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名演11月例会 青年劇場公演 

菜の花らぷそでぃ

原作/山下惣一「身土不二の探究」(創森社刊)
脚本/高橋正圀 演出/松波喬介

11月19日(火)6時30分
   20日(水)1時30分・6時30分

  名古屋市民会館中ホール 地図  
1 会費 月額    2600円 22歳以下  2000円
     高校生以下 1300円
2 入会金      2900円 22歳以下  2300円
     高校生以下 1600円

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『菜の花らぷそでぃ』出演
後藤陽吉さんのお話を聞く会
9月30日(月)1時 6時30分 名演事務局会議室


 『菜の花らぷそでぃ』に出演する、青年劇場のベテラン後藤陽吉さんをお招きして、作品の魅力、みどころを語っていただきました。


後藤さんは、作品の話から青年劇場の話まで、熱心に語っていただきました。
 

後藤陽吉さんプロフィール 

1930(昭和5)年山梨県生まれ、1953年舞台芸術学院卒業。舞台芸術研究所・劇団舞芸座・演劇集団発見の会を経て、1964年から秋田雨雀・土方与志記念青年劇場に参加(創立メンバー)、中心的俳優として活躍、現在に至る。最近の名演の例会では、『遺産らぷそでぃ』『キッスだけでいいわ』『喜劇キュリー夫人』などに出演。


あなたの主食はコンビニおにぎり?菜の花らぷそでぃチラシ
あなたは家族と一緒に食べますか?

あの『遺産らぷそでぃ』に続き、
日本の食と未来を問う
社会派爆笑喜劇!!

 佐賀県唐津市で専業農家を営んできた稲葉鉄人。このところ農業ばなれや不況の為か、農業を取り巻く状況は一向に良くならない。そんな中、鉄人は元医者でUターンして農業を目指している大河内老人と「身土不二」という言葉のルーツを探るのに夢中だ。
 “しんどふじと”は、人間の体と土は表裏一体。つまり、その土地で育ったものを食べるのが一番いいと言う意味らしい。
 鉄人の息子の大地は農業を継がなかったが、農業を諦めたわけではない。村を活性化しようと新しい観光業=グリーンツーリズムにとりくみ、その第一歩として「朝採れ野菜の産直」企業を興し、今や年商一億と絶好調。そんな息子の行動力に感心しながら、鉄人は賛同できない。百姓の志が微妙に違うと感じるからだ。
 そこへ、コンビニ依存症のホームステイの農業高校生や大地の恋人がアメリカからやってきたりと稲葉家は大騒ぎ。さらに鉄人が百姓を続けられるかどうかの瀬戸際に追い込まれる事件が起きて、村は上を下への大さわぎ。
 
 作者の高橋正圀と青年劇場といえば『遺産らぷそでぃ』『キッスだけでいいわ』『愛が聞こえます』で名演にはおなじみのゴールデンコンビ。作者得意の社会的な問題を温かな笑いに包み、これでもかとばかりに問題提起していく。そして青年劇場はたしかな演技力のアンサンブルでそれにこたえ、いつも私達を安心させてくれる。
 『菜の花らぷそでぃ』では父子の農業を思うゆえの対立を軸に防腐剤、添加物、遺伝子組み替え作物の危険、流通問題の矛盾、コンビニ依存症の高校生を通しての食生活の貧しさ、国の農業政策への不信など。多くの問題を具体的に考えさせてくれる。しかも圧倒的な笑いの中で。
 山下惣一の原作を高橋正圀が脚色したこの舞台は輸入農産物の安全性が問題視されている今こそ農業の再生の必要性と夢を訴えるきわめて今日的な舞台となっている。

 全国で300回の上演を重ね、笑いと涙で客席を包んだ『遺産らぷそでぃ』から10年。農業を取り巻く環境は大きく変わった。食の安全を求めて再び「農」の時代はくるのか。東京初演から新たに大幅な改訂を加え、「食」と「農」を問いかける高橋正圀氏の最新作!!


