石垣島 DIVEー1

 2000年7月21日(金) 晴れ 大崎ミノカサゴ宮殿、石崎マンタスクランブル

本日のダイビングは石垣島の西部に当たる上記のポイントです。ミノカサゴ宮殿はミノカサゴが寄りつくサンゴが壊れたとかで、あまり最近はおらず、「ミノカサゴ宮殿」だそうです。また、午後のダイビングでもマンタにお目にかかれませんでしたが、もともとサンゴやその周囲の小さい魚に会いたくてダイビングを始めたのですから、個人的にはまったく不満はありません。かえって、待っているあいだにじっくりと写真を撮れてありがたかったです。
でも、ガイドしてくれるインストラクターの方にとっては空振りが続くと客よりつらいそうです。これはよく分かります。

では、まずクマノミ君達から

 Amphiprion ocellaris カクレクマノミ 
 Entacmaen ramsayi タマイタダキイソギンチャク


威嚇してくるクマノミ、ご存じの通りクマノミはメスが攻撃的です

 Amphiprion clarkii クマノミ


海はべた凪でした。でもその分やや透明度が悪いそうです。それでも、秋田ではお目にかかれないような透明度ですが。あと、もともとマンタのポイントはプランクトンが多いので他よりややいつも濁りがあるそうです。
で、接写はよいのですが、ちょっと距離を置くと浮遊物が写ってきます。・・・下手な写真の言い訳
(なお、秋田ではすぐ近くの人の全身が見えればまあまあ、透明度が悪いとは前の人のフィンしか見えない時をいいます)

 Amphiprion frenatus ハマクマノミ


ミツボシクロスズメダイの幼魚がいました。1cm以下のサイズでとってもかわいい。
(大人は水槽でヤクザになるけど)

 Dascyllus trimaculatus ミツボシクロスズメダイ
 Radianthus crispus シライトイソギンチャク


岩の穴を出たり入ったりしているクレナイニセスズメ、ニセスズメ類の行動は水槽でも自然界でも同じです。

 Pseudochromis porphyreus クレナイニセスズメ


おなじみゴンベ君、いつものポーズで見張りです。

 Paracirrhites aracatus メガネゴンベ


ヤッコは岩陰からこちらを見上げる。人を気にするのはヤッコ共通です。ちょっとブレブレ

 Pygoplites diacanthus ニシキヤッコ


続いて、無脊椎シリーズ

サンゴガニが威嚇のポーズ。卵を抱いてます。クマノミのようにサンゴガニもメスの方がなわばり意識が強いのだろうか?
(人間も家庭にはいると女性が強くなりますし)

 Trapezia rufopunctata オオアカホシサンゴカニ
 Pocillopora verrucosa イボハダハナヤサイサンゴ


次は同じサンゴに住み着くカニでも潜り込んだまま出てこないカニ、サンゴの防衛義務を果たしているのだろうか?

 Hapalocarcinus marsupialis サンゴヤドリガニ(たぶん?)
 Pocillopora eydouxi ヘラジカハナヤサイサンゴ 


ニセアカホシカクレエビは今回は全てサンゴの上にいてイソギンチャクの上にはいませんでした。
水槽でも、カクレエビはサンゴにつきますが、必ずしもイソギンチャクの代用でなく、本来の住処の一つかも知れません。

 Periclimenes venustus ニセアカホシカクレエビ
 Euphyllia divisa コエダナガレハナサンゴ


ここからはサンゴです。本日の両ポイントはミドリイシ、特にスギノキタイプは少ないところでしたので、他のサンゴ中心です。

 Pocillopora meandrina チリメンハナヤサイサンゴ

 
下のトゲサンゴは幼個体です。

 Seriatopora hystirx トゲサンゴ


ショウガサンゴはポリプがビロード光沢があるように見えるのが特徴です。

 Stylophora pistillata ショウガサンゴ


ハナヤサイサンゴ科のサンゴに続いて次はミドリイシ科(ミドリイシ属、コモンサンゴ属)

 Acropora anthocercis タマユビミドリイシ


コモンサンゴは分類が難しい、全体印象だけで判断すると全然別のハマサンゴの仲間とさえ間違えてしまいます。

 Montipora grisea グリセアコモンサンゴ


下は今回最も青かったサンゴ、青さでいえばコモンサンゴ属がここでは最も青くなります。

 Montipora foveolata オオクボミコモンサンゴ


縁取りをみないとキッカサンゴのなかまも全然別の分類群を想像してしまいます。

 Oxypora lacera アナキッカサンゴ

 
下も3cmほどの幼個体です。

 Pectinia paeonia レースウミバラ


サザナミサンゴも被覆状に成長することが多いが縁はくっつかずいくらか立ち上がります。

 Merulina ampliata サザナミサンゴ


温帯と違って沖縄ではグリーン系のサンゴは少ないのですが、トゲイボは石垣でもグリーンでした。

 Hydnophora exesa トゲイボサンゴ


ここは、大型のキクメイシはありませんでした。

 Fovia speciosa キクメイシ


やや小振りのLobophyllia

 Lobophyllia hataii パラオハナガタサンゴ

 
サンゴ同士の戦い、左上のコモンサンゴはミドリイシに負けてめくれています。

 Montipora tuberuculosa ヒメイボコモンサンゴ(左上)
 Acropora hyacinthus クシハダミドリイシ(中)

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