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名演2004年11月例会 劇団文学座公演 

月夜の道化師


作/
渡辺えり子 演出/鵜山 仁

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11月11日(木)6時30分
   12日(金)1時30分
         6時30分

名古屋市民会館中ホール
 地図  
1 会費     
  月額 2600円 
  22歳以下 2000円 
  高校生以下 1300円
2 入会金 
  2900円 
  22歳以下 2300円 
  高校生以下 1600円


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渡辺えり子と文学座のコラポレート、新たな「家庭劇」の地平を切り拓く舞台を!

あらすじ

配役・スタッフ一覧

関連サイトリンク          

 

渡辺えり子が描く、不可思議ながらも共感を呼ぶ、幻想と現実が呼応する悲喜劇。戦争と恋。個人と時代。家庭劇という手法で、戦中から現代に至るまでの社会を見据え、語ることで訴える真実。観る者は、他人のこととして見過ごすこと、昔のこととして忘れることの罪を感じさせられる。心に残るのは、切なさと痛み…。
2002年5月初演時に、笑いと涙に包まれた名作の再演。戦争は終わらない。生きること、幸せとは?

 映画やテレビで皆様にもお馴染みの渡辺えり子。俳優で劇作家で演出家で、時には歌手でもある…。まさにマルチな才能を充分に発揮している渡辺えり子による初の文学座への書き下ろしとなる今回の戯曲『月夜の道化師』は、2002年5月に東京・紀伊國屋ホールにて初演の幕を開けました。「紀伊國屋演劇賞」や「読売演劇大賞優秀演出家賞」などを次々と受賞している鵜山仁がその手腕を遺憾なく発揮し、
「人のきずなや老いの問題まで詰め込んだ戯曲を手際よく演出。死を雪月花のイメージにくるんだ幻想的なラストが美しく、俳優陣のアンサンブルも優れている」(読売新聞)

など大変高く評価されました。

 また、客席からも大きな拍手とあたたかいご声援をいただきました。
「文学座と渡辺えり子さんの意外な組み合わせ(失礼ですが)を見逃したくないと思って来ましたが、ものすごいものを見せていただいた気がします。私のような戦争を知らない世代の人間は見ておくべき作品だと感じました」(女性26歳)
「劇中何度も涙が出そうになりました。一人できたのですが両親も誘えばよかったなあって思いました。今後また両親と来てよかったなと思えるような芝居をお願いします」(女性33歳)
「とても面白かったです。笑っていながら悲しくなって、悲しくなりながらなんだか励まされているようで…。素晴らしかったです」(女性45歳)
「すばらしいの一言。涙し、笑いました」(女性65歳)
「最後のシーンは圧巻。文句なく今年の舞台の中ではナンバー1です」(男性38歳)
「現在94歳になる、少し痴呆の義母が、主役の春さんと重なっておかしくもあり、悲しくもあり胸にズシーンと響いてまいりました。とってもよかったです」(女性52歳)

新作『月夜の道化師』でこれまで以上に幅広い観客層の心をつかむ新たな地平を切り拓きます。どうぞご期待ください!


9月29日
文学座企画事業部の矢部修治さんをお招きした
学習会の報告はこちら


 

 
 
    


 渡辺えり子と文学座のコラポレート、新たな「家庭劇」の地平を切り拓く舞台を!
 
 俳優で劇作家で演出家、時には歌手でもある…。マルチな才能を十分に発揮している渡辺えり子による初の文学座への書下ろしとなる戯曲『月夜の道化師』は、2002年5月に東京紀伊國屋ホールにて初演された。演出は、こちらも「紀伊國屋演劇賞」や「読売演劇大賞優秀演出家賞」などを次々と受賞している、まさに旬の鵜山仁である。
 「私達世代は子どものころから、戦争は二度と起こしてはならないと言う教育の基に生きてきた、その信念は今でも変わる事はない。だが、全世界で戦争が絶えることがないのは何故なのか?腹が立って腹が立って腹が減りついつい食べ過ぎてしまうくらいなのである。」そんな思いの中、「太平洋戦争で失われた多くの死体の上を歩いて暮らしてきたような」彼女達世代の作家の責任として、戦争のことを文学座とともに語っていきたいと考えたのである。
 人物関係が複雑な中で、重荷を背負いつつひたむきに生きてきた人達のドラマを、透明感のあるファンタジックな世界に描き挙げている。戦争・特攻隊の引き起こした悲劇は、戦後三代まで延々と影響を与え、また一方で生きながらえつつ過去のトラウマを一生背負い込む人生もあり、そんないろいろな人々のきずなや老いの問題まで見事に盛り込まれた
作品である。
 「月夜の道化師」とは何を意味するのか、ラストのシーンで舞台から我々にどんなメッセージを投げかけてくれるのか、そして私達は何を感じるのか、とても楽しみである。



 
あらすじ
 花田青児には光児という双子の兄がいた。光児は子供の頃からすばしっこく、どちらかというと鈍重で素朴な青児は兄に翻弄されるばかり。そんな兄が戦時中、何故か志願して予科練に入隊し、戦死してしまう。

 青児は今、75歳。いまだに独身で、戦後はずっと光児の妻の春、一人息子光男とその妻良子、二人の娘の笑と一緒に暮らしてきた。光児の一家を青児が養ってきたのだが、これには様々な理由があった。

 そのひとつは、光児が自分の身代わりに出征し戦死したのではないかという、兄に対する負い目だった。そしてもうひとつの理由。青児は春に恋していた。初恋だった。それを要領の良い兄に奪われたのだが、春を支えたいという思いが青児にはあったのだ。

 2つ年上の春はアルツハイマーで、正気と狂気の世界を行き来していた。青児は必死で春の世界に付き合い、その世界の中で兄を演じているのだが、時々どちらが本当の世界なのかわからなくなることがある。またこの家には、青児の幼なじみで、昔から青児に思いを寄せている女医の竜子も時々顔を出す。

 青児には秘密があった。元は兄の書斎で、今は青児の暮らす部屋に黒猫が迷い込み住みつくようになってから、不思議なことが起こるのだ。戦死したはずの兄が時折現われるのである。青児はいつか春と結婚したいと思い続けている。竜子も青児と一緒になりたいと思っている。良子は光男と別れたいと思っている。

 さてこの一家はどうなるのか?兄の戦死のナゾは解けるのか? 庭の桜の大木を取り囲む闇。その闇の中から時々現われるものの正体は?




キャスト

スタッフ

花田青児

花田 春

演 出

花田光男

装 置

花田良子

照 明

金  英秀

花田 笑

音響効果

望月  勲

鈴木 保

衣 裳

原 まさみ

神林竜子

振 付

緑川 信

擬 闘

渥美  博

大野正彦

ヘアメイク

馮  啓孝

木村伸夫

舞台監督

三上  博

 

演出補

制 作

矢部 修治



関連サイト

劇団文学座ウェブサイト http://www.bungakuza.com/

ポスト・パフォーマンス・トーク・プロジェクトサイト内 渡辺えり子作「月夜の道化師」をめぐってhttp://clp.natsu.gs/pptp/pptpvol0/vol0report.htm


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最終更新日 2004/10/13

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