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第一巻曲目紹介 |
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1. | チャント |
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正式なハワイの演奏会のオープニングでは、必ず古代からの詠唱(チャントもしくはオリと呼ばれます)が詠われます。ここではハワイ語に詳しいダニエル・アカカが今回のアルバムの成功を祈る自作のオリを唱えます。 撮影はアウトリガー・ワイコロアの敷地で行われ、遠くに我が国の「スバル」をはじめとして各国の天文台が設置されているマウナ・ケアが望めます。 この曲のみ第2巻と共通です。 |
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2. | ハワイ |
オータサンのテーマ・ソングとも言える作品で、今回のアルバムではここだけでなく、エンディングのタイトル・バックにも使われています。 ハワイに来た旅人の視点で作られた曲で、このすばらしいハワイへ必ず戻ってくる、という歌詞が付いています。 オータサンのスタジオ撮影ですが、クレーンを用いた俯瞰撮影や手元のアップ等により、オータサンの演奏が十分に堪能できます。 |
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3. | カウラナ・ナー・プア |
ハワイ島在住のスラック・キー・ギターの巨匠、ジョン・ケアヴェ・シニアのスラック・キー・ギター演奏です。彼の主催するスラック・キーとウクレレのフェスティバルには、我が国から関口和之、山口岩男両氏が参加しています。 曲は白人の迫害に対して石を食べても堪え忍ぶという内容です。 撮影はオーキッド・アット・マウナ・ラニでおこなわれ、岩に打ち寄せる波とマッチした演奏です。 |
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4. | ポイプー・イ・カウアイ |
ふたたびオータサンの作品です。カウアイ島のリフエからほど遠くないケオネオラ湾にポイプーという楽園があり、そこではみなウクレレを弾き、歌をうたっている、という歌詞が付いています。 この曲に使われた映像は、同じカウアイ島ではありますが、ポイプーではなくナパリ海岸やワイアレアレ山を空中撮影したものです。余談ですが、このワイアレアレ山は世界でも1、2を争う降雨量の多い地点なのです。 |
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5. | クウ・イポ・イ・カ・ヘエ・プエ・オネ |
オータサンのウクレレに乗せてイヴァラニ・カハレワイが歌うリケリケ王子作になるハワイ音楽の名曲のひとつです。愛する人への想いが遠く砂丘を越えて届く、という内容の曲。 映像からお分かりのように、この場面はいかにも親しい人たちがハワイ音楽を楽しんでいるような雰囲気を醸し出しています。事実、古い友人であるイヴァラニからの突然の頼みを受けたオータサンは、ごく自然にすぐに弾きはじめたそうです。 |
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6. | ワイレア |
オータサンの作品が登場しました。 今度はマウイ島中部、キヘイ海岸近くの高級リゾート地ワイレアがテーマで、ヨットの帆を張って風に乗ればワイレアが待っている、という歌詞が付いています。 オータサンのスタジオ撮影映像と、ワイレア海岸が夕日を受けて黄金色に輝く映像を交互に、またオーバーラップさせています。オータサンの手元のアップもありますので、参考になるでしょう。 |
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7. | クウ・ホア |
マヒ・ビーマーがMusical Images of Hawaiiに書いた解説によると、ハリウッド製のハワイ映画のハワイ文化コンサルタントとして妻のルイスとハリウッドに滞在していた作曲家のポノ・ビーマーが、ハワイに残してきた5人の子供たちを想って作った曲とのことです。 オープニングで自作の詠唱を詠ったダニエル・アカカがウクレレを持って軽快に歌います。彼の弟はスチール・ギター奏者のアレン・アカカです。 |
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8. | プア・リーリア |
プアは花のことで、リーリアは英語の百合lilyから転化したハワイ語です。永遠の花リーリアでつくったレイは良い香りがする、と歌っています。 クニア・ガルデイラはあの伝説のスラックキー・ギター奏者ギャビイ・パヒヌイの孫にあたります。彼のウクレレのユニークさにはちょっとびっくりさせられますね。二つのサウンド・ホールを持ち、カッタウエイ(切り落とし肩)のウクレレでメロディーを挟みながらの演奏は見事なものです。 |
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9. | アカカ・フォールズ |
ヘレン・パーカー作のワルツをオータサンは4拍子で演奏しています。ハワイ島ヒロ近郊にあるこの滝は、美しい線条を描いて流れ落ちています。 歌詞の内容「崖から細く落下する」「強い香りが漂ってくる」というイメージを求めて、写真家のカズエさんが根気よく撮影して廻った静止画をバックにオータサンが演奏します。 ワルツが4拍子に変わったことにより、オータサンのテクニックが余すところなく発揮されました。 |
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10. | カムエラ・ヨーデル |
解散したデュオのカアウ・クレイター・ボーイズのひとり、アーニー・クルス・ジュニアの父親アーニー・クルス・シニアの作ったカウボーイ・ソングです。 ハワイ島ワイメア地区に、個人所有の牧場としては全米でも最大級の牧場パーカー・ランチがあります。パーカー家第3代当主サミュエルをハワイ語ではカムエラと言い、地名自体をカムエラと呼ぶようになりました。もっとも、この映像は少し離れたワイキイ・ランチのものです。 |
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11. | カ・マカニ・カーイリ・アロハ |
愛する妻に去られた夫が、神官に相談したところ、一服の惚れ薬を与えられました。彼がその薬を、以前妻とよく行ったマウイの海岸に投げ込んだところ、効果があって妻が戻ってきたという伝説を歌ったマシュー・カネの作品。 クニア・ガルデイラはCD「Mele Hula」でワヒネ・イリケアをウクレレの多重録音をバックに歌い、その新鮮な感覚に感激したリスナーから放送局にリクエストや問合せが舞い込んだそうです。 |
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12. | ワイピオ |
オータサンが雄大なワイピオ谷をバックにウクレレを弾いていますが、決してスクリーン・プロセスなどの技法を用いた合成写真ではなく、腰の重いオータサンが本当にワイピオ谷の前まで出かけての撮影でした。その意味でも大変貴重な映像といえましょう。 ワイピオ谷はヒイラヴェの滝の足元に広がる扇状地で、タロ芋の生育に最適な場所でしたが、数回にわたる津波の被害で無人の地となりました。 |