ここでは、内外の演劇・芸術文化に関するトピックスを扱います
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京都の演劇プロデューサー・遠藤寿美子さん逝去
18日、京都の演劇プロデューサー・遠藤寿美子さんが心不全のため亡くなった。66歳だった。故人の遺志で告別式は行なわず、 「お別れの会」が、12月25日午後1時からアトリエ劇研(京都・下鴨)で行なわれる。
遠藤さんは京都労演の役員としても活躍。アートスペース無門館(現・アトリエ劇研)」を1984年に開き、松田正隆、鈴江俊郎、ダムタイプなど、若い劇作家・集団を育ててきた。また「芸術祭典・京」演劇部門のプロデューサーとしても活躍、1992年にはサントリー地域文化賞を受賞するなど、京都の演劇界に影響を大きな与えてきた。
20031022更新
西田敏行さん。青年座を退団。
俳優、西田敏行さんが劇団青年座を今年限りで退団し、来年からフリーとして活動することになった。退団の件は1日の劇団青年座総会で報告された。
報道によると、西田さんは今年3月、急性心筋梗塞で緊急入院した際、開幕目前だった青年座の舞台「乳房」を降板したが、体力的な不安もあり自由な立場で俳優活動に専念したい。が退団のきっかけとなったという。
ヤフー時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031002-00000436-jij-soci
ヤフー夕刊フジ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031002-00000014-ykf-ent
ヤフー共同通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031002-00000086-kyodo-ent
20031002更新
第11回読売演劇大賞の中間選考結果が発表
優れた舞台や演劇人に贈られる読売演劇大賞の中間選考会が開催され、今年の1月から6月までの作品の中から、上半期の各賞のベスト5が決まった。
審査員 衛紀生、小田島雄志、北川登園、妹尾河童、永井多恵子、西堂行人、萩尾瞳、渡辺保、矢野誠一
読売演劇大賞・上半期の各部門ベスト5
作品賞
埼玉県芸術文化振興財団+ホリプロ『ペリクリーズ』
NODA・MAP『オイル』
MODE+世田谷パブリックシアター『AMERIKA』
世田谷パブリックシアター+コンプリシテ『エレファント・バニッシュ』
文学座アトリエの会『Just Business』
男優賞
すまけい=『人間合格』の中北芳吉役
市川染五郎=『さぶ』の栄二役
小嶋尚樹=『兄おとうと』の青木存義役など
金田龍之介=『サラ』のジョルジュ・ピトゥ役
小林勝也=『Just Business』のフィル役
女優賞
寺島しのぶ=『さぶ』のおすえ役、『マッチ売りの少女』の女役
麻実れい=『桜の園』のラネーフスカヤ役、『サラ』のサラ・ベルナール役
高畑淳子=『越路吹雪物語』の岩谷時子役、『パートタイマー・秋子』の樋野秋子
有馬稲子=『はなれ瞽女おりん』のおりん役
辻由美子=『肝っ玉おっ母とその子供たち』の肝っ玉おっ母役
演出家賞
蜷川幸雄=『ペリクリーズ』
松本修=『AMERIKA』
鵜山仁=『兄おとうと』『Just Business』
野田秀樹=『オイル』
唐十郎=『泥人魚』
スタッフ賞
伊藤雅子=『AMERIKA』美術
井手茂太=『AMERIKA』振付
朴勝哲=『兄おとうと』ピアノ演奏
横田あつみ=『レディ・ゾロ』『扉を開けて、ミスター・グリーン』美術
勝柴次朗=『エリザベート』『SHOCK』照明
読売演劇大賞サイト http://www.yomiuri.co.jp/yta/
第3回朝日舞台芸術賞の上半期候補が選出
優れた演劇やダンスなどに贈られる第3回朝日舞台芸術賞の中間選考会が7月17日に開催され、上期(1〜6月)の候補が選ばれた。全国の舞台関係者からのアンケートを参考に、選考委員が各部門の候補作を選出した。
12月に選ばれる下期の候補と合わせて、年間の受賞作品などが決まる。
選考委員 天野道映、石井達朗、大笹吉雄、太田耕人、佐々木涼子、田之倉稔、俵万智、の各氏。
7月27日の朝日新聞朝刊紙面で発表された各部門の候補は下記のとおり。
グランプリ=年間のベストステージ
埼玉県芸術文化振興財団・ホリプロ制作『ペリクリーズ』(作=シェイクスピア・演出=蜷川幸雄)
NODA・MAP『オイル』(作・演出=野田秀樹)
劇団昴『ゴンザーゴ殺し』(作=ネジャルコ・ヨルダノフ、訳=中本信幸、演出=菊池准)
Kバレエカンパニー『白鳥の湖』(振付・演出=熊川哲也)
舞台芸術賞 優れた成果を上げた個人・団体
串田和美=コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』の演出
市川猿之助=スーパー歌舞伎『新・三国志』の演出
今井朋彦=『ゴロヴリョフ家の人々』での演技
高畑淳子=『パートタイマー・秋子』での演技
高橋惠子・江守徹=『山ほととぎすほしいまま』での演技
唐十郎=『泥人魚』の作・演出・出演
島次郎=『浮標(ブイ)』などの舞台装置
世田谷パブリックシアター=『エレファント・バニッシュ』『ハムレット』など
金森穣=ダンス公演『ノマディック・プロジェクト』
小島章司=『祈り』(フラメンコ)
新国立劇場バレエ団のコール・ド・バレエ(群舞)『ラ・バヤデール』
寺山修司賞=清新な活躍を見せた個人・団体
松本祐子=文学座『ホームバディ/カブール』での演出
藤井清美=『春の海月』での作・演出
金森穣(ダンサー)
秋元松代賞=娯楽性と芸術性を兼ね備えた演劇成果
コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』=現代劇の劇場空間を生かした演出と配役
ひょうご舞台芸術『扉を開けて、ミスター・グリーン』の成果
加藤健一事務所=『木の皿』の成果
こまつ座=『兄おとうと』などの成果
「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」が、「非戦を選ぶ演劇人の会」に名称を変更
アメリカのイラク攻撃に反対する演劇たちが立ち上げた「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」(集会の模様はこちら)
が、「非戦を選ぶ演劇人の会」に名称を変更し、今後も活動を続けてゆくことになった。これからも戦争によらない平和を実現することを目標に、毎年8月、ピースリーディングを開催し続けることになった。
その第一弾として、きたる8月10日にリーディング公演『あきらめない、夏 2003 ピースリーディング』を開催する。
公演要項
『あきらめない、夏 2003 ピースリーディング』
