Text - Diary - Past - August,2001
| 01.08.02 | ・ | 病は院から |
| この日記でももう何度も何度も書いてますが、病院の待ち時間というのはどうしてああも長いのでしょう。この日も、受付を済ませたのは午後1時なのに、ようやく順番が回ってきたのは3時過ぎでした。これでは待ってる間に別な病気にかかってしまいそうです。 そもそも病院の待合室自体、お世辞にも居心地の良いところとはいえません。人々の表情も一様に暗く、まるで病気でも抱えているような面持ちです。以前に私は待合室にゲーム機などを設置するよう提案しましたが、それが予算的に無理だというなら、せめて有線放送で流行りのJポップなどを流して欲しいところですね。チャンネルのリモコンを私に任せてくれたらなお良いです。たぶん30分もしないうちに飽きて消したくなると思うので。 そんな取り留めのないことを半分口を開けてぼんやり考えていたら、どこからともなく(のちに判明したところによると、スピーカーから)院内放送が流れてきました。残念ながらJポップなどではなく、 「おタバコは所定の喫煙所にてお吸い下さい――」 などといった、病院内での諸注意を促す、女性の機械的な声によるアナウンスでした。 ところが。俺はタバコは吸わないから関係ないやい、と思いつつもなお耳を傾けていると、アナウンスはさらに、驚くべきことを告げてきたのです。いわく、 「――院内にて、死んだ人を見かけましたら、お近くの受付までお知らせ下さい――」 死んだ人! そんなの絶対に見かけたくないです。この病院ではそういうことがちょくちょくあったりするのでしょうか。そんな重大なことにもかかわらず、女性の声は何ごとでもないかのように淡々とアナウンスしてきます。私は思わず自分の耳を疑いましたよ。 しかし実際には、淡々なのも当たり前でした。耳を澄ませてもう一度よく聞いてみたら、「死んだ人」ではなく、 「不審な人を見かけましたら」 だったので。なんだー、おどかすない。 でも、病院という場所が場所だけに、どんな緊急の事態に出くわすか分かりません。そういう意味で、先のような聞き間違いをするのも無理からぬことといえましょう。試しに「死んだ人」と「不審な人」を何回か繰り返して唱えてみると分かりますよ。……たぶん。 ところでこの病院はけっこう規模が大きく、最上階である11階にはレストランまであったりします。とはいえ私は今まで一度も利用したことがなかったのですが、今日は昼食を食べそびれていたということもあって、初めて足を運んでみたのです。 レストランの入り口前では、メニューのサンプルがショーウインドーの中に並べられていました。さほど空腹を感じていなかった私はとりあえず軽く済ませばいいやと、オムライスなどに視線をやります。そして値段を確かめてみると、 「¥1,100」。 はあ〜!? オムライスがせんひゃくえんんん!? 私は耳の次に目を疑うハメになりました。よくよく見てみても、今度は見間違いなどではありません。 他にも「サンドイッチとコーヒーのセット」が¥1,300だとか、ステーキセットに至っては¥2,500などという無茶な値段が付けられている始末。……なんで病院の中の食堂でそんな豪勢な食事しなきゃならんねん! と思いつつ周囲を見渡してみると、レストランの入り口も内装も、病院内とは思えないほど高級感があふれまくってます。ウエイターもタキシードでキメてるし。なんだ、これは……。 結局私は一番安いメニューである「五目そば ¥950」を食べました。麺をすすりながら考えてたんですけど、このレストランは見舞いの人だとか、ましてや患者のためなどではなくて、医師が接待のために利用するための場所なんだね、おそらく。11階ということで見晴らしも良く、まるきり展望レストランだし。 とりあえず納得はしたものの、「医療業界の人々はふだんからこんなに高いものを食べてるのか」などと思ったら妙にしみじみしてしまい、五目そばを味わうどころではありませんでしたとさ。 かように、病院というのはおっかないとこです……いろいろと。 |
| 01.08.03 | ・ | スーパードライ |
