1999年3月28日(日)

 

 22日に受け取ったビデオは約2時間半、テキストと(オウムガイの断面図:)ホイールの解説書を読むのにおよそ3時間かかりました。頑張れば一通り2,3日で目を通せます。
 
 テキスト(Open Water Diver Manual)はこの手のアメリカものらしく、良くできています。何も知らなくても初めから読んでいけば順々に知識が身に付くように出来ています。一般に、どの分野の説明書でも日本のものは「知っている人には分かるが、知らない人には分からない」という、存在矛盾の「説明書」ですが、アメリカものは翻訳調がなじめない以外は「知らない人に教える」事に徹しています。説明を受ける人が次第に築いてゆくイメージを教え手が想像しながら作成していくようです。

 ホイールの問題を解くと最後がどうしても答えが合わない。オウムガイに聞くが、200m急浮上しても減圧症にならない彼は涼しい顔。あれだけある手を貸してくれない。
 手を貸さないところを見るとあれは手ではなく、足かも知れない、餌をくれる人に足を出すのは失礼と思って貸さないのかも知れない。礼儀正しいオウムガイです。・・・テストに落ちたら、オウムガイ君には断面図になってもらいましょう。
(後で分かったのですが、これは解説書が違っていた。)

 22日に受け取ったテキスト等は、24日には目を通せましたが、Shopの休みや、予約満員、私の飲み会などで28日にペーパーのテストを受けに行きました。PADIではテストをQuizeというらしい。

 なお、40mがレクリエーション・ダイバーの限界とされているそうです。それ以上深くなると酸素中毒の問題がでてくると教えてくれました。これは納得できます。人工呼吸器を付けたとき、100%酸素は長時間やってはいけないとされています。100%酸素を24時間以上吸わせると、活性酸素等による肺障害が生じます。ラットを100%O下で飼うと三日で死にます。40mの深さでは酸素分圧がちょうど1気圧で100%の酸素を吸わせたときと同じになります。確かに、この深さでは長時間過ごせないし、これ以上の深さでは酸素を減らした気体を呼吸しないとまずいでしょう。

 すぐテスト:Quizeかと思っていたのですが、マンツーマンで、解説・小Quize、解説・小Quizeを4章繰り返した後、本番のQuizeになりました。結構分かっているつもりだったのに、50問中4問を間違えました。92点。大山さんは2問しか間違えなかったそうです。それでも、「全てで、2時間半は非常に早い記録もの」とお世辞を言ってくれました。Daiving Shopは親切だと大山さんが言ってましたが、本当に優しく教えてくれます。

 Quizeの後、ドライスーツの寸法取りをしました。秋田の場合1年のうち10ヶ月はドライスーツだそうです。特に、男鹿付近ではダイバーのシャワー設備などがないので、体が濡れないドライの方が人気だそうです。

 ドライスーツが出来てから、実習にはいることにしました。私と似たような体型の大山さんは細いため、首から浸水して冷たい海水でずいぶん辛い眼にあったそうです。特殊体型の私も(身長180cm、体重56Kg、足首に片手がまわる)その危険があります。体にぴったりのスーツで始めるのが水没の危険を減らすことになるでしょう。特に、細いと冷えやすいし。

 もどる 目次へ戻る 次へ