2003.8/10(日) 19:00開演
紀伊國屋サザンシアター
台本=斎藤憐、永井愛、丸尾聡、篠原久美子、野中友博
総合演出=永井愛
出演予定者(五十音順):
明樹由佳 朝倉摂 浅野和之 新井純 宇梶剛史
大石静 大西孝洋 大沢健 大森博 岡本麗
観世葉子 北村魚 岸田今日子 木野花 草村礼子 小林達雄
小山萌子 KONTA 斎藤憐 坂手洋二 酒向芳
佐々木愛 下総源太朗 白井圭太 神保共子 田岡美也子
高橋長英 高畑淳子 土屋良太 綱島郷太郎 戸田恵子
永井愛 中村たつ 中山マリ 西山水木 松金よね子
丸尾聡 三田和代 緑魔子 みやなおこ 山本龍二
裕木奈江 吉村安見子 吉村直 流山児祥 渡辺えり子
・7月31日(木)前売り開始。
二兎社:03‐5638‐4587 日曜日を除く 11:00〜18:00
料金:1000円(全席指定)
前売り開始:7月31日
チケット申し込み先:二兎社(03-5638-4587)
日曜日除く11:00〜18:00のみ電話予約受付
残席あれば当日券も出します・料金同じ1000円
台本も公開予定。なお2月・4月のリーディングの構成台本は既に出版されている。
『あきらめない 演劇は非戦の力』 台本と会の記録
イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会・編
定価:本体1200円+税
発行:汐文社 http://www.choubunsha.com/
「非戦を選ぶ演劇人の会」ウェブサイト http://www009.upp.so-net.ne.jp/paix/
20030724更新
20030803情報追加
外郭団体への補助金を3年間で3割削減する計画を進めている東京都の財団法人東京都交響楽団で、メンバー全員に年俸制を導入し、雇用を1年単位の契約制に移す案が検討され、楽団員組合と事務局との間で緊張が高まっていることが、7月19日、明らかになった。
財政悪化でオーケストラ運営が重荷になっている自治体も多く、都の大胆な見直し案は、他の自治体にも波紋を広げそうだ。(読売新聞記事より)
※地方財政の悪化とともに、文化予算も削られていくことがあちこちの自治体で始まっている。文化芸術振興基本法が成立したものの、この傾向が今後強まっていくことになるだろう。
ヤフーニュース速報読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030719-00000507-yom-soci
東京都交響楽団ウェブサイト http://www.tmso.or.jp/
20030723更新
九州豪雨で福岡県飯塚市の嘉穂劇場 水害で大きな被害を受ける
7月19日に記録的な集中豪雨に見舞われた福岡県飯塚市で大規模な浸水があり。江戸時代の歌舞伎様式を伝える芝居小屋、嘉穂劇場(2002年に飯塚市登録有形文化財指定・飯塚市民劇場も例会として使うこともある)も高さ約1メートルの舞台や花道まで水に浸かり、客席桝席は固定されていないため浮き上がる被害をうけた。劇場は、舞台が水に浮き上がり山形に盛り上って折れるなど公演不能の状態。今年中の公演はすべて中止になった。
以下はヤフーのニュース速報より
毎日新聞 「嘉穂劇場に見舞と激励が相次ぐ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030722-00003056-mai-soci
毎日新聞 「19日の被災者にも災害救助 地下鉄再開 福岡」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030722-00000077-mai-soci
西日本新聞 「JR博多駅また冠水 記録的豪雨 交通網を寸断」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030719-00000073-nnp-kyu
毎日新聞「<豪雨>嘉穂劇場が水害で壊滅的打撃 廃業の危機」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030720-00002047-mai-soci
嘉穂劇場ウェブサイトhttp://www.kahogekijyo.com/
劇団四季の小劇場「自由」が11月にオープン
劇団四季は創立50周年を7月14日に迎えたが、これを記念し東京の四季劇場「春」「秋」の隣に建設中の小劇場・四季劇場「自由」の詳細を発表した。11月中旬に開館する。主に"ストレートプレイ"(歌や踊りのない台詞だけの演劇)を中心としたレパートリーを上演する。
客席数は約500。同劇団8番目の専用劇場としてスタートする。
「自由」の名称は、ニ代目市川左団次が1909年に創設した自由劇場から採用。劇場エントランスに掲げられる予定の葡萄の房をかたどったロゴマークは、浅築地小劇場のシンボルから採った。自由劇場に始まり、築地小劇場へと受け継がれた新劇運動を継承を意味している。
こけら落としはジロドゥの『オンディーヌ』。その後は武田泰淳の『ひかりごけ』、加藤道夫の『思い出を売る男』、ラシーヌの『アンドロマック』、シェイクスピアの『ハムレット』、アヌイの『ひばり』。ピーター・シェーファーの『エクウス』、ブライアン・クラークの『この生命は誰のもの?』と、これまで四季の舞台で上演されている作品がならぶ。その後は久保栄、三好十郎、三島由紀夫の作品の上演を考えているようだ。
なお、14日の朝日新聞夕刊(中部版)では、主宰者の浅利慶太氏のインタビュー記事を掲載。「演劇で食べていく」という理念をを実現する環境を固め、今後ストレートプレイ、アジアとの交流を行っていきたいなど、と語った。
劇団四季ウェブサイト
http://www.shiki.gr.jp/theatres/jiyu/
20030717更新
フランスで舞台関係者のスト拡大 アビニョン演劇祭、公演中止など相次ぐ
フランスで続いている舞台人のストのため、世界的に知られるアビニョン演劇祭とエクサンプロバンス国際音楽祭がともに10日、全面中止になった。すでに、モンペリエでのダンス・フェスティバルの全日程が中止になった。オペラで国際的に有名なエクサンプロバンス国際音楽祭も、佐渡裕指揮の「椿姫」の最初の2つの公演などの中止が決まった。パリでも公演中止が相次いでいる。
ストライキの原因になったのは、常勤の仕事に就きにくい舞台人のための国の特別の失業補償制度が行き詰まり、政府が改革に着手したのがきっかけである。政府が問題にしている失業補償制度は、非常勤である舞台人に対しシーズンオフの間も収入を保証する制度。政府の赤字補填額が急速に膨らんでいるため、失業補償期間の短縮などの改革を打ち出した。文化省は新制度の実施を遅らせる妥協案などを示したが、主要労組は納得せず、ストライキになった。