| 「こっちですこっちです駅員さん!」 地下鉄に乗っていたら、急に大きな声が聞こえてきました。空席の目立つ車内には声がよく響きます。何ごとだと思う間もなく、私の目の前を中年の男性と駅員がそれぞれ一人ずつ、早足で通り過ぎてゆきました。 その行く先を見やると、ドア二つほど先の床に、人が一人倒れていました。オレンジのシャツを着た、どうやら若い男性のようです。 ただ今、列車は駅に停車中。会話の内容は遠くて聞こえませんでしたが、その様子から察するに、若者が倒れているのを発見した人が駅員を呼んできた、という経緯と考えて間違いなさそうです。 駅員は、倒れたその若者の頬を軽くピシピシと叩いたりしたあと、なにか納得顔でいったん車両を降りました。ああ、たぶん別の駅員を応援に呼んできて若者を降ろすのだろうな、と私が思っていたら…… なんと、車両はドアを閉じ、そのまま発車してしまったのです。 床の上に大の字にひっくり返っている人を見付けておいて、そのまま放置? なんとも、まあ……。駅員の対処としてそれが正解なのかいな。信じられない行為に呆れてしまいましたよ。 私自身、外で意識を失って倒れるのを体験したことがあるだけに、人ごととは思えません。その次の駅がちょうど目的地だった私は、着くと同時に、駅員の姿を探しました。ところがホームには一人の駅員もおらず、どうしようか迷っているうちに、倒れた若者を乗せたまま、電車は行ってしまいました。 仕方がないので改札のところまで行って、そこの駅員に事情を話しました。他にも目撃した人が言葉を添えてくれたおかげもあって、ようやく連絡はしてもらえたようです。実際に助けてもらえたかどうかまでは確認できませんでしたが……。 目撃した人から聞いた話によると、どうも若者は酔っぱらって倒れていたようです。それで最初の駅員もタカをくくって放っておいたようですね。もしかすると似たような事例は、駅員にとっては日常茶飯事なのかも知れません。とはいえ、急性アルコール中毒などの危険もあるというのに、床に倒れた人を見捨てていいという道理にはならないでしょう。 私自身、その人を直に助けてあげられたわけじゃないので、偉そうなことは言えないのが悔しいところですが……でもあの地下鉄の危機管理能力というものを、ちょっと疑問に感じてしまいましたよ。あの若者にもしもの事があったらどう責任を取るつもりなんだろうか、まったくのところ。ちょっとドライ過ぎやしないかい。 |
| 01.08.06 | ・ | 100 マニアックス |
| やっぱりオフ会の前後はヒット数が爆発的に増えるものですね。いつもの約5倍ですよ5倍! もともとの数が少ないので、ちょっと増えただけでも凄い倍数になって、なんだかトクした気分です。ふふふ。 というわけで、先週末の土曜日、池袋で開催された「夏祭りオフ」に出席してまいりました。 このオフは「100人オフ」とも呼ばれており、その名が示す通り、参加者が100人にも及ぶという超巨大なオフです。これだけの規模のオフというのは、まず滅多に見られないんじゃないでしょうか。ネット全体を見渡しても珍しいと思います。 それこそ、普通のオフでせいぜい20人前後と考えて、その約5倍ですよ5倍! 私ごとき弱小サイトのヒット数とは、意味合いがまるで違います。これを企画し運営するにあたっては、相当の労力が必要だったであろうことは想像に難くありません。真昼さんをはじめ、スタッフの方々には、この場を借りて心よりの感謝とねぎらいの意を表したいです。どうも有り難うございました&お疲れさま。 さて、オフ当日。 東京に何十年も住んでいながら、ほとんど足を運んだことのない繁華街というのはいくつもありますが、池袋もそんな街のひとつです。会場までは駅から歩いて5分かそこらだというのに、まるで見当違いの方向に歩いてしまい、すっかり到着が遅れてしまいました。慣れない土地では確実に道に迷う男です。慣れてる街でも迷うんですけどね。 いざ会場に着いてみると、入り口からすでにもう圧倒されそうなほどの人の渦です。凄まじい人口密度の人の波を掻き分け掻き分け、見知った顔を見つけてようやく一息つきました。 そう、100人も(正確にはそれ以上とも)いる参加者のうち、事前に面識のあった人はほんの一握りに過ぎません。20人もいなかったんじゃないでしょうか。もちろん、オフの目的の中には、残りの人たちと交流を深めるということもあるわけですが、その相手が80人ともなると、さすがに腰が引けてしまいます。 しまった、こんなことなら、他の人たちのサイトもじっくり読んで、下調べをしておくんだった……などと当たり前のことを今さら悔やんでも後の祭り。どうしても孤立しがちな私は、勢い、空いた時間で酒ばっかり飲むことになります。酒の力でも借りなきゃみんなのノリについていけないという焦りも、そのネガティブな行為を後押ししていました。 一時間余りして、ようやくアルコールが体内にめぐってきました。それでなんとか知らない人たちに突入する力を得た私は、とにかく誰かれ構わぬ話しかけを開始します。 