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名演3月例会 劇団えるむ公演 

矢崎節夫著「金子みすゞ」の生涯による
みすゞ凛々チラシ台本・演出 ふじたあさや 音楽 吉岡しげ美

3月12日(水)6時45分
  13日(木)1時30分・6時30分

  名古屋市民会館中ホール 地図  
1 会費 
    
  月額 2600円 
  22歳以下 2000円 
  高校生以下 1300円
2 入会金 
  2900円 22歳以下 2300円 
  高校生以下 1600円
                       
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みすゞ凛々 特別企画

1月 7日 名演新年のつどい 特別ゲスト 小川里永子さん(金子みすゞ役)
  15日 作・演出のふじたあさやさん 講演会
 

特別企画のくわしい内容は ここをクリックしてください


 『みすゞ凛々』は、薄倖のとか、幻のと形容される童謡詩人金子みすゞの生涯を、「やさしさの懐みすゞ凛々舞台写真からこぼれでた言葉の宝石」ともいわれる彼女の詩とともに、ドキュメントタッチで描いた舞台作品。
 金子みすゞ(本名テル)は、1903年山口県長門市仙崎に生まれ、20歳頃から金子みすゞのペンネームで童謡詩を書き、雑誌に投稿を始める。みすゞの詩は多くの人の心を捉え、当時の童謡界に一大ブームをまき起こした。けれども1930年、金子みすゞは、突然世を去ってしまう。
 金子みすゞは、亡くなるまでに五百編を超える童謡詩を残している。ただ、その作品の多くは、1984年に作品集が刊行されるまで、世間に知られることはなかった。それゆえに幻の童謡詩人という形容詞がつくことになったわけだが、そこには女性の権利など無視されていた時代に、運命に流されながらも、空想と創作の世界から目をそらさなかった一人の女性の生き様があった。
 『みすゞ凛々』の舞台は、埋もれていたみすゞを発掘した矢崎節夫氏をモデルとした「私」という人物を設定し、その私がみすゞの足跡を訪ねるドキュメントの形で展開する。最低限の舞台装置で、主にみすゞの詩が映し出されるスクリーンを中心に、ある部分はドキュメント、ある部分はドラマ、ある部分は朗読、そして歌などで構成された舞台の中から、世の中のもの全てをやさしいまなざしで見つめたみすゞの、在りし日の姿が浮かび上がってくる。
 ふじたあさや氏によれば「ドラマともコンサートとも構成劇ともつかぬ、これまでにない新しいスタイルの作品が生まれた」ということだが、『みすゞ凛々』は、単に薄倖の女性の生涯を綴ったものではなくて、みすゞの詩に強く魅かれた児童文学者の、「みすゞ探しの旅の記録」だといえる。
 わずか26歳で、子供を残して死ななければならなかった一人の女性の生き様は、それはそれで十分ドラマチックなのだが「私」という人物を配し、証言の多用など客観性を持った構成で、詩に込められたみすゞの思いとか、その背景までもが描き出されている。


キャスト

成田 明哉
上山正祐 吉川 秀樹
上山松蔵 丸山 詠二
みすゞ 小川里永子
みすゞの母 藤 あゆみ
語り手 本間 範子
岩本広喜 西沢  勉
歌い手 深水みゆき

スタッフ

原作 矢崎 節夫
台本・演出 ふじたあさや
音楽 吉岡しげ美
美術 栗谷川 洋
照明 坂本 義美
音響 鈴木  茂
衣裳 中矢 恵子
演出助手 栗谷川 洋
舞台監督 加藤 正信
制作 佐藤 英二・高木 憲作
企画 佐藤 嘉一

劇団えるむウェブサイト http://www.iris.dti.ne.jp/~erumu/


長門市ウェブサイト 金子みすゞの世界へようこそhttp://www.city.nagato.yamaguchi.jp/bunka/misuzu/misindex.htm

みすゞ生誕100年祭ウェブサイト

http://www.kanekomisuzu.com/

例会運営サークルの予定等はこちら

3月例会『みすゞ凛々』特別企画終了しました。

『みすゞ凛々』講演会
講師 ふじたあさやさん(『みすゞ凛々』の台本・演出)
1月15日(水)1時30分/6時30分 会場/名演事務局 


ふじたあさや氏
プロフィール
ふじたあさや

 1943(昭和18)年東京生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科在学中に、福田善之氏と合作で『富士山麓』を発表、劇作家としてスタート。仮面劇場・三十人会で劇作、演出にあたる。
 1973年からフリーとなり、前進座、文化座、青年劇場などに戯曲を提供。一方で児童青少年演劇、音楽劇などの脚本・演出も手がける。
 1975年、劇団えるむの創立に創造責任者として参加。以後同劇団での劇作・演出をおこなう。
 、名演の例会では、『しのだづま考』『さんしょう太夫』『サンダカン八番娼館』などがある。名古屋でも俳優館・名古屋市文化振興事業団などの作品の執筆・演出で活躍中。日本演出者協会副理事長。日本劇団協議会常務理事。日本芸能家実演家団体協議会(芸団協)理事。

劇団えるむについて

 「子どものための文化にいいものがない今、その部分をうめるためにいい芝居を創ろう、子どもにこそ最良の文化を!」という趣旨で、佐藤嘉一さんが代表となり、ふじたさんが創造責任者ということで劇団えるむを旗揚げし、『べっかんこおに』が全国で4000ステージを数えるなど、の活動を行っている。

 矢崎節夫さんの「金子みすゞ」さんのことを書いた本と出会い。作曲家の吉岡しげ美さんが、金子みすゞの詩に曲をつけられました。
 それがきっかけになり、この作品ができあがりました。

金子みすゞの詩は、童謡ではじめて、物事の2面性を詩にした。(例 「大漁」)。
 童謡である一方、「己」を語っているところが彼女の詩の大きな魅力。みすゞの生い立ちが大きな意味をもっている。
みすゞの生涯を単に芝居にすると、実際にあったことであるがゆえに「嘘っぽくなる。形としては詩を紹介し、その詩が生まれてきた背景をドラマとして伝え、彼女の詩に曲をプラスしてふくらませる。俳優の仕事は彼らの身体をして観客に歌えていくこと。
 ドラマでもなくコンサートでもない新しいスタイルとしての「シアターピース」。


 
 


2002年名演新年のつどい  終了しました
1月7日(火)6時30分〜
名演事務局にて 
会費1500円
特別ゲスト 3月例会『みすゞ凛々』出演の小川里永子(金子みすゞ役)さん


宇都宮会長の音頭で乾杯


金子みすゞの詩を朗読する小川さん


 小川里永子さんプロフィール
 富山県出身。青年座養成所、劇団新人会、劇団五色の花を経て現在はフリー。
テレビドラマ、声優等出演のかたわら、ジャズ、ポップスのボーカリストとしても活躍。



3月例会『みすゞ凛々』終了しました。


ステージ奥からみた観客席です。道具をおろして仕込みのスタートです。
運営サークルの開場前の打ち合わせ。
今回は特に、「携帯電話」について、お互いに注意して、いい雰囲気で舞台を迎えようということで、会場管理にあたりました。

公演終了後、演出のふじたさんがいらっしゃったので、運営サークルのメンバーらと、ミニ交流会。

 作・演出のふじたさんを前に、芝居の感想を自由に話しました。またみずゞ役の小川さん、「私」役の成田さんも参加。
 「普通」の芝居と違う今回の芝居に対して、どういう役作りをしようとしたのか、などなど話は尽きませんでした。



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最終更新日 2003/04/30