日本の舞台人からみると、シーズンオフのあいだの収入というと、夢のように羨ましい存在になるがフランスのシーズンオフはほとんど仕事がないのが実状だとのこと。フェスティバル以外の仕事がないことがこの制度を作った要因であるようだ。
仏で舞台関係者のスト拡大 夏の芸術祭、公演中止相次ぐ
http://www.asahi.com/culture/update/0702/007.html
20030716更新
「公益法人制度の抜本的改革に関する基本方針」閣議決定
6月27日、「公益法人制度の抜本的改革に関する基本方針」が閣議決定された。
その内容は公益法人制度をやめ、非営利法人制度に切り換え、登記だけで設立する方式に切り換えることや、非営利法人を一定の優遇措置と切り離すことが盛り込まれている。
これは、今年2月以降、政府がすすめようとしている、公益制度改革の内容が、市民活動の支援とは逆行するのではという危機感が非営利法人の間で話題になり、様々な団体が意見表明していたが、予定を3ヶ月遅れて今回の決定となった。
首相官邸ウェブサイト
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/gyokaku/kettei/030627housin.html
シーズ」(市民活動を支える制度をつくる会)ウェブサイト
http://www.npoweb.jp/news_info.php3?article_id=1123
20030716更新
第3回倉林誠一郎記念賞 決定
第3回倉林誠一朗賞が発表された。この賞の対象は、演劇制作に優れた活動をした人、長年にわたり 演劇を側面から支えてきた人、そして年度内に上演された優秀作品で、いずれも現代演劇部門に限られる。
倉林誠一郎氏は俳優座劇場の1981年から1993年まで代表取締役を務められた。
2000年5月に亡くなられたが氏の遺志により、制作者を対象とした演劇賞・倉林誠一郎記念賞が設立された。氏の功績を残すとともに、後進の制作者・団体の援助を目的としている。
個人賞には賞金50万円が、団体賞には100万円が贈呈される。
個人賞 中西和久(京楽座)
ひとり芝居を多くのところで上演し、「しのだづま考」はじめ三部作など
優れた作品を作り上げてきた制作姿勢に対して。
高橋巌
音響効果の分野において卓越した技量により優れた成果を挙げ舞台芸術に貢献すると共に優秀な後継者の育成に努めている。
☆団体賞
ベニサン・スタジオ
長年にわたり演劇創造の場である多くの稽古場をジャンルを問わず制作するに立って提供し、舞台芸術の振興に貢献した。
030410更新
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「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」第2弾
「あきらめない−演劇は非戦の力」を開催 650人が参加
「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」が4月5日、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで、「あきらめない―演劇は非戦の力」を開き、約650人が参加した。
出演者は朝倉摂、新井純、今井朋彦、観世栄夫、岸田今日子、木野花、斎藤憐、坂手洋二、神保共子、高橋長英、林隆三、平田満、風吹ジュン、毬谷友子、三田和代、緑魔子、横内謙介、吉田日出子、ラサール石井、李麗仙、渡辺えり子さんら約60人。朗読、歌などで、イラク戦争反対を訴えた。
定員約500人の客席は参加者であふれ、入りきれなかった人たちは、ロビーのテレビモニターで見た。
なお、4月24日に名古屋でも会が行われることの報告があった。
「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」公式サイト
http://www009.upp.so-net.ne.jp/paix/
http://www.asahi.com/national/update/0405/017.html
030409更新
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芸能報酬にかかる法人源泉撤廃、国会で成立
3月28日、国会で「所得税法等の一部を改正する法律」が成立し、4月1日から芸能報酬に係る法人源泉徴収制度が廃止されることになった。芸団協などの芸術文化団体の長年の運動の成果が、ようやく実り、いよいよ法人源泉撤廃となる。
(現在、全業種の中で法人に対する支払いで源泉徴収されているのは芸能法人と馬主だけであり、芸能法人が免除されるためには、税務署から交付された源泉徴収免除証明書を提示する必要があった。名演の例会の上演料等の支払いも、証明書がない団体については、源泉徴収して支払っていた。)
030328更新
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「芸団協」など17団体が公益組織のための緊急アッピールを発表
現在、政府において公益法人制度改革の検討が進んでいることは、この欄でも紹介したが、公益法人と中間法人を一本化して原則課税にするというような検討内容が報道されている状況下で、今後の制度改革の内容が、市民活動の支援とは逆行するのではという危機感が非営利法人の間ではある。様々な団体が意見表明しているが、公益法人である芸団協・オーケストラ連盟等の芸術文化団体などが3月27日にアピールを出した。
公益組織のための新しい制度を作る緊急アッピール
2003年3月27日
・NPO支援財団税制研究会(NPO支援)・関西財団の集い有志(関西、全般)
・(社)企業メセナ協議会(芸術支援)・芸術文化助成財団協議会(芸術助成)
・社会福祉支援団体懇話会(福祉)・(財)助成財団センター(全般)
・私立美術館会議(美術)・(財)世界青少年交流協会(青少年育成)
・(社)日本オーケストラ連盟(音楽)・(社)日本芸能実演家団体協議会(芸能全般)
・(財)日本国際交流センター(国際交流)・(財)日本自然保護協会(自然環境)
・(社)日本青年奉仕協会(ボランティア)・(社)日本ナショナル・トラスト協会(環境)
・(社)日本フィランソロピー協会(社会貢献)・(財)ボーイスカウト日本連盟(青少年育成)
・(財)公益法人協会(全般)
私たちは、公益法人(社団法人・財団法人)として、教育、学術、科学技術、芸術文化、環境、福祉、国際協力、青少年育成など社会の様々な分野において、それらの振興を図るため市民活動や資金助成を行う市民の団体であります。