本来であれば、こんな場当たり的なトークは2分ももたずに物別れになってしまうのが常なのですが、そこはお互い酔っぱらい同士、ワケ分かんないままにも何とか楽しい気分になれてしまうのでした。……と、少なくとも私は思っていました。なにぶん酔っぱらいなのでよく分かりません。いちばん無責任な、タチの悪いパターンです。 あとで聞いてみると、私のような心境の人は案外多かったらしく、実際、盛り上がったのは中盤以降だったような気がします。人見知りは私だけじゃなかったんですね。ほっ。……って、安心してる場合じゃないのだけども。 私にはまた、別の悪い癖がありました。こういう場で人とコミュニケーションを取る時に、つい、言葉づかいが必要以上に乱暴になったり、物言いが酷くなったりしてしまいがちなのです。それを笑って許してくれるような人ばかりならいいんですが、中には当然、本当に気を悪くしてしまう人もいます。 必死で虚勢を張って、自分本来の気の弱さを何とかカバーしようとする、その結果がこれです。そういうカタチでしか人の気を引けない自分が情けなくもあり、腹立たしくもあり、といったところです。 今回も何人かの気分を害してしまったようで、そういった人たちには、ただもう謝るほかありません。ゴメンナサイ。 そんなこんなでとりあえず一次会が終わり、その後はいくつかのカタマリに分かれての2次会です。カタマリといっても、私がくっついたグループには30人くらいが残っていました。これだって相当な人数です。収容できる場所をあちこち探し歩いた結果、駅前のカラオケボックス、その1フロアをほとんど借り切る形で決まりました。 5,6部屋ほど占領していたなかで、私は部屋をほとんど移動しませんでした。4人ほどしか入れない狭い部屋、これが妙に落ち着けて、若者パワーに圧倒された年寄りばかり集まり、まったりと懐メロなどを歌っておったそうな。しまいにはカラオケ放棄してゴロ寝までしてたしのう……。 いやー、さすがに朝までノンストップで騒ぎ続けるのはキツいっすよ。バカも休み休み騒げ、っていいますし。 いろいろ書きましたが、やっぱり大勢の人と遊ぶのは楽しいものですね。心の底からの気晴らしになります。 とはいえ、今回のオフでは新しい友達をほとんど作れなかったので(候補は100人近くもいたというのに!)、他の皆さんが書いてるような個人向けのレポートは書けません。ちょっと情けないです。でもその代わりと言ってはなんですが、仲良くなれた人のサイトの掲示板には、それぞれしっかり書き込んでおきました。 とにかくも、オフの事前には予習が必要だということを、今回改めて痛感させられました。 ところで、夜が明けての日曜日。 この日は本来、このオフにも参加していた桃の紅茶さんと映画を観に行く予定だったのです。でも、二人とも完全にパワーを使い果たしたようで、揃って昼の2時過ぎまで爆睡してしまい、映画どころではなくなってしまいました。オフには体力も必要だということを、改めて痛感させられましたよ。 |
| 01.08.08 | ・ | ドランクンな男 |
| あちこちのオフレポ読んで回ってるんですが、ひどいですね。何がって、私の記憶力のなさが、です。明らかに自分の事なのに、かなり記憶があやふやになっちゃってるんです。読んで初めて、「ああ、確かそんなこともあったなぁ」などと思い出してる始末で。 アルコールのせいというのが口実にならないのは分かってるんですが、かなり酔っぱらってたのは事実なんですよね。夜の7時から明け方まで、アルコール入りのものしか飲んでないんだから、当たり前といえば当たり前。相当タチの悪い酔っぱらい男になってたことは間違いありません。もし当時の様子をビデオ撮りなんてされてたら、恥ずかしくて正座に耐えられないことでしょう、足がしびれて。 これを契機に、私は心身ともに鍛え直すことを思い立ちました。そんなことを私はもう百回以上思い立ってます。いーんです、その場限りにせよ行動が伴えば。 まず、心のほう。映画を2本観ました、ビデオで。……安直ですね、我ながら。 それはともかく。 1本目の『ゴースト・ドッグ』、こちらはMovieのほうに感想を書きました。 もう1本は『カッコーの巣の上で』。また例によって「何を今さら」な名作ですが、恥ずかしながらこれが初見だったりします。 ――いや、これはなんといっても、俳優たちの熱演が素晴らしいですね。なかでもジャック・ニコルソンの演技は圧巻。ずばりハマり役というか、まるで彼のために書かれたような脚本です。30年前から全然変わってないじゃん、ニコルソン! ただ、物語としては、あちこちに釈然としないものを感じてしまいました。