1999年3月22日(月、振替休日)

 
 Marine aquariumを始めたときから、この時が来るのではないかと思っていたのです。「自然界にあるときのサンゴを自分の眼で見ければならない。」それには「ダイビングを始めなければならない。」

 サンゴは特にミドリイシなどのポリプの短い種類は、輸送しただけで色が変わってしまいます。状態の良い水槽に入れれば、再び色が鮮やかになりますが、元の色と同じかどうか分かりません。何せ、照明を変えただけで、茶色になったり、緑になったりするのですから。

 ビデオで、他人の撮った映像を見せてもらっても、海の中は少し距離があると青が優勢になり、本来の色が分かりません。テレビの前で「もっと近づいてくれと」何度叫んだことでしょう」

 今まで色々理由を付けてダイビングを出来ないものとしてきました。「学生時代ならまだしも、時間がない。」「娘二人の父親で、万一のことがあったらどうする」「そもそもまともに泳げないではないか」などなど。

 しかし、私より時間がない方でもちゃんと仕事をしながら、趣味の時間をやりくりしている人もいるし、私は銀行に保険に入らせられた。そもそも、私より、妻の稼ぎの方が多いのだから、私に万一のことがあっても、妻が残れば、娘どもが路頭に迷うことはない。(逆だったら大変)。その上、Aquarist仲間に言われたのですが「泳げないことはダイビングが出来ない理由にはならない、私だって泳げないけどダイビングしている」

 こうなったら、一度ダイビングにチャレンジしなければなりません。ただ、泳げ無いことより、眼を始め、顔の粘膜が非常に過敏なのが心配です。水中で眼を開く練習をしたことはあるのですが、傷をお湯につけたときのような痛みが走り、これがために犬かき程度以上には泳げないのです。

 6月にいつもメールで話しているAquarist達が石垣島に集まり、ダイビングはじめとした交流を持とうという話が持ち上がりました。自然界のサンゴ礁を前にして、磯場で、ぴちゃぴちゃしているのも情けない。

ダイビングにチャレンジするぞ! 

 まずはShop探し。これはすぐに決定。秋田のAquarist仲間の大山さんが一足先に、ダイビングスクール通いを始めていたのでそこにしました。PADI系のShop「PASSKEY DIVE STATION」というお店です。PADIはダイビングの生理学を最も研究しているところらしい。これは「なんでも頭が理解してから、体が動く」という私にぴったりだ。(難儀な性格)
  
 3月22日、大山さんとPASSKEYを訪問。この日、大山さんはCカードの交付を受けました。根性の大山さん、もっとも海が冷たい季節にスーツが水没しても頑張ったそうです。

 Shopの会長さんは佐々木美憲さん、専務は佐々木(秋山)理佳さん。秋山さんから、アウトラインの説明を受け、申し込むことにする。
 ここで、私は失礼な発言:「先にペーパーテストしてもらうわけには行きませんか」。秋山さんに、「まずはテキストとビデオを見て下さい」といわれ、テキスト、ビデオ、ホイールという器具を渡される。(さぞや、秋山さん、あきれたろうなァ)

 ホイールというのは減圧症を防ぐ計算尺のようなもの。オウムガイの断面にそっくり。これは家に帰って、減圧症にならずに200mの垂直移動を1日でこなすという、うちのオウムガイに教えてもらわねば。

 ここに、菅野さん登場、同じく秋田のAquarist、MC秋田のメンバーです。20日のMC秋田の会で、ダイビングを一緒に始めようと誘ったのです。

 Aquarist Diverの門出を祝するようにこの日は「吹雪」

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