現在日本社会は大きな変革期に直面しておりますが、小さな政府、規制緩和・撤廃、地方分権をすすめ、民間の知恵と活力に期待し、民間でできることはなるべく民間に任せる、このような社会変革が進んでいます。
公益法人制度改革もこのような文脈の中で考えてゆくべきであります。すなわち、現在の「政府が公益活動とその組織をコントロールする」制度は「民間の発想と工夫による多様な公益活動とその組織を積極的に支援する」仕組みに生まれ変わるべきと信じます。
ごく一部の問題法人のみに目を奪われ、規制が強化されるような改正であってはなりません。このような問題法人のみに目を奪われ、規制が強化されるような改正であってはなりません。このような問題法人は新しい制度により結果として淘汰されることとなるでしょう。
このような、観点に立って、私たちは次の2点を強く主張します。
1.中間法人と公益法人・NPO法人の一本化に反対します
同窓会や講演会など中間法人と公益法人やNPO法人など公益組織を一括りにして非営利法人という法人類件を作ることは間違いです。
なぜなら、
1両者は目的・事業が根本的に異なります(前者は仲間内の利益を目的とし後者は広く一般社会の利益を目的とする)。
2組織としての規律にも大きな差異があります(一例をあげれば、同窓会での情報開示は会員だけで十分、一方公益組織では市民一般への開示および市民による監視が必要など)。
3剰余財産の帰属先も異なります(前者は会員への分配が可能、公益組織では類似の公益組織や国に所有権は移る)。
これらのことから、中間法人と公益組織を非営利という観点だけで一まとめにしてしまうことには制度上大きな無理があると考えられます。
中間法人と公益法人・NPO法人の一本化に強く反対します。
2.原則課税に反対し、寄付金税制の充実を主張します
民間公益活動に対する税制面による国の支援は世界各国の常識です。私たちは、公益活動により得られた所得の非課税と民間公益活動活性化のための寄付税制を主張します。
公益活動を担う組織を現行の原則非課税から原則課税扱いにする考え方は、まさに時代に逆行する暴挙としか言いようがありません。
また、現在の特定公益増進法人制度や認定NPO法人制度による寄付金税制はきわめて厳しい要件が課され、諸外国の税制と余りにも大きな差があります。わが国でも寄付文化を育てるため、寄付金税制を充実する観点から抜本的な見直しをするよう主張します。
最後に私たちは新しい公益組織のための制度は、将来に禍根を残さないよう、活動に携わる市民の参加による慎重かつ十分な検討が、なお必要であると考えていることを付け加えます。
(財)公益法人協会ウェブサイト http://www.kohokyo.or.jp/
なお日本NPOセンター(JNPOC)も、3月25日、「公益法人制度改革の進め方についての提言」を発表した。公益法人と中間法人を別にすることや、NPO法人に関して当面分離して扱うことを求めている。
「シーズ」(市民活動を支える制度をつくる会)ウェブサイト ニュース情報http://www.npoweb.jp/news_info.php3?article_id=1006
030328更新
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『はなれ瞽女おりん』 上演600回を迎える
水上勉作、木村光一演出『はなれ瞽女おりん』(有馬稲子・松山政路ほか出演)が、3月25日、神戸で通算上演回数600回を迎えた(神戸労演例会)。終演後「600回を祝うパーティー」が地人会主催で行われ、有馬稲子さん、松山政路さん、演出の木村光一さんをはじめ出演者・スタッフが一同に会し、また近畿の事務局や名古屋・静岡・香川などからもお祝いに駆けつけて盛会となった。
『はなれ瞽女おりん』は1980年に初演。
この作品は、名古屋演鑑などの演劇鑑賞団体と地人会の木村光一氏との間で、「今どんな芝居が観たいか」「今、どんな芝居を作りたいか」の話し合いの中から生まれた作品。その年に新潟県の高田で、作者・演出家・有馬稲子さんと名演などの演劇鑑賞会会員が集会をもち、この作品への期待を高めた。
名古屋演劇鑑賞会では来年の1月に例会になる。
地人会サイト http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~CJK/news.htm
030328更新
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「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」
4月5日(土)19時より、紀伊国屋サザンシアターに於いて集会開催。
前述した集会(2月28日 750人参加)の後、「小泉純一郎首相への手紙」「世界の演劇人への呼びかけ」への賛同は4000余人にのぼり、それぞれ首相官邸・世界数十カ国の演劇組織、各国で活動する演劇人、ホワイトハウスに送った。
その後、3月18日のブッシュ大統領の最終通告を受けて、19日付けで、小泉首相あてに、緊急声明を出した。
4月5日(土)19時より、紀伊国屋サザンシアターに於いて、「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」の集会を開催する予定。(一般参加自由。入場無料)
また、2月28日に紀伊國屋ホールで行われた集会の構成台本をインターネット上に公開し、オープンソースとし、全国各地での上演が可能になる。
公式サイト
http://www009.upp.so-net.ne.jp/paix/
030323更新
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政府が進めている公益法人制度改革が今大きな関心を集めてる。
政府は、いったん、公益法人・中間法人・NPO法人を一本化して、「非営利法人」という新しい法人をつくり、原則課税にするという案をまとめかけまたが、NPO側からの猛反発がでて、再検討していく方向となった。
しかし、NPO法人を中長期的に公益法人制度と統合していくという方針は、まだ残ったままである。
以下「芸団協」芸術文化と法整備 newsNo.29より転載
◇ひとくちに公益法人といっても、いろいろあります。
今回、制度改革の主対象である公益法人は、約2万6千あります。公益法人には、官製の行政委託型の法人だけでなく、民間の社団や財団が相当にあって、特定非営利活動法人の制度がない時代から公益的事業を担ってきている法人が含まれています。
◇芸術分野への影響:芸能分野に関していうと、基盤整備に関しては種々の公益法人がありますし、とりわけ音楽分野では、