ラスト辺りは特に。もちろんこの話が、世の中の不条理こそを描いているということも、全てが上手くゆく物語が必ずしも最善ではないということも、分かってはいるつもりなのだけども。 また、こうした時代性をモロに写した映画を、今になって評価する難しさも感じます。例えば精神病院の内部など、今では考えられないようなステレオタイプ丸出しの描写をされているし。当時ならそれも「あり」だったのでしょうが。 全体としては、人間臭さを全面に押し出したドラマとして、見応えは充分にある作品だといえると思います。あえて評点を付けるなら、難しいですが……○5つ、というところかな。――うっ、ブナンに逃げたと責めないで下さい〜……。 ああ、そういえばビデオで思い出しましたが、『徹子の部屋』を観たんですよ。わざわざタイマー録画までして。うーん、何年ぶりだろう、この番組観るの(というか、まだ番組があったということに驚いたぞ)。 理由は単純です。ゲストが私の大好きな、山寺宏一氏だったからです。 でも正直言って、観てて痛々しかったですね……。二人のテンションに差がありすぎるんですよ。どちらがいい・悪いではなく。なんだか、『徹子の部屋』だか『宏一の部屋』だか分からないような有り様でした。生の山寺氏を観るのは初めてだったので、それはそれで嬉しかったんですけどね。 さて、心の次は、“身”です。ちょっとブランク空いてしまいましたが(それでも一週間くらい)、プール行ってきました。昨日と今日、連続です。 なんだかちょっと疲れが溜まってるのか、1000m泳ぐのも辛かったです。実際、昨日は750くらいでギブアップしちゃいました。今日は何とか1km泳ぎ切れたんですが。 しっかし、何回も言うようだけど、ピーク時には3kmも泳いでたって事が、自分でも信じられませんよ。25mプールを往復して1本、それを60本……。ちょっと気の遠くなるような数字ですね。今は20本かそこらでゼーハー言ってるっていうのに。 だいいち、時間が足りんだろう。20本泳ぐのに40分くらいかかってるから、60本なら120分。2時間だぞ。スピードにそれほど差が出たとは思えないので、物理的にもそれぐらいはどうしてもかかる。なんだかなぁ……何かカン違いしてたんじゃないのか、当時の俺。100mを1kmと思ってたとか。 そうして心身ともにみっちり鍛え上げた(どこがだよ)あと食事。それからこうやって日記を書いていると、あらいやだ、もう夜中の1時半じゃありませんか。とっとと寝なくては〜。 もうすぐ盆休み、それを支えにとりあえず生きてます。うむ。 |
| 01.08.10 | ・ | 夢一夜 |
| 夢を見やすいのは、疲れてるときでしたっけ? ……って、心理学科卒業生が人に聞いてどうする。 たぶん授業中にいかがわしい夢でも見てたんでしょう。まー、フケツ。 とにかくですね、昨日はやたらと夢を見たんですよ。たいていは、それが相当インパクトのある内容でも、目が覚めた瞬間にほとんど忘れてしまうんですが、今朝は珍しく、かなりの範囲を覚えてました。とはいえ夢は夢ですから、支離滅裂なことには変わりないんですけど。 まず、見慣れた駅のホームから始まります。そこをふらふらと歩いていたホームレスのおじさんが、いきなり線路に突き落とされます。さらに間髪入れず突っ込んでくる列車。ショッキング! しかも突き落とした張本人は、「こういうシーンが見たかったんだよね〜」などと、喜々としてビデオカメラを回していやがります。どうやらワザとだったようです。 ところが、列車が通り去った後を見てみると……なんと、巨体の男がおおいかぶさるようにして、おじさんをガードしていたのです。セーフ! いや、そういう問題か? などと、夢の中ですらツッコミを入れているところで―― はっ、と目が覚めました。どうやらすべて夢だったようです。 やれやれ、と周囲を見渡してみると、夢の中と同じホームにいます。こんなところで寝ていたのか……と思う間もなく、改札のほうから、見知った顔の一団がやってきました。どうやら中学生の頃の同級生たちのようです。おおー、懐かしい。さっそく先頭にいたN氏に近況などを尋ねてみると、これが妙に歯切れが悪い。 「んんー、いろいろあってね……。それより、ゲーセン行かない?」 なんの脈絡もなく、パズルゲームの対戦をやらないか、と持ちかけてくるのです。なんだそりゃ? などと、夢の中ですらツッコミを入れているところで―― はっ、と目が覚めました。どうやらすべて夢だったようです。 気付けば私は、一心不乱にママチャリをこいでいます。そう、こんな事をしている場合ではない、早く行かねば……ディズニーランドへ。 