7月21日、名演事務局でエレーン役の萩尾みどりさんをお招きして、学習会を開きました。終始笑いの絶えなかったこの会では、こんな話もありました。

日本の損失?ノーペル賞を取り損ねた話
萩尾さんは、バイオテクノロジーの研究者をめざして大学に在学中、ひょんなことからミスコンテストの準ミスに。それがテレビ局の目にとまっていきなりドラマの主役となり、「演じる」ことの面白さに、半年間のつもりだった芸能界が今に至ってしまったとのこと。せっかく.難関を突破して入学した大学も、中退となってしまいました。
学生の時は勉強にしか興味が無かったという萩尾さん、もらうはずだったノーベル賞のことが少し残念とのことでしたが。
夫婦で見るのがペスト
三人の極端な女達に振り回される主人公のバーニー。一見ありえない設定のようですが、この女性達の性格は、それぞれ誰もが少しづつ持っているものでは、と萩尾さん。バーニーの方は、どこにでもいる「泣けるくらい身につまされそうな人」とのことで、おじさんは観るのが少し怖くなりました。誰もが必ず一ヶ所は自分の中に共感できるところがある、どこが共感できるか探すのが面白い芝居、だそうなので、夫婦で観て後で話し合うのも面白そう。

気合いの入る俳優陣
バー二−役の鶴田さんは、出演が決まってすぐから台本を離さず、稽古前なのに膨大なセリフをもう覚えているらしいとのこと。萩尾さんも、浮気なエレーンの役は、観客の持つ自分のイメージを裏切る演技がとても楽しい、と張り切っていました.観客の目のカの一つ一つは小さくても俳優を押す力があるーこの萩尾さんの言葉のように、私たちも一緒に舞台を作り上げていきたいと思いました。