事業型の財団や社団が多いです。例えばプロのオーケストラの多くは公益法人で、オーケストラの運営が厳しくなれば、国民の鑑賞機会の提供にも影響があります。また音楽家や演奏会等に助成を行ってきた助成型財団の存在は大きく、これらに対して原則課税という方向で法人制度が検討されていけば、ただでさえ金利の低迷で助成財団が苦しいところにもってきて、芸術分野に対する助成が、かなり打撃を受けることになるでしょう。
さらに、法人格のない会員組織に対しても、社団法人との整合性から課税が検討されることも危惧され、そうなると会費で運営している市民の鑑賞団体等の運営も影響を受けることになります。
芸団協ウェブサイト 芸術文化と法整備 http://www.geidankyo.or.jp/02kihon/02_01fr.html
「シーズ」(市民活動を支える制度をつくる会)ウェブサイト http://www.npoweb.jp/
公益法人改革オンブズマンウェブサイト http://www.houjin-ombudsman.org/
030323更新
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兵庫県は3月20日、兵庫県立ピッコロ劇団代表に4月1日から別役実氏(劇作家)が就任することを発表した。秋浜悟史氏(劇作家・演出家、大阪芸大教授)の後任で任期は3年。
兵庫県立ピッコロ劇団 http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/index.htm
030323更新
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松本市民会館館長・芸術監督に串田和美氏
長野県松本市は3月18日、、2004年秋に開館する新市民会館の館長に、演出家で日大芸術学部教授の串田和美氏を内定したと発表した。任期は4月から5年間で、芸術監督も兼任する。
また、常勤のプロデューサー兼支配人には、東急文化村文化事業部文化事業芸術推進チーフマネジャーの渡辺弘氏(50)が内定した。
030323更新
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今年の湯浅芳子賞が決定
外国戯曲の上演と翻訳・脚色にすぐれた成果をあげた団体と個人に贈られる第10回湯浅芳子賞の受賞者が次の通り決まった。賞金は各100万円。
同賞はロシア文学者の湯浅芳子の業績を記念し、1994年に創設された。
受賞団体・個人
■ 上演部門
地人会 『丘の上のイエッペ』『歌え、悲しみの深き淵より』の舞台成果。
■ 翻訳・脚色部門
小宮山智津子 『ピッチフォーク・ディズニー』『ささやく声』『宇宙でいちばん速い時計』『ヒカリ・カガヤク』の翻訳。
佐和田敬司 『オナー』『ストールン』『嘆きの七段階』の翻訳。
1999年までの受賞者 http://www.waseda.ac.jp/enpaku/exhibit/2000/yuasa/prize.html
※なお、5月例会『夏の夜の夢』の翻訳者でもある、堀江新二さんも2001年度に受賞している
http://homewww.osaka-gaidai.ac.jp/~horie/engekinosekai/engeki.htm
030323更新
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文化庁舞台芸術創作奨励賞決定
文化庁は2002年度(第25回)舞台芸術創作奨励賞を発表した。この賞は次代を担う作曲家や劇作家などの発掘・育成を目的に制定された。現代演劇部門の応募は105作品。
■創作奨励特別賞(賞金100万円)
阿藤智恵(河合知子)(34)『中二階な人々』
■佳作(賞金20万円)
新井哲(24)『セ氏の妖女』(零式、東京)
多賀谷忠生(51)『逃亡の記憶』(蛍舎、東京)
嶽本あゆ美(36)『かつて東方に国ありき』
030323更新
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2002年度芸術選奨発表
3月7日、文化庁は芸術分野で優れた活動をした人に贈られる2002年度(第53回)芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞を発表した。受賞者は下記のとおり。
受賞者一覧
文部科学大臣賞
[演劇]俳優・市村正親(54)=舞台「海の上のピアニスト」
[映画]俳優・真田広之(42)=映画「たそがれ清兵衛」
[音楽]長唄三味線方・東音中島勝祐(63)=邦楽鑑賞会「まかしょ」
[舞踊]舞踊家(バレエ)・下村由理恵(37)=バレエ「ジゼル」
[文学]作家・石牟礼道子(76)=詩集「はにかみの国 石牟礼道子全詩集」/俳人・正木ゆう子(50)=句集「静かな水」
[芸術]彫刻家・若林奮(67)=展覧会「若林奮展」
[古典芸術]人形浄瑠璃文楽人形遣い・桐竹紋寿(68)=文楽「奥州安達原」
[放送]映像編集者・吉岡雅春(55)=ドキュメンタリー「NHKスペシャル アフリカの21世紀 隔離された人々」
[大衆芸能]俳優・朝丘雪路(67)=人情喜劇「人生ふたりづれ」
[評論等]成城大学教授・小林義武(60)=著作「バッハとの対話」/群馬県立女子大学教授・榊原悟(54)=著作「美の架け橋−異国に遣わされた屏風たち」
文部科学大臣新人賞
[演劇]歌舞伎俳優・市川染五郎(30)=「アテルイ」
[映画]映画監督・中田秀夫(41)=映画「ラストシーン」
[音楽]作曲家・望月京(34)=オーケストラ作品「メテオリット」
[舞踊]舞踊家(日本舞踊)・藤間勘十郎(23)=舞踊「宗家藤間流、藤間会」
[文学]小説家・佐藤亜紀(40)=小説「天使」
[美術]建築家・遠藤秀平(43)=建築「筑紫の丘斎場」
[古典芸術]能楽狂言方・野村萬斎(36)=狂言「髭櫓」
[放送]脚本家・宮藤官九郎(32)=TVドラマ「木更津キャッツアイ」
[大衆芸能]落語家・笑福亭鶴笑(42)=パペット落語「不思議の星のアリス」
[評論等]東京大学大学院教授・渡辺裕(49)=著作「日本文化モダン・ラプソディー」
030323更新
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芸能法人にかかる芸能報酬等の源泉徴収制度撤廃、衆議院を通過
芸能人の役務の提供にかかる報酬の法人源泉制度の撤廃を盛り込んだ、改正所得税法案が、2月4日に衆議院に上程され、財政金融委員会で14日から審議が行われていたが、同法案が3月4日に衆議院を通過した。今後、参議院での審議を経て成立すれば、4月以降から適用されることになる。
030323更新
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「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」の集会を紀伊國屋ホールで2月28日開催