ところが、天下の大遊園地へ続く道だというのに、とんでもない悪路です。森の中、まるで舗装もされていない道なき道を、ぬかるみを避けながら走ります。 しかしそれもやがて、ぐちゃぐちゃの泥山にはばまれてしまいました。チャリを乗り捨て、泥まみれになって山をよじ登りながら、「なんだよこれ?」とブツブツつぶやく私の不満も、ギャラリーの「昨日、雨だったからねー」の一言で片付けられます。そして「それもそうだな」と納得している私。 その途中、見知らぬ中学生たちがカツアゲをしている場面に出くわしました。気の弱そうな下級生から金品を奪い取っているようです。これは見ちゃおれんと飛び出した私は、その間に割って入ります。カッコイイ! しかし、最初のうちこそ優勢だったものの、次第に不良中学生の逆襲を受け、旗色が悪くなってきます。中でも手強かったのが、ちょっと太り気味の中学生。彼は、「北斗の拳」のハート様のごとく、あらゆる攻撃を吸収してしまうのです。いくらパンチやキックを当てても利かない! しかも彼の体は、なんだか妙に油っぽくて、関節技などもツルリと抜けてしまうのです。「ど、どうしよう……てゆうかだいたい俺、何しにディズニーランド目指してたんだよ?」などとツッコミを入れているところで―― はっ、と目が覚めました。今度こそ、ほんとにすべて夢だったようです。 それが分かっても、心身にはイヤ〜な疲労感が残っていました……。 夢を見るという行為には『願望充足』だとか『記憶の情報整理』だとか、色々な説があるようですが、こういう無茶な夢を見るにつけ、そういった説もなんだか疑わしくなってしまいますな。 とりあえず昨日今日と、疲労のピークにあったのは事実です。でも頑張ってプールには行ったけど。 明日からはお盆休み〜。たっぷり遊んで疲労回復じゃい。 |
| 01.08.11 | ・ | ボーイズ・ビー・アダルツ |
| いとこ同士でもあり、大昔から3バカトリオとして付き合っているT氏&J氏と、久しぶりに下北で飲み。 なんだか知らないけど、下ネタばっかりでやたらと盛り上がってしまった……。 子供の頃、オゲレツな話で騒ぎまくる親どもの宴会風景を冷ややかな目で見ながら、 「あーゆーオトナには絶対ならないようにしような」 と誓いあっていたはずなのだけど、いつしか自分らもそのオトナそのものになってしまっていたようです。 こうしてまた次世代のコドモたちにケーベツされる存在になってしまうのだろうか。……ま、いいけど。 それはともかく。 『天然ボケ』はやはり最強だと、J氏との会話で改めて思い知らされました。こればっかりはいくらウケ狙いに策を弄したところで太刀打ちできるものじゃありませんね。 何しろ、今回の飲みの日取りを決定するまでの、メールのやり取りからしてこんな具合です。 まず、このところ音信不通になっていたJ氏に「生きてるか? 生きてるなら、飲みに都合のいい日取りを教えろ」といった旨のメールを送りました。 しかし、一向に返事が来ません。業を煮やした私とT氏が、同様のメールを2〜3通送り続けて、ようやく返ってきた返事がこれです。 「生きてまっせー! 次来るメールまってたんだけどさあー。とりあえず大丈夫よ。」 次来るメールって……何回メール送ったと思ってんじゃい! だいたい、予定知らせろって聞いてるのに、『大丈夫よ』じゃ返事になってません。大丈夫じゃねえよ全然。 そして、ほどなくして彼から2通目のメールが届いたのですが…… 「田中真紀子から先ほど『プールの中で遊んでんじゃないわよ』との発言がありました」 予定知らせろって言ってんだろ! なんだそれは? まったく解読不能です。なにかヤバい薬でもやってるんでしょうか。 これはラチがあかないと判断したT氏は、独断で11日の5時から、ということで日程を決めてしまいます。そのメールを読んだらしいJ氏から返ってきた返事はというと…… 「ブラジャー! 11日開けときます。」 冒頭の『ブラジャー』も相当サムいが、「あける」は「空ける」じゃないのか、フツー。オープンしてどうすんだ。 しかしまあ、日取りも決まって、これでとりあえずは一安心、ほっ。 ……と思っていたのも束の間、一週間前になって再びJ氏からのメールが届きます。 「あれから何の音沙汰もないけど来週でいいの?」 11日の5時からって決めただろ! 何聞いてんだコイツは!? 完全に壊れてます。 さて、そんなこんなでようやく当日になりました。どしゃ降りの雨の中、時間通りに待ち合わせ場所に行ってみると、ちょうどT氏も着いたばかりのところでした。何ヶ月ぶりかの再会を喜びあう二人。 しかし、肝心のJ氏が来ていません。 