石垣島 DIVEー2

 2000年7月22日(土) 晴れ 竹富島ヨスジの根、ミドルブック

本日は竹富島の南側の上記ポイントです。両ポイント同士はすぐ近くです。昨日はあまりミドリイシにお目にかかれませんでしたが、今日は特にミドルブックで深度1〜2mの浅場に広がるサンゴのお花畑に出会え、ハードコーラルフェチには天国でした。
ここは、潮通しがよく、2年前の大規模白化でもそれほどの被害は無かったそうです。
昼休みはここでシュノーケリングをしてぷかぷか浮いてました。

では、まず脊椎動物から。

カクレクマノミが卵の世話をしています。よく見ると発眼しています。

 Amphiprion ocellaris カクレクマノミ


ハナビラクマノミはシライトイソギンチャクとの組み合わせのみここでは見ました。 

 Amphiprion perideraion ハナビラクマノミ


写真では大きさが伝わりませんが、下のソメワケは20cm程の大物です。
下にジャノメナマコがいます。これも巨大。

 Centropyge bicolor ソメワケヤッコ
 Bohadscia argus ジャノメナマコ


どうしてもお尻しか撮れなかったフウライ君

 Chaetodon vagabundus フウライチョウチョウウオ


ある根に沢山ケラマハナダイが付いていました。ハナゴイと違って離れて空間に泳ぎ出さず、特に雄は岩の隙間を泳いでいました。
警戒していたんだろうか?
水槽で最も賢く見えるのはやはりヤッコですが、ハナゴイの仲間よりはハナダイの仲間の方が幾分「ものを考えているような印象」があります。

 Pseudanthias hyselosoma ケラマハナダイ


水槽と同じく穴には彼がいました。
(言い方が逆ですね、自然でが本来で「水槽でも」というべきでしょうが、海棲生物をじっくり見たのは水槽が始まりですので、どうしてもこんな感想になってしまいます。)

 Ecsenius bicolor フタイロカエルウオ


テンジクダイがこの時期、たくさん口内保育で稚魚を孵しているそうです。
うちでもカミさんの水槽でイトヒキテンジクダイが月に1,2回卵をくわえておりますが、見たのは発眼卵のみ。
その後は同居の方々のおやつになっているのでしょう。

 Rhabdamia gracilis スカシテンジクダイ


近くにハダカハオコゼがいて、そっちの方にスカシテンジクダイを追い込み漁しても、目の前の魚を食べてくれませんでした。
お腹がいっぱいか?
水槽でも、結構最初の餌付けは難しいのがオコゼの仲間ですが。

 Taenianotus triacanthus ハダカハオコゼ


最後の脊椎動物はうちら夫婦です。大窟さん写真ありがとうございます。


ここのニセアカホシ君はナガレハナに付いていました。
どうもEuphyllia属のサンゴがお好きみたいです。

 Periclimenes venustus ニセアカホシカクレエビ
 Euphyllia ancora ナガレハナサンゴ


イソギンチャクにいる甲殻類にはカニダマシの仲間もいます。
彼等は貝殻を捨てたヤドカリです。後ろ向きに生えた最後の脚が貝殻を押さえるのに使っていた名残です。

 Neopetrolisthes maculatus コホシカニダマシ


このバイカナマコにはカクレウオはいませんでした。

 Thelenota ananas バイカナマコ


さて、いよいよハードコーラルです。
十分な光と水流を受けて、すくすくとミドリイシが育っていました。

 Acropora formosa スギノキミドリイシ


スギノキの先端アップ(ここだけ見るとコエダっぽいですが全体はスギノキ)

 Acropora formosa スギノキミドリイシ


次がコエダミドリ、コエダの方がより青みが強い気がしました。

 Acropora microphthalma コエダミドリイシ


次はスギノキタイプのミドリイシがつくるブッシュ、ベージュとブルー系が半々。

 Acropora spp


ここは潮通しが良いとのことでしたが、溝になっていて、時に強い流れが通ると思われるところには、波浪に強いヤスリミドリがいました。写真右下方から左上方へ潮が通るのでしょう。

 Acropora robusta ヤスリミドリイシ


十分な光のおかげでしょう、先端部に色素の濃いサンゴも所々にありました。

 Acropora valida ホソエダミドリイシ


写真ではやや黄色みが強くなりましたが、肉眼では結構蛍光グリーンのミドリイシでした。
ここで、グリーン系のミドリイシはこのコロニーのみ。

 Acropora digitifera コユビミドリイシ


典型的なテーブル状ミドリイシ、再生部分は青みを帯びます。

 Acropora solitaryensis エンタクミドリイシ


ミドリイシ同士の戦い、右の上下はエンタクどうして覆い合い。中央左のクシハダと右のエンタクでは刺胞攻撃、スギノキは隙間から上に出ようとしています。 

 Acropora hyacinthus クシハダミドリイシ(中央左より、やや小さいテーブル)
 Acropora solitaryensis エンタクミドリイシ(右の三段重ね))


ハマサンゴはベージュ色が多く、色目は地味

 Porites murrayensis ムレイハマサンゴ


たしかに流紋です。

 Pachyseris speciosa リュウモンサンゴ


わりとここには塊状サンゴが少なかった

 Platygyra lamellina ノウサンゴ


次はすでで触るとひどい目に遭う別名ファイアーコーラルと呼ばれるヒドロ虫類のハードコーラル

 Millepora tenella ヤツデアナサンゴモドキ


黄、青、赤の戦い 

 Millepora exasea カンボクアナサンゴモドキ(黄)
 Montipora fovedata オオクボミコモンサンゴ(青)
 Pocillopora verrucosa イボハダハナヤサイ(ピンク)


 重いページをご覧いただきありがとうございました。沖縄は料理も大好きなので、これからも1年に1回は訪れたいと思います。

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