このほど演劇人の有志により「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」が結成され、2月28日紀伊國屋ホールで反戦集会を開催する。
斎藤憐、坂手洋二、永井愛らが集会の進行台本を検討中。当日は渡辺えり子が総合司会を務め、井上ひさしの講演や歌と朗読などで反戦メッセージをアピールする。詳細は下記公式サイトを参照。
2月28日(金) 紀伊國屋ホール
入場無料
時間=正午より午後3時まで
お問い合わせ=世の中と演劇するオフィス・プロジェクトM(丸尾・小澤)
TEL.044-900-9931/FAX.044-900-9213
E-mail=projectm@capella.freemail.ne.jp
呼びかけ賛同人(一部)
青井陽治・明樹由佳・朝倉摂・浅野和之・いまむらいづみ・大滝秀治・大竹しのぶ・ 岡部耕大・加藤治子・観世榮夫・岸田今日子・北村和夫・北村想・木野花・木下順二・木村光一・木山潔・栗山民也・後藤陽吉・斎藤憐・坂口芳貞・坂手洋二・篠井英介・
佐々木愛・ジェームス三木・清水邦夫・壌晴彦・高瀬久男・津嘉山正種・土田英生・中村勘九郎・永井愛・奈良岡朋子・西山水木・野村萬斎・原田宗典・原田芳雄・日色ともゑ・土方与平・平田オリザ・深沢敦・福島明夫・福田善之・ふじたあさや・別役実・松本修・水谷龍二
・水谷内助義・三田和代・村井国夫・村井健・森塚敏・山本圭・横内謙介・吉田日出子・ラサール石井・流山児祥・李麗仙・渡辺美佐子ほか
公式サイト
http://www009.upp.so-net.ne.jp/paix/
030227更新
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第47回岸田國士戯曲賞発表
2月18日、白水社主催の第47回岸田國士戯曲賞選考会が日本出版クラブ会館(東京・神楽坂)で開かれ、中島かずき氏『アテルイ』(論創社刊、製作/松竹、制作協力/劇団☆新感線)に決定した。
『アテルイ』は、古代東北の英雄アテルイと征夷大将軍・坂上田村麻呂の友情と戦いを描いた作品で、昨年8月に新橋演舞場で上演された。賞金20万円。贈呈式は4月14日に同会館で。
詳細は白水社サイト。
http://www.hakusuisha.co.jp/current/kishida_senkou.html
『アテルイ』=http://www.shochiku.co.jp/aterui/
劇団☆新感線=http://www.vi-shinkansen.co.jp/
030227更新
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第10回読売演劇大賞発表
読売新聞社主催の第10回読売演劇大賞が2月3日発表された。1月13日に発表されていたノミネート(=優秀賞)から選ばれたもの。贈賞式は2月28日にパレスホテル(東京・丸の内)で。
◆大賞・最優秀女優賞=大竹しのぶ
◆最優秀作品賞=「太鼓たたいて笛ふいて」
男優賞=木場勝己
演出家賞=坂手洋二
スタッフ賞=松井るみ
◆杉村春子賞=中川晃教
◆芸術栄誉賞=浅利慶太
◆選考委員特別賞=中村吉右衛門
YOMIURI ON-LINE「読売演劇大賞」
http://www.yomiuri.co.jp/yta/
030227更新
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第54回読売文学賞戯曲・シナリオ賞発表
第54回読売文学賞の受賞作品が読売新聞社から発表され、戯曲・シナリオ賞部門で、燐光群の坂手洋二の戯曲『屋根裏』(『悲劇喜劇』10月号、燐光群上演)が選ばれた。坂手は今年、同作品の演出などで紀伊國屋演劇賞の個人賞を受賞したほか、読売演劇大賞の最優秀演出家賞、『最後の一人までが全体である』で同賞の優秀作品賞も受賞した。
同賞は戦後の文芸復興の一助となるべく1950年に読売新聞社が創設した賞で現在、小説、戯曲・シナリオ、評論・伝記、詩歌俳句、研究・翻訳、随筆・紀行の6部門がある。受賞者には正賞の硯のほか、副賞として200万円を贈呈。贈賞式は2月21日、東京丸の内・パレスホテルにて。
公式サイト
読売文学賞=http://www.yomiuri.co.jp/ylp/
030227更新
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第7回松原・若尾演劇賞受賞者発表
東海3県の劇団ならびに演劇人が名古屋市内で各年度内(1月-12月)に上演した作品の創造に参加した個人2名が選ばれる、松原英治・若尾正也記念演劇賞の受賞者が発表された。
劇作・演出家 麻創けい子
アトリエあうん、PANアートカンパニー共同プロデュース『時代横町 弐』(2002年9月3日−8日、ひまわりホール)の語りと人形による独創的な劇作・演出。並びに劇団はにわ公演『向こう横丁の牛鍋屋』(2002年12月7日−8日、愛知県芸術劇場小ホール)の明治という時代を鮮明かつユーモラスに抉った劇作。
俳優 深山義夫
劇工房創芝社、アトリエあうん共同企画、松田正隆3作品一挙上演(2002年7月15日−20日、長円寺会館)の一つ『海と日傘』の死期が近い妻をいとおしみながら小説を書き、もう一つの愛に苦悩する佐伯洋次役。並びに遠山事務所プロデュース公演『水沢の一夜』(2002年11月23日−24日、名古屋市中川文化小劇場)の蘭学者として人間愛に生きた高野長英役のそれぞれの卓越した演技。
選考委員
委員長 河野光雄(名古屋演劇ペンクラブ理事長)
安住恭子(演劇評論家)。宇都宮吉輝(名古屋演劇鑑賞会会長)。黒川光弘(中日新聞論説委員)。清水義和(愛知学院大学教授)。
藤井孝子(名古屋演劇鑑賞会副委員長)。松野春己(元愛知県職場演劇協会会長)。
なお、授賞式は2月14日に名古屋金谷ホテルで行われる。
030129更新
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日本劇団協議会、現代舞踊協会が学校教育に舞踊・演劇を正課の要請の請願署名をはじめる
現代舞踊協会と日本劇団協議会が、「学校教育の正課に舞踊・演劇を!」「東京芸大に舞踊学科・演劇学科を!」という内容の署名活動を開始した。
なお2月4日(火)正午より、街頭で宣伝活動を行うとのこと。宣伝場所は虎ノ門の霞ヶ関ビルから国立教育会館付近、および名古屋市栄のセントラルパーク付近、また,大分市府内町2のトキハデパート前を予定。名演事務所にも署名用紙を置いてある。
請願署名は以下の内容
文部科学大臣 遠山敦子様
衆議院文部科学委員会委員長 古屋圭司様
参議院文教科学委員会委員長 大野つや子様
請願書
学校教育の正課に舞踊・演劇を! 東京芸大に舞踊学科・演劇学科を!