「身土不二」との出会い 高橋正圀
 
以前、NHKのトーク番組「十代の言い分・食生活編」を見て、ショックに近い感情を味わった。のっけから、朝昼晩とコンビニの納豆おにぎりばかり食べている子が登場して度肝を抜かれる。チョコレートが主食の女の子もいた。保存料が入ってない食品は逆に不安だという子、親と一緒に食事ができない子も多い。食事は家族の団欒というのは、旧世代の幻想にすぎないのか。もはや副食だけではなく主食までコンビニに依存している若者たちの現実に、しばしボーゼンとなったものだ。
 時を前後して、山下惣一さんの著作「身土不二の探究」に出会った。人間はその土地で育ったものを食べて生活するのが最善とする考え方で、どこで採れたかわからない食材を使っているコンビニ食品とは、余りにも次元が違いすぎて、しかし、同じ国で同時に進行しているんだという現実が、今回の大きなモチーフになっている。


高橋正圀氏プロフィール 

 1943年生まれ。山形県米沢市出身。シナリオ作家協会・シナリオ研究所修了。第20回新人映画シナリオコンクール佳作入選。山田洋次氏に師事。
 主な作品として、テレビドラマ『まんさくの花』(81年NHK)『はっさい先生』(87年NHK)『のんのんばあとオレ』(91年NHK)『鬼ユリ校長走る』(94-95年フジ)『壁ぎわ税務官』(01年フジ)、映画『祝辞』(85年松竹)『釣りバカ日誌5、7』(92・94年松竹)など多くのドラマ・脚本を執筆し、高い評価を得ている。
 青年劇場との初コンビは90年舞台『遺産らぷそでぃ』から。農業問題と遺産相続問題を絡め、九州の農家を舞台にしたこの作品は全国を巡演し数々の賞に輝き話題を巻き起こした。その後『キッスだけでいいわ』『愛が聞こえます』も全国を巡演。『銀色の狂騒曲』『菜の花らぷそでぃ』とコンビも5作目を数える。人情味あふれるドラマは本人の人柄を彷佛とさせる。

キャスト
稲葉鉄人…………………青木 力弥
  民子(その妻)………上甲まち子
  大地(その息子)……田中 慶太
  とし(鉄人の母)……小竹伊津子
  真人(鉄人の弟)……島田 静仁
米田耕太(大地の仲間)…中川為久朗
田畑早苗(大地の妹)……崎山 直子
猪原桜子(農協職員)……松永亜規子
小林勇作(農業高校生)…寺田 吏宏
大森春樹(農業高校生)…佐藤 勇生
大河原平九郎(元医者)…後藤 陽吉
キャサリン・テーラー:…
         アンナ・カネキ
馬面長太郎(東京から来た男)……
           広尾  博
スタッフ

作……………高橋 正圀
演出…………松波 喬介
製作…………福島 明夫

美術…………園  良昭
照明…………横田元一郎
音響効果……菊池 弘二
選曲…………悳  俊彦
舞台監督……宮崎  靖
      新庄 広樹
製作担当……横田 明子

青年劇場ウェブサイトhttp://www.seinengekijo.co.jp/


11月例会『菜の花らぷそでぃ例会運営担当サークル

第1回準備会で以下のことを決定しました。

1 青年劇場の後藤陽吉さん(大河原平九郎役)をお招きして、作品についてお話を聞く会を行うことになりました。

 9月30日(月) 1時と6時30分の2回行います。
 サークルの人、まわりの人を誘って参加しましょう。
 また、お話を聞く会の後、座席シール作りの作業を含め、第2回準備会を行います。

2 「名演ニュース」10月号と機関誌「名演」11月号の作品紹介を担当する人が決まりました。

3 俳優さんとの交流会を行う方向で、劇団に要望していくことにしました。
  11月19日(火)例会終了後、俳優さんとの交流会を企画します。
  決定しました!

4 例会運営にはサークルで誘い合って、複数で参加しよう。
  『菜の花らぷそでぃ』の会員をサークルで一人でも増やしていこう。

以上を確認しました。


腕組みをしながら個々のサークルに座席を分けるのです
第3回準備会は、席割を中心に行いました。
担当運営委員のMちゃんが講師で「農業の多面的機能ってなに?」をテーマに、ちょっとした勉強会。
ご覧の通り白衣で実験。
「農村における農業の営みがもたらす多面的・公益的機能」について、ちょっと学びました。

11月例会『菜の花らぷそでぃ』例会終了しました。
前例会を越える会員数で迎えることができました!

舞台装置の搬入
ロビーで劇団と「対面式」向かって左側が青年劇場の皆さん。右側が名演の11月例会の担当サークルです。


交流会、Uターンのお医者さんを演じた、後藤陽吉さんです。


交流会スナップ

あちこちのテーブルで話がはずみます。

「青年劇場」のバス。劇団員の方はこれで移動していきます。
11月例会『菜の花らぷそでぃ』は前例会を29人越える会員で迎えることができました。

公演のあとは交流会を行い、話がはずみました。



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最終更新日 2002/12/20