鈴木あけみ

 皮膚の病気とは、特別な器具を使用することなく、肉眼で直接、良くなっているのか悪くなったのかも見ることができる。そのため、患者さんも、皮膚に何か異常が生じると、様子を見ても良いのか、市販の薬で治してもいいものなのか、自己判断してしまいがちである。そして、多くは何種類かの外用剤を試しに使用してこじらせて来院することが多い。 しかし、皮膚はその構造、機能の上から特異な臓器で、身体の中、外からの影響を受けて鋭敏に反応して、様々な病変を呈する。したがって、肉眼での所見が重要な診察、検査、治療のポイントであるのは言うまでもないが、外因(使用した外用剤も含む。)内因の検索、排除あるいは軽減が他科の疾患と同じように必要である。もし、皮膚に何か異常があり心配であれば、何も使用せず来院してほしい。すぐ来れない様であれば、一種類の外用剤だけ使用し、一週間しても治らないなら、外用剤持参の上来院して頂ければ幸いである。
 当院では、日常生活のスキンケアを基礎とした外用、内服剤指導、アレルギー等の諸検査、皮膚小手術(生検を含む)、光線療法を主に行っている。

 

 

アトピー性皮膚炎

皮膚真菌症(足白癬ー水虫を主体に)