最近の世界的傾向として、どの国でも舞踊・演劇が重視され、その重要性がたかまるとともに音楽・美術と同等に学校の基礎教育に浸透しつつあります。
我が国では音楽・美術は学校教育に入っていますが、舞踊・演劇は入っていません。現在、舞踊は体育の中に、演劇は国語の中にわずかに組まれていますが、決して「芸術」教育としてではありません。小さな子供は自己表現することに非常に喜びと興味を持ちます。それは子供の感性と創造性を高める、つまり人間形成の重要な要素なのです。学校教育はこの点に着目し、学校教育の正課に舞踊・演劇を導入し、これを充実進展させることが極めて肝要なことだと思われます。一方、この分野の研究をさらに深めるために、芸術大学に舞踊学科と演劇学科を是非新設して欲しいと思います。
下記署名の方々と共に請願します。
現代舞踊協会サイト
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/modance/
030129更新
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日本劇作家協会など5団体が“メディア規制法案”などをめぐる緊急アピール
日本劇作家協会が、表現の自由に関する緊急アピール1月22日に出した。これは。昨年来より国会で審議が開始されている一連の法案(「個人情報保護法案」「人権擁護法案」「青少年有害社会環境対策基本法案」、そして有事関連3法案)に対して、表現活動に携わる立場から検討してきた結果。今回アピールを出すことになった。
アピールは趣旨に賛同した日本演出者協会、(協)日本脚本家連盟、全国演劇鑑賞団体連絡会議幹事会、日本舞台美術家協会と共同で行った。
アピールの内容は、「個人情報保護法案」「人権擁護法案」「青少年有害社会環境対策基本法案」および有事関連3法案への反対アピール。どの法案も「国の機関が表現の規制に関与する」、「取り締まる対象やその根拠が、具体的ではなく、恣意的に解釈できる」などの問題点を出している。
アピール全文は以下のサイトで
「日本劇作家協会」
http://www.jpwa.org/main/information/news_viewer.php?news_id=11
「日本舞台美術家協会」
http://www.jatdt.com/
030127更新
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1月20日、第六回鶴屋南北戯曲賞が発表になり、井上ひさし氏の「太鼓たたいて笛ふいて」が受賞した。副賞は200万円。
財団法人光文シエラザード文化財団サイト内鶴屋南北戯曲賞
http://www.kobunsha.com/company/turuya.html
030127更新
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芸能報酬にかかる法人源泉撤廃を含む税制改正要綱、閣議決定
昨年にこの覧でもとりあげた(12月20日)が、1月17日に閣議で平成15年度税制改正の要綱が決定された。要綱の中には芸能報酬にかかる法人源泉制度を平成15年4月1日支払い分から撤廃という内容が含まれている。
国会で可決されれば、これまで法人では芸能法人と馬主だけに課せられていた源泉徴収が平成15年4月1日支払い分から廃止される。
芸団協ウェブサイト NEWS-「芸術文化と法整備」
http://www.geidankyo.or.jp/02kihon/02_02fr.html
芸団協ウェブサイト「法人に関わる芸能報酬等の源泉徴収制度の撤廃に関する要望」
http://www.geidankyo.or.jp/02kihon/02-18yobo1.htm
030121更新
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第47回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定
第47回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の最終候補作品が決定した。
選考会は、2月18日。選考委員は、井上ひさし、岩松了、太田省吾、岡部耕大、佐藤信、竹内銃一郎、野田秀樹の各氏。
第47回岸田國士戯曲賞最終候補作一覧 (作者五十音順 )
鐘下辰男 『ルート64』(上演台本)
土田英生 『南半球の渦』(上演台本)
蟷螂襲 『前髪に虹がかかった』(上演台本)
中島かずき 『アテルイ』(論創社刊)
長塚圭史 『マイ・ロックンロール・スター』(上演台本)
長谷基弘 『ダウザーの娘』(小学館「せりふの時代」2002年春vol.23掲載)
白水社ウェブサイト内 岸田戯曲賞 http://www.hakusuisha.co.jp/current/kishida_senkou.html
030119更新
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第10回読売演劇大賞ノミネート(優秀賞)発表
読売新聞社主催の第10回読売演劇大賞の第1次選考会が開かれ、5部門25件のノミネートが1月13日に発表された。これらノミネートはそのまま優秀賞となる。選考委員は衛紀生、小田島雄志、北川登園、妹尾河童、永井多恵子、西堂行人、萩尾瞳、渡辺保の8氏。
このノミネートから演劇評論家、新聞各紙の演劇担当記者ら100名の投票で各部門の最優秀賞を選定する。投票結果を参考に杉村春子賞(新人賞)も決定する。最終選考会は1月下旬に行なわれ、2月上旬に大賞、各部門最優秀賞などを発表する。また第10回を記念して、長年に渡る功労に対し芸術名誉賞を創設する。
男優賞
市村正親 スカイスケープ7月公演『海の上のピアニスト』のトランペッター役など、東宝・ドラマシティ10―12月公演『モーツァルト!』のレオポルト役
木場勝己 こまつ座7―8月公演『太鼓たたいて笛ふいて』の三木孝役、燐光群10月公演『最後の一人までが全体である』のナカヤマ役
