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主なウイルスは、コクサッキ−A16 とエンテロウイルス71 です. 
しかし,その他のウイルスによっても手足口病の症状がでることがあります. 
一度かかるとそのウイルスに対する免疫はできますが、異なった型のウイルスがふたたび感染し,何回も反復して発症することがありえます.

 

ふつうは,発疹については特別な治療は必要としません.  ときに痒みや痛みを伴うことことがあるので,その時は,抗ヒスタミン剤を出します.

口腔内の痛みとそれに伴うかるい食欲の低下程度ですむことが大半ですが,痛みが強いため水分すらとれずに,脱水症になる場合もあります. 
まず水分不足にならないように注意することが重要で,薬物による治療よりも少量でも頻回に水分をとる方が優先です.

発症2,3日ごろに,38度程度の熱がでることがありますが,熱にのために全身状態が侵されることはまずありません. 
通常は解熱剤も必要ありません.  抗生物質は無効です.
しかし高熱の持続は髄膜炎などの合併症の徴候として重要で,慎重な対応が必要です.

ときに下痢をなどの腹部症状を伴うことがあります. 消化のよい食事を食べ,整腸剤をのめばすぐに回復します.
脳炎の合併があり,高熱,頭痛と嘔吐には注意が必要です.

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