それどころか、待ち合わせの時間を5分過ぎても10分過ぎてもJ氏は姿を見せないのです。いやな予感にとらわれつつ、彼の携帯に連絡を入れてみると、 「ああ、いま家を出たところだけど」 当たり前のように言い放つJ氏。あ然として返す言葉をなくした私たちに、さらに追い打ちがかかります。 「……えっ、どうかしたの?」 どうかしたの、じゃねえだろー! 結局、彼はいつもこんな調子で、オイシイところを全部持っていってしまうんです。なのに憎めないのは、やはりそのあくまで天然なキャラクターのためでしょう。ここらあたりが「天然には勝てない」というゆえんです。 この3人組がガキの頃から仲良しを維持し続けてられるのは、それぞれの役割分担のようなものが確立されてるからだと思います。ドリフでいえば、年長でツッコミ役の私がいかりやで、ギャグメーカーのT氏が志村、そしてJ氏がブーといったような感じでしょうか。いいパワーバランスです。こんな感じでこの先もトリオを続けていけたらいいな。 ……でも、同じボケは二度通用しないと覚悟しておくよーにな、J氏よ。次はブチ殺すわよ。 ところで飲みの最中、個人的にツボにハマったT氏の小話を。 彼が鬼怒川へ一泊二日で温泉旅行に行ったときのこと。これといって観光するところもなく、手持ちぶさたになってしまったT氏は、仕方なくホテルの近くにあったバッティングセンターに入ります。 黙々と打っている中、やがて会心の当たりが飛び出しました。ぐんぐん伸びた打球は、天井近くに設置してあった「ホームラン」と書かれた的に命中! と同時に、何やらファンファーレ(らしき音)が響き渡ります。左右のドアから笑顔の店員がわらわらと飛び出してきて、 「おめでとうございまーす! こちら、ホームラン賞になりまーす! どうぞお使いくださーい!」 おおっ、ラッキー! 一気にハッピー気分になったT氏が手渡されたもの、それは、 10枚つづりのタダ券でした。 旅行者の俺が、こんなものもらってどうすんだ? と困惑している間もなく、 「当日は使えませんのでご注意下さーい!」と念押し。 ますます空しい気分になってしまったT氏は、その後何球も打たずに宿に戻り、フテ寝してしまったそうな。こんなんだったらむしろ、うまい棒10本もらった方がマシでしたね(小学生かよ)。 |
| 01.08.12 | ・ | パワプロ来訪者 |
| じーぷら氏&ファイティング越後氏がタッグを組んで、西葛西まで来襲してきやがりました。 で、私を含めた3人で何をしてたかといえば、基本的には朝から晩までパワプロ三昧です。まあ、なんて健康的な。 このゲーム、かつては私が圧倒的優位に立ち、10点差以上付けて勝つこともザラでした。しかしそんなことは、今となっては遠い昔の話。3人でのリーグ戦は際どい勝負の連続で、1点取るどころか、それこそたった1本のヒットに一喜一憂です。ホームランなど飛び出した時には、真夜中だということも忘れた絶叫が部屋中に響き渡ってました。隣の部屋に聞こえてなければいいんですけどねえ。 ところで、そんな3人が近くのコンビニへと食料を調達に行ったときのこと。 めいめいが思い思いの買い物を終え、店を出て少しばかり歩いたところで突然、 「あっ」1人が声をあげました。 「どうしたの?」 「これ……持って来ちゃったよ」 苦笑混じりに彼は、握りしめた小さな商品を差し出しました。 そう、彼はそれを会計しないまま、店の外に持ち出してきてしまったのです。モノが小さいためか、持っていることを今になるまで意識せずにいたんですな。 完全なドロボウ行為なのですが、かといって今から店まで引き返して、「これ、忘れてたんですけど」などと白状するのも、かなりお間抜けな感じです。少額なものだけになおさらですね。 3人していろいろ迷った末……そのまま頂戴することにしちゃいました。うわー、すみませーん、悪気はなかったんです、許して下さい〜。 しかしアレですね、万引きも自然にやれば、案外バレないもんなんですね。なにか極意を得たような気がしますです。 こんな大胆なことをやらかしたのは誰だったか、ここではあえて伏せておくことにいたしましょう……。 |
| 01.08.14 | ・ | プラネット・オブ・ザ・ピーチ |