中川晃教 東宝・ドラマシティ10―12月公演『モーツァルト!』のヴォルフガング役
中村吉右衛門 松竹・歌舞伎座10月公演『仮名手本忠臣蔵』の大星由良之助役
野村萬斎 Bunkamura6月公演『オイディプス王』のオイディプス役、万作の会+世田谷パブリックシアター8月公演『まちがいの狂言』の黒草の太郎冠者、白草の太郎冠者役
女優賞
麻実れい=新国立劇場2―3月公演『くしゃみ』の検察官など7役、Bunkamura6月公演『オイディプス王』のイオカステ役
大竹しのぶ=シス・カンパニー2月公演『売り言葉』の智恵子役など、こまつ座7―8月公演『太鼓たたいて笛ふいて』の林芙美子役
岸田今日子=演劇集団円10月公演『ブラインド・タッチ』の女役
草笛光子=パルコ8月公演『W;t ウィット』のビビアン・ベアリング役
高橋惠子=地人会2―3月公演『雁の寺』の桐原里子役、演劇企画集団THE・ガジラ7月公演『藪の中』の真砂役
演出家賞
木村光一=地人会2-3月公演『雁の寺』、同4月公演『丘の上のイエッペ』、同10―11月公演『歌え、悲しみの深き淵より』
小池修一郎 東宝・ドラマシティ10-2月公演『モーツァルト!』
坂手洋二 燐光群5-6月、8月公演『屋根裏』、燐光群+グッドフェローズ+アムアーツ7―8月公演『CVR』、燐光群10月公演『最後の一人までが全体である』、燐光群+グッドフェローズ12月公演『阿部定と睦夫』
白井晃 遊機械オフィス5-6月公演『ピッチフォーク・ディズニー』、遊◎機械/全自動シアター10月公演『クラブ・オブ・アリス』
西川信廣 文学座3―4月公演『ベンゲット道路』、パルコ8月公演『W;t ウィット』、文学座アトリエの会12月公演『オナー』
スタッフ賞
田中伸幸 演劇集団円10月公演『ブラインド・タッチ』の舞台監督
東儀秀樹 Bunkamura6月公演『オイディプス王』の音楽
前田文子 Bunkamura6月公演『オイディプス王』、演劇企画集団THE・ガジラ7月公演『藪の中』、ひょうご舞台芸術7―8月公演『ジェイプス』の衣装
松井るみ 遊機械オフィス5―6月公演『ピッチフォーク・ディズニー』の美術
横田あつみ 地人会4月公演『丘の上のイエッペ』、パルコ、アール・ユー・ピー7月公演『HAKANA 儚』、ひょうご舞台芸術7―8月公演『ジェイプス』の美術
YOMIURI ON-LINE「読売演劇大賞」
http://www.yomiuri.co.jp/yta/
030119更新
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プロジェクト・ナビ 最終公演は5月
1月9日の中日新聞に「消える小劇場の星」というタイトルで、プロジェクト・ナビの解散の報道がされた。
不況による観客減が大きな理由とのこと。
最終公演は5月22日〜26日 ナビ・ロフトで『青いインクとトランクと』。
名古屋の演劇界の中の大きな存在であったナビが消えることは残念なことである。とはいえ北村想さんやナビの役者さんたちが、今後違った場での活躍に期待したい。
030111更新
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名古屋市芸術賞発表
名古屋市は1月8日、市芸術賞を発表した。
演劇の分野からは、芸術奨励賞に「少年ボーイズ(多田木亮佑代表)」が選ばれた。表彰式は2月3日。
この賞だが財政難を理由に来年から賞金が減額される方針を決めている。
少年ボーイズは昨年から13ヶ月連続公演「十三の月」を上演するという、意欲的な企画を続けている。
030111更新
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朝日新聞社主催の第2回朝日舞台芸術賞が1月5日発表された。贈呈式は1月29日にホテルオークラ(東京・虎ノ門)で。
■グランプリ(賞金200万円)
『その河をこえて、五月』
(制作/新国立劇場、作/平田オリザ+キム・ミョンファ、演出/イ・ビョンフン+平田オリザ)
■舞台芸術賞(賞金100万円)
維新派(劇団) 岡山県犬島での野外劇『カンカラ』の舞台成果
大竹しのぶ(俳優)『売り言葉』『欲望という名の電車』『太鼓たたいて笛ふいて』『マクベス』の演技
片岡仁左衛門(俳優)『菅原伝授手習鑑』『霊験亀山鉾』『新薄雪物語』などの演技
佐藤正隆事務所(演劇制作団体)『リタの教育』『スカイライト』連続上演の成果
勅使川原三郎(振付家、舞踏家)『Raj Packet II』の構成・美術・衣装・照明・出演
寺山修司賞(賞金100万円)
水と油(マイム集団)『スケジュール』『机上の空論』『スープ』の独創的な舞台成果
秋元松代賞(賞金100万円)
『アテルイ』(製作/松竹、制作協力/劇団☆新感線、作/中島かずき、演出/いのうえひでのり)
特別賞(賞金100万円)
戌井市郎(演出家) 文学座『大寺学校』の演出と、新作歌舞伎、新派などにもわたる長年の演出活動
030111更新
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第44回毎日芸術賞発表
毎日新聞社主催の第44回毎日芸術賞の演劇関係で井上ひさし氏、高瀬久男氏が受賞した。贈呈式は1月27日に東京会館(東京・丸の内)で。
千田是也賞は、演出家・故千田是也氏の業績を顕彰し、遺族からの寄託を受けて創設されたもの。毎日芸術賞演劇部門の寄託賞として、中堅から新人までの演出家を表彰する。
演劇部門
井上ひさし
『太鼓たたいて笛ふいて』(紀伊國屋サザンシアター)をはじめとする劇作活動
千田是也賞
高瀬久男(文学座)『スカイライト』(佐藤正隆事務所)及び『アラビアンナイト』で、授賞理由は「空間の使い方が絶賛されたうえに、高瀬氏の堅実でコンスタントな演出が高く評価された」
030111更新
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