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名演7月例会 劇団民藝公演
『アンネの日記』
7月24日(火)6時30分
25日(水)1時30分・6時30分この作品は1956年に民藝が日本初演して以来、菅原卓や滝沢修演出のもとに数々の受賞に輝き、樫山文枝、日色ともゑをはじめ多くの女優を生みだしてきました。学校巡演を含め11回の上演で1400回をこえる舞台を重ねてきました。
第二次大戦中に、ユダヤ人であるというだけの理由で隠れ家生活を余儀なくされたオランダの少女アンネ・フランク。しかし、ついに強制収容所の中で15年の短い生涯を終えた少女の日記は、全世界を感動の渦に巻き込み、戦後アメリカで劇化されました。
この不朽の名作が、丹野郁弓の新訳・新演出によりよみがえります。俳優の登竜門であるアンネ役とペーター役にはオーディションにより選ばれた新人を起用、そのまわりには民藝を代表するベテランがかため、新しい『アンネの日記』の幕が開きます。1942年の夏、オランダに住むフランク一家は、ナチスの追求をのがれてアムステルダムのとある屋根裏部屋に隠れました。街ではナチスのユダヤ人狩りが猛威をふるっています。昼間は声も立てられず、水も使えず、息をひそめた暮らし。しかも友人のファン・ダーン一家や歯科医のデュッセルと同居です。
そんな中でも明るくのびのびと振る舞うアンネは、しばしば母や同居人たちと衝突します。やがて少年ペーターとだけは心が通いあい、ほのかな愛情が芽生えます。
半年もすれば食糧も底をつき、いざこざやいさかいが絶えません。それでもアンネは、さまざまな思いを日記帳にうちあけながら健気に生き続けます。
絶望の淵に連合軍が上陸したというニュース!戦争の終わりに近いと思われた1944年の夏、階下では不気味な電話が鳴り響くのでした。極度の恐怖と不安の中で、アンネはペーターを励まします。
「私、信じてるの、周りは悲しいことだらけだけど、それでも人の心の中は絶対に素晴らしいのだと。−
フランク 伊藤 孝雄
フランク夫人 日色ともゑ
マルゴー・フランク 宮川 嵯蘿
アンネ・フランク 花村さやか、藤田麻衣子ファン・ダーン 里居 正美
ファン・ダーン夫人 奈良岡朋子
ペーター・ファン・ダーン 神 敏将、今泉 悠クレイマン 嶺田 則夫
デュッセル 三浦 威
ミープ・ヒース 石巻 美香
STAFF
原作 アンネ・フランク
脚色 アルバート・ハケット
フランセス・グッドリッチ
訳・演出 丹野 郁弓
装置 松井 るみ
照明 秤屋 和久
衣裳 前田 文子
効果 岩田 直行
舞台監督 内田喜三男制作 金本 和明
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最終更新日 2001/06/03