| 桃の紅茶さんと、渋谷にて『猿の惑星』の鑑賞会。 本来ならこれは、ミニオフという形で、もう少し大人数で行うはずだったのです。でも、掲示板などで呼びかけたにもかかわらず、参加してくれたのは桃さんだけでした……。俺って人気ねえなあ、ほんと。ある程度予想してたこととはいえ、さすがにちょっと淋しかったです。ぐす。 とはいえ、人数の多寡が映画の面白さに影響するということはありません。映画自体は充分楽しめました。これで映画までつまらなかったら目も当てられないところだったので、一安心です。 2次会の飲みから、桃さんの友人が1人合流してくれました。そのおかげでなんとか、「会」としての形は成立したと言えましょう。でなかったら桃さんとの完全デートになってしまうところでした(いや別に、デートだと困るという意味ではないですけど)。 飲みの間、私はずっと桃さんの友人と一緒んなって、桃さんをいじくり回して遊んでました。これまで何度も顔を合わせている桃さんですが、この日は今まで以上に彼の“素”の面を見れたようです。それが面白くもあり、嬉しくもありな感じでしたね。 その後はカラオケに移動です。 しっかし、さんざん言われ尽くしたネタではありますが、桃さんは本当に平井堅に似てます。マイク握った横顔なんて特に。 いいのに似てて良かったねえ。おいらなんてガチャピンすよガチャピン! 何なんだこの差はっ。こんなこと言うと日本中のガチャピン愛好家からブーイング食らいそうですが、あんなクリーチャーに似るくらいだったら、木村拓哉に似てる方がまだマシでしたよ。 ともあれ、ささやかな会ではありましたか、いろいろと収穫もあって、楽しく過ごすことができました。桃さん、ありがとね。 そうこうしてるうちに、いつの間にか2万ヒット到達。ついでに言うと、開設3周年です。 逆に言うと、2万ヒット到達に3年もかかってるってことですな……。世の中には1日で1千ヒットだとか1万ヒットだとか、下手すると10万ヒット稼ぐサイトもあるってゆーのに。うちが今のペースで10万ヒット目指そうとしたら、単純計算であと12年かかることになります。その頃には私も40過ぎ。想像したくないですね。ていうかあと12年も続けられたら、別の意味で誉められますね。 でも、その歩みは遅いとはいえ、ここまでやってこれたのはひとえに、見に来て下さる皆さんのおかげです。これといって特徴のないサイトではありますが、のんびり続けていくつもりですので、どうぞこれからもよろしくお願いしますね。 |
| 01.08.15 | ・ | ツブシが利く場所 |
| 駅から比較的近くに、屋外プール場があるのを発見したのは去年の話。今日はそれ以来、3回目の来訪です。 ここは流れるプールやウォータースライダー(というほど大げさじゃありませんが)まであって楽しめる上に、区営なので料金も格安と、いろいろとお得なプールなのです。夏休み期間中しか運営していないので、いつ行っても子どもたちでいっぱいなのが難といえば難ですが……。今回もご多分に漏れず、まさに絵に描いたようなイモ洗い状態でした。どうして「イモを洗うようだ」とたとえるのか、よく分からないで言ってるんですけど。 何はともあれ、流れるプールは快適に遊べました。プカプカ浮かんで流されているだけでも気持ちいいものです。もっとも、流れるプールでガンガン泳いだりすると即座に監視員さんから警笛の洗礼を浴びるので、浮かんでるくらいしか出来ることはないんですけどね。それでも無理矢理に新しい遊びを生み出そうと、いろいろトライはしてみたんですよ。「一度も足を着かずに一周する」とか、「しゃがんだ体勢で、流れより速いスピードで歩いて一周する」とか。だけど発想が無理矢理なだけあって、どっちもめちゃめちゃ疲れました(やるなよ)。やはり普通にプカプカしてるのが無難なようです。 プカプカにちょっと飽きてきた頃、いちおう他のプールにも移動してみたのです。しかし他のプールもお子様でぎっしりなので泳ぐことも出来ず、ビーチボールも浮き輪も持ってない私たち二人は遊ぶ術もなく、2分で飽きて、結局は流れるプールに戻ってきてしまいました。「こっちならツブシが利くから」というのがその理由です。 ……でもねえ、わざわざプールに遊びに来ておいて、「ツブシが利く」も何もないと思いませんか。何も無理して時間つぶすことないだろーに。それツッコんだら、言った本人も笑ってました。 夜になり、今度は東京ドームにて野球観戦。カードは近鉄vs日ハム戦です。……渋いなあ。タダ券がなかったら絶対見に来ませんよ、こんなカード。 とは言っても、このとき近鉄は曲がりなりにも首位にいたチーム。ドームの外野席は超満員で、座るところを探すにも難儀するハメに。すっかりナメてたことを思い知らされました。 特にどっちのチームのファンということもない私たちは、ホームラン王争いをしている中村やローズの活躍見たさに、とりあえず近鉄側に陣取りました。しかし試合展開もまた予想に反し、3回に一挙5点を奪った日ハムが早々に試合を決めてしまったのです。