FAQ(Fukubiki Asked Question)

基礎知識編


Question
福引は、懸賞や宝くじなどと、どこがどう違うのですか。
Answer
「抽選で賞品や賞金が当たる」という意味においては、福引も懸賞も宝くじも同じようなものですね。では、福引がほかの二者と違うのは、どんなところでしょう。私なりに「福引の定義」をあげてみますと、

・指定の場所で、一定金額以上物品を購入するか、サービスを受けるのが参加条件(商品を買って、それに付いている応募券をハガキに貼って送るような、一種のクローズド懸賞といっていいでしょう)

・その金額によって、抽選回数が決まる

・自らが抽選に参加する

・抽選結果がすぐ判明し、参加者自身の目でそれを確認できる

・等級によって、当選賞品の内容に差がある

ですから、例えば「何も買わなくても抽選に参加できる」とか、「先着○○名様に当たる」とか、「全員に同じものをプレゼント」といったようなものは、厳密には福引とはいえないと思います。また、お店で買い物をするのが条件である点は福引同然でも、応募ハガキや番号くじなどによって後日当選が決定するような場合(抽選編参照)は、自分が抽選に参加せず結果もすぐわからないことから、これも厳密には福引とはいえないかもしれませんね。
ただし、私個人としては、そういった定義にこだわらず、広い意味での「プレゼントキャンペーン」がすべて福引に該当すると思います。


Question
変な言い方ですが、福引の「長所」とか「短所」みたいなのを教えて下さい。
Answer
ここでいうのは、先にあげた狭い意味での「福引」についてでしょう。うーん。難しいですね。いろいろなプレゼントキャンペーンがあるなかで、それぞれがそれぞれの特徴をもっているわけですから。それでもご質問にお答えして、「ここがいい! この点がすすめられる」というのを「長所」、「こんなところは、ほかのタイプの懸賞に負けるかもしれないな」というのを「短所」として記してみましょう。

[長所]
買い物とあわせて楽しめるので、ショッピング好きの人にもぴったり
自分が抽選に参加できるのは、あえていえばギャンブルのような楽しみがあり、かつ結果にある程度納得がいく
・ハガキ抽選だと、抽選者の恣意によって当選が左右されることがままあるという話だが、福引はそんなことはない。字が下手でも、きれいなイラストが描けなくても、気のきいたコメントが書けなくてもまったく関係ない。また、たとえトラベルライターであっても(作者自身がそう)、職業を名乗るわけじゃないから当たりくじを引いてしまえば旅行に行ったっていいわけだ(よほどの関係者でなければね)。引いたもん勝ち!
・はやりのインターネット懸賞。とっつきやすいけど、アンケート記入に手間取ることが多々あり、「こんなことまで聞くなんて?」と不信感を抱くことも…。また、ハガキにしても筆無精の人はやはり大変。面倒くさがり屋に一番向いてるのは、福引では?(なかには応募用紙の記入が必要な場合もありますが)
・インターネットやハガキの懸賞では、当選しないまでもプライバシーの流出が気になるところ…。その点福引は、条件さえ満たしてれば匿名で参加できる。名前や居住地が公表されるのは、最上位やそれに準ずる等級に当選したときくらい
抽選結果がすぐ判明し、自分の目で確かめることができる(これもギャンブル的?)
・もし当たったりすると、スタッフやほかのお客さんからその場で祝福されたり…少々こそばゆい気はしないでもないけど、周囲から羨望のまなざしを浴びるのは、まんざら悪くはないはず

[短所]
・買い物をしたり抽選をするために、いちいち昼間の店の開いてる時間に外出しなければならない。ハガキやインターネット懸賞だと家や職場にいながらにしてできるし、いつでも好きな時間に応募できるのだが…。さらにハガキ書きなどは入院中や療養中、また介護・育児などで家を空けられない人でも楽しめるが、福引はそうはいかない
福引シーズンはある程度固定されているため、それ以外の時期は楽しむチャンスが少ない
・抽選の条件を満たすための、買い物やサービス享受などにお金がかかる。ハガキやインターネット懸賞が少ない元手でできるのとは対照的
・福引の開催頻度は、地域差が大きい。場所によっては、福引開催地まで行く交通費がバカにならなかったり、イベントも限られていたり…例えばシーズンともなると、ちょっと歩くだけで十数件の福引が発見でき、好みを選べる東京・新宿のような町のほうが、むしろ例外といえるかも
・一般の懸賞に比べ、賞品のラインナップに偏りがある。旅行が比較的多いが、あまり旅行が好きでない人や、都合で旅行に行けない人にはつまらない限り。また旅行先についても、国内・海外ともメジャーな場所で、しかも団体旅行の形態が主流。「人のあまり行かない場所へ、自由に行きたい」という希望は、まず満たされないと思っていい
・ほとんどの福引は、好きな賞品が選べない。場合によっては、まったく無駄なもの、好きでないものが当たる可能性も…

とまあ、短所も結構ありますが、福引ファンにとってみれば、それを補ってあまりある「福引の魅力」があるわけなのです。


Question
福引のシーズンはありますか。
Answer
地方によって差があるかもしれませんが、おおむね東京地区では年に2回、商店街やショッピングセンターでの福引が集中する「ヤマ」があります。ひとつは6月中旬〜7月中旬の初夏(梅雨の時期とほぼ一致)、そしてもうひとつはクリスマスやお正月を控えた年末の11月下旬〜12月下旬(だいたい勤労感謝の日〜クリスマスあたり)、それぞれ約1ヶ月間です。
なぜこの時期か? といいますと、考えられる最大の理由としては、お中元やお歳暮の時期と重なっていること。すなわちギフトなどの贈答需要が多いので、自分や家族のものだけではない大きな買い物がかさみがちということです。また、夏休みや年末年始を控え、普段は買わないレジャー・イベント用品の需要もあるということでしょう。もちろん、ボーナスの時期とほぼ一致しているというのも、見逃せないポイントですね。
ほかには、創業○周年キャンペーンとか、開店記念とか、リニューアルを期してとか、春秋のセールとかいろいろです。祭りなど、地域イベントの余興のひとつとして福引が催されることもありますね。

Question
デパートでも福引はできますか。
Answer
何年か前かの規制緩和により、いわゆるデパートでも福引が行なえるようになりました。新潟のデパートがその先鞭をつけたと思います。東京でもこれまでに、京王百貨店、三越、東急百貨店(99年1月に長い歴史に幕を下ろした東急の日本橋店も、98年暮れに最初で最後の福引を実施しました)などが福引を行なっています。




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