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「ハーブ・オオタ・ウイズ・フレンズ」
「Herb Ohta with Friends #1/#2」:音楽館から発売

第一巻 [ FEI-VT109 ]

第二巻 [ FEI-VT110 ]

1999年はハーブ・オオタ(オータサン)が大活躍をした年です。日本での2度にわたる演奏旅行のほかに、5巻のウクレレ・インストラクション・ビデオやウクレレとベースなどの楽器によるデュオCDなど広範囲の出版をいたしましたが、ハワイの風景をバックにオータサンたちが演奏する新作ビデオ「ハーブ・オオタ・ウイズ・フレンズ」第一巻、第二巻も彼が新しい分野へ挑戦したビデオといえましょう。

このページでは曲目の解説を中心に撮影のエピソードなどをご紹介してまいります。

なお、オータサンの全体の活動については、 オフィシャル・サイト をご覧ください。

三つのメディアで展開したハワイ音楽の集大成

今回の二巻のビデオ「Herb Ohta with Friends #1/#2」は、もちろんオータサンおよび彼の友人達が出演するウクレレを中心としたハワイ音楽アルバムなのですが、サブタイトルに「Images of Hawai'i」とあるように、1996年末に出版された、ハワイ音楽50曲にハワイ各地の風景や幻想的写真を組み合わせた豪華写真集「Musical Images of Hawai'i」がこのビデオのルーツなのです。

ハワイ音楽評論家の鳥山親雄氏のプロデュースにより、ハワイ在住の写真家カズエ・クレバヤシさんとハーブ・オオタ(以下オータサンと書きます)のマネージャーであるミチコ・ウラタさんの二人が力を合わせて完成したこの写真集は、ハワイ音楽の権威でもある大歌手マヒ・ビーマーによるハワイ語のチェックや曲の解説がなされている等のおかげもあって、ハワイ音楽の歌詞集としても貴重な存在になっています。

続いてこの二人のコンビはCD「Mele Hula」を完成させました。17曲を収録したこのCDは、上記「Musical Images of Hawai'i」に掲載された歌詞に極めて忠実に唄われていて、おそらくCDはおろかLPでもこれだけ原詞に忠実なアルバムは存在しなかったと思います。

その上このCDでは、実力がありながらあまり知られていないハワイ島の演奏家たちを積極的に取り上げていて、彼らの極めて新鮮な演奏に感動を覚えたためでしょうか、現在でもハワイの放送局で頻繁に放送されているそうです。

オータサンの作品7曲が楽しめます

今回の二巻のビデオはこの二人のコンビが単行本、CDと一貫して追及してきたハワイ音楽アルバムの集大成とも言える作品です。ミチコさんがマネージャーを務めるオータサンの全面協力のもとに、友人のミュージシャンたちがそれぞれ自慢のウクレレを持って集合し、さらに実力派の歌手とフラ・ダンサーたちの参加によって、素晴らしい音楽ビデオとなりました。

写真家のカズエさんもビデオ画面を監修しただけでなく、それまでに何百枚も撮った風景写真でも、今回の音楽のイメージに合わないと感じると、新規に撮影をおこなうという念の入れようでした。

オータサンはこの二巻のビデオの中で、'Akaka FallsやPaoakalaniのようなポピュラーなハワイ音楽も演奏していますが、それだけでなく、彼のオリジナル作品を合計7曲も弾いています。オータサンの演奏会でこれらの曲を聴く機会はあっても、今まで発売されたCDやビデオにはほとんど入っていなかったので、一挙に7曲が聴けるという今回の企画は、オータサンのファンにとって大変嬉しいものではないでしょうか。

7曲のオリジナルは、すべてオータサンのウクレレのみで演奏していますが、実際にはいずれの曲にもオータサンの愛弟子で、歌手、作詞家として活躍しているジェイミー・ホープ嬢の歌詞が付けられており、それぞれの曲に伴って映し出される映像にも、歌詞のイメージにマッチしたものが選ばれています。

ハワイ島の素晴らしさを感じさせる映像

前回のCD「Mele Hula」ではハワイ島の実力派ミュージシャンを登用して好評を得ましたが、今回の二巻のビデオでは、ミュージシャンだけでなく、映像もハワイ島を中心に据えて撮影されました。特にワイコロア地区のホテル、そしてワイキイ牧場の広々とした風景などは、ハワイ島の素晴らしさを私たちに感じさせます。

そして、画面に登場するハワイ島のミュージシャンが弾くウクレレが、いずれもユニークな形状と音色を持っていることにも注目してください。これらと比べるとオータサンのウクレレがスタンダード・サイズ(オリジナル)であるのが逆に目立ってしまいます。

ビデオ「ハーブ・オオタ・ウイズ・フレンズ」
第一巻曲目紹介 第二巻曲目紹介

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