近鉄の中継ぎ陣はボロボロで、その後もすっかりだらけた試合になり、相方も退屈でウトウトし始めたため、観戦は途中で切り上げて帰ってきてしまいました。 のちにニュースで確認したところ、試合はそのまま波乱もなく、日ハムがリードを守りきって勝っていました。なんだよー、たまに観に行った試合なんだから、少しは盛り上げてくれよなー。ま、タダ券だけどさ。 東野圭吾『変身』読了。最近、何作か続けて東野氏の作品を読んだのだけど、なかでもこれは抜群に面白かったです。 「脳手術による人格変化に苦悩する主人公」を描いた物語ということで、どうしても『アルジャーノンに花束を』と印象がかぶってしまうところもありますが、そこは東野氏のこと、単なる模倣では終わらせてません。緊迫感に満ちた展開と精緻な心理描写で、最後まで一気に読ませます。オススメ。 |
| 01.08.16 | ・ | パスト・ダイアリーズ |
| 昔の日記を発掘しました。 といっても、ここにアップしてるようなWeb日記じゃありません。私が大学生だった頃、日記帳にせっせと手書きしていた、いわばリアル日記です。年齢でいうと、だいたい19才〜23才ぐらいの時期ですね。いちばん若い頃はちょうど今から10年前にあたるわけです。ほとんどタイムカプセル状態。 懐かしさとこっ恥ずかしさが入り混じる中、何気なしに読み始めたら、これが面白い面白い。思わず熱中して読みふけってしまいました。 Web日記では、ありのまま全てを書いているわけではありません。人にあまり知られたくないことや本気の本音などは、意識的に書かずにいることも、当然ながら多々あります。あくまで一定のフィルタを通した自分しか表れていないのです。 しかしその点、リアル日記は違います。基本的に自分しか読まないということが前提になっているから、全開の本音が思うさまぶちまけられています。Web日記と比べ、内容の緊張度に雲泥の差があります。この点だけでも、読んでいて楽しめてしまう要素たり得るわけです。 他ならぬ自分自身が経験したことだというのに、様々な出来事の経過を追いながらハラハラドキドキしたり、時にはもどかしさを感じてイライラしたり。ああっもう、なんでこの程度のことで悩んでるんだ! と、過去の自分に檄を飛ばしたくもなります。何しろ、1本の電話をかけるだけのことで、何週間も考え込んでたりしてたようですからね……。そりゃ今でも、大事な意味を持つ電話を掛けるときには悩むこともありますよ。だけど何週間単位というのはさすがに悩みすぎでしょう。もっとも、今ほどネットも携帯電話も普及してなかった頃の話ですから、電話の重みというものが今とはだいぶ違ってたのかもしれませんけど。 精神的な面でも物理的な面でも、いちばん波乱に富んでた(と思われる)時期の数年間をいま俯瞰してみると、やはり重要な分岐点が確かにいくつもあったんだということを改めて思い知らされます。人生に「ベスト」はあり得ませんが、少なくとも「ベター」な選択が出来ていたかどうか……それを判定するには、まだもう少し時間が必要なようです。その時、このWeb日記も、多少は役に立つことがあるのかも知れません。 |
| 01.08.18 | ・ | ビックリの基準 |
| 前にも書いたけど、美容師さんと会話するのは苦手です。頼むから黙って切って下さい、って言いたくなる。あちらはサービスのつもりなんだろうけど、こちらが会話に乗り気じゃないって雰囲気ぐらい嗅ぎ取って欲しいもんです。こちらとしては、まな板の上のコイ状態になってる立場上、あまり邪険にするわけにはいかないんだからさ。 「最近すっかり、日の落ちるのが早くなりましたよねー」 今日も今日とて、美容師さんがそんなことを言い出してきました。「ふと窓の外を見るといつの間にか真っ暗になってて、ビックリしちゃいますよ」 確かにそれはそうです。暑い盛りには、7時くらいになってもまだ外はうっすら明るかったりしたもんですが、この頃では6時にもなればほぼ暗闇になります。まして、時計を見ると、もう8時を回ろうかという時間。外はとっくに夜が支配しています。 ……でもね、美容師さん。この店へやって来たのが5時前なのに、8時になってもまだここにいるということのほうが、私にはよほどビックリなのだが……。てゆうか、しゃべってるヒマがあったらさっさと終わらせれ!(心の叫び) |
| 01.08.19 | ・ | アンノウン・ワールド |
| 恵比寿の駅からガーデンプレイスまで、こんなに遠かったっけ? 確か前にも来たはずなんだが……。 というわけで恵比寿まで、映画『ゴーストワールド』を観に行ってまいