simin/sanka.html


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第7回鶴屋南北戯曲賞に唐十郎氏

1月14日、第7回鶴屋南北戯曲賞の選考が行われ、唐十郎の『泥人魚』が受賞した。同賞は、昨年1年間に上演された日本語の新作戯曲が対象。贈呈式は、3月17日に東京・丸の内の東京会館にて開催される。

財団法人光文シエラザード文化財団サイト内鶴屋南北戯曲賞

http://www.kobunsha.com/company/turuya.html

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第48回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定

第48回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の最終候補作品が決定した。

選考会は、1月29日。選考委員は、井上ひさし、岩松了、太田省吾、岡部耕大、竹内銃一郎、野田秀樹の各氏。

第48回岸田國士戯曲賞最終候補作一覧 (作者五十音順 )
大竹野正典 『夜、ナク、鳥』(上演台本)
小川未玲 『ちゃんとした道』(小学館『せりふの時代』2003年春号掲載)
小里清 『BRIDGE』(上演台本)
鐘下辰男 『アンコントロール』(上演台本)
倉持裕 『ワンマン・ショー』(上演台本)
内藤裕敬 『さらバイ』(上演台本)
本谷有希子 『石川県伍参市』(上演台本)

白水社ウェブサイト内 岸田戯曲賞 http://www.hakusuisha.co.jp/current/kishida_senkou.html


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第11回読売演劇大賞ノミネート(優秀賞)発表

読売新聞社主催の第11回読売演劇大賞の第1次選考会が開かれ、5部門25件のノミネートが1月12日に発表された。これらノミネートはそのまま優秀賞となる。選考委員は衛紀生、小田島雄志、北川登園、妹尾河童、永井多恵子、西堂行人、萩尾瞳、矢野誠一、渡辺保の9氏。 

このノミネートから演劇評論家、新聞各紙の演劇担当記者ら100名の投票で各部門の最優秀賞を選定する。投票結果を参考に杉村春子賞(新人賞)も決定する。最終選考会は1月下旬に行なわれ、2月上旬に大賞、各部門最優秀賞などを発表。

作品賞
『ペリクリーズ』
 埼玉県芸術文化振興財団+ホリプロ(彩の国さいたま芸術劇場)
『AMERIKA』 MODE+世田谷パブリックシアター(シアタートラム)
『オイル』 NODA・MAP(シアターコクーン)
『詩人の恋』 加藤健一事務所(本多劇場)
『ニュルンベルク裁判』 ひょうご舞台芸術(紀伊國屋サザンシアター)

男優賞

風間杜夫 地人会『死と乙女』、トム・プロジェクト『カラオケマン』『旅の空』『一人』
加藤健一 加藤健一事務所『木の皿』『詩人の恋』
小林勝也 文学座アトリエの会『Just Business』『バラード』
すまけい こまつ座『人間合格』
藤原竜也 Bunkamura『HAMLET』

女優賞

麻実れい Bunkamura『桜の園』、松竹『サラ』、世田谷パブリックシアター『AOI』
池田有希子 流山児★事務所『青ひげ公の城』、アトリエ・ダンカン『阿国』、ウォーキング・スタッフ『SOLO』
高畑淳子 コマ・プロダクション『越路吹雪物語』
辻由美子 東京演劇集団風『肝っ玉おっ母とその子供たち』『ゴドーを待ちながら』
寺島しのぶ 松竹『さぶ』、新国立劇場『マッチ売りの少女』『世阿彌』


演出家賞

鵜山仁 こまつ座『兄おとうと』、文学座アトリエの会『Just Business』、ひょうご舞台芸術『ニュルンベルク裁判』
唐十郎 唐組『泥人魚』『河童』
久世龍之介 加藤健一事務所『詩人の恋』
野田秀樹 NODA・MAP『オイル』、松竹+歌舞伎座『野田版・鼠小僧』
松本修 MODE+世田谷パブリックシアター『AMERIKA』、MODE『場所と思い出』『ゼロの神話』

スタッフ賞
井出茂太
 MODE+世田谷パブリックシアター『AMERIKA』の振付
勝柴次朗 宝塚歌劇団花組『エリザベート』、ひょうご舞台芸術『ニュルンベルク裁判』、新国立劇場『世阿彌』の照明
金井勇一郎 松竹『夢の仲蔵千本桜』、松竹+平成中村座『加賀見山再岩藤』の美術
島健 ポイント東京+スフィア『PURE LOVE』の音楽
朴勝哲 こまつ座『兄おとうと』のピアノ演奏

YOMIURI ON-LINE「読売演劇大賞」
http://www.yomiuri.co.jp/yta/


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第3回朝日舞台芸術賞発表

朝日新聞社主催の第3回朝日舞台芸術賞が1月6日発表された。贈呈式は1月30日にホテルオークラ(東京・虎ノ門)で。

■グランプリ
ペリクリーズ
(制作/埼玉県芸術文化振興財団+ホリプロ、作/シェイクスピア、訳/松岡和子、演出/蜷川幸雄)

■舞台芸術賞
加藤健一事務所(演劇製作団体) 『木の皿』『詩人の恋』の舞台成果
金森穣(振付家・舞踏家)『ノマディック・プロジェクト』の演出・振付・出演
ク・ナウカ(劇団)『マハーバーラタ』の舞台成果
熊川哲也(振付家・舞踏家)『白鳥の湖』の演出・振付・出演
島次郎(舞台美術家)『浮標(ブイ)』『ニュルンベルク裁判』『世阿彌』の舞台美術
劇団昴(劇団)『ゴンザーゴ殺し』『ナイチンゲールではなく』の舞台成果

寺山修司賞
藤原竜也(俳優)Bunkamura『ハムレット』での清新な演技

秋元松代賞
高橋惠子(俳優)『山ほととぎすほしいまま』『薮原検校』『ハムレット』の演技

特別賞
市川猿之助(俳優) スーパー歌舞伎『新・三国志』三部作の完結と『競伊勢物語』の復活上演の成果


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第44回毎日芸術賞発表

毎日新聞社主催の第45回毎日芸術賞の千田是也賞を松本修氏が受賞した。贈呈式は1月26日に東京会館(東京・丸の内)で。

千田是也賞は、演出家・故千田是也氏の業績を顕彰し、遺族からの寄託を受けて創設されたもの。毎日芸術賞演劇部門の寄託賞として、中堅から新人までの演出家を表彰する。演劇部門は文楽の竹本住大夫氏が受賞した

千田是也賞
松本修(MODE)
MODE+世田谷パブリックシアター『AMERIKA』(シアタートラム)、MODE『現代日本戯曲再発見シリーズVol.2』(ザ・スズナリ)の舞台成果。

演劇部門
竹本住大夫

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芸術祭賞発表

文化庁主催の平成14年度芸術祭賞が、12月22日に発表された。
今回より、演劇・音楽・舞踊・演芸の4部門で、関東・関西ごとに選出することになった。
演劇部門の受賞者は以下の通り

大賞
関東 風間杜夫(俳優)、ひとり芝居3部作『カラオケマン』『旅の空』『一人』
関西 京都芸術センター 京都ビエンナーレ2003演劇公演『宇宙の旅、セミが鳴いて』
優秀賞
関東 宝塚歌劇団星組、宝塚歌劇星組公演 『王家に捧ぐ歌』
関西 兵庫県芸術文化協会 ひょうご舞台芸術第28回公演『ニュルンベルク裁判』
新人賞
関東 中西陽介(俳優) 劇団昴公演『ナイチンゲールではなく』
関西 片山清司(能楽師)『片山清司 能の会』の能「天鼓」

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第38回紀伊國屋演劇賞発表

 紀伊國屋書店主催の第38回紀伊國屋演劇賞が12月17日発表された。贈呈式は1月20日にホテルニューオータニ(東京・赤坂)で行われた。
審査委員は、村井健、小田島雄志、大笹吉雄、長谷部浩、松原治、の各氏。

・団体賞(賞金200万円)
ひょうご舞台芸術 『ニュルンベルク裁判』の優れた舞台成果

・個人賞(賞金50万円)

唐十郎 唐組公演『泥人魚』の作・演出および演技
藤木孝 劇団昴公演『ナイチンゲールではなく』におけるウェーレンの演技
久世龍之介 加藤健一事務所公演『木の皿』『詩人の恋』の演出
松たか子 野田地図(NODA・MAP)公演『オイル』における富士の演技
藤原竜也 Bunkamuraシアターコクーン公演『ハムレット』におけるハムレットの演技

紀伊國屋書店サイト内 第38回 紀伊國屋演劇賞

http://www.kinokuniya.co.jp/01f/taisyo/38.htm

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しかたしんさん死去

 劇団「うりんこ」名誉代表で児童文学作家、しかたしん(本名・四方晨)さんが12月7日に亡くなった。75歳。12月27日に「うりんこ劇場」にて「しのぶ会」が行われた。

 しかたしんさんは1928年ソウルでまれ生。旧京城帝大から敗戦を機に転入した愛知大法経学部を卒業。在学時に中部日本放送に入社し、劇団かもめ(現・劇団名古屋)で活動、1974年には児童劇団「うりんこ」を創設するなど児童文学や青少年演劇に力を尽くした。
 名古屋演劇鑑賞会創立時の幹事で、1955年には事務局長、それ以後は1965年まで役員を務めた。名演名誉会員。

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