| 1.企画委員の構成 企画委員については,現時点では教職員と卒業生(出きれば同窓会として既にある 「薬友会」で選ばれた者)それぞれ同じ人数で学部長が召集し議事進行をするのが一番運営しやすい と思われます. しかし私学ではほとんどの場合同窓会組織が中心になっていますので詳細な調査が必要です. 2.卒後教育の内容 現在他の卒後教育講座で行われている内容に沿った形式で考えるならば, 1)薬学部スタッフによる各々の講座における基礎と最近の進歩について講義をお願いして, 卒業後のギャップを埋める.2)特別講座として,その時々の時流に沿ったフレッシュなテーマを捉え, その分野の著明な専門家を招いて講義をお願いするなどです. そして薬剤師の資質向上のための教育を行うならば一年を通じて毎週開講しているような 形式を考える必要があります. 基本的には,根本的な情報の軽重に対する判断を付けるための考え方を教える必要が あるのではないかと思われます. また後発であることから近畿大学薬学部としての独自の特色ある内容としなければなりません. 当薬事制度研究会卒後教育調査班では問題点の解決と卒後教育実施にあたっての 独自性や内容について協力できる範囲を数回にわたって討議してきました. その結果については第3章に記述しました. 3.資質向上するための講座回数 一年を通じて毎週土曜日又は日曜日を開講日として分科会形式で1〜2講座実施 することにすると,受講者も聴講に際してある程度の選択が可能となり生涯教育の一環 となることが期待できます. 4.遠隔地在住卒業生のフォロー 特定地区を選んでその地区ごとにミニ卒後教育講座を考える必要があります. 以上の問題点に対する解決の一案を述べてみました.毎日多忙に追われている薬剤師に 周囲から勉強をさせようとすれば,卒後教育を受けることによって具体的なメリットを与える方法を 考える必要があります. 例えば財団法人日本薬剤師研修センターに登録して卒後教育の受講者に対して参加した場合 に点数が公に認められるようにするとか遠隔地在住卒業生のフォローの為に各講座のテキストを 作成しまたVTRによるライブラリーを完備して貸し出しに応じられるようにするなどの 対応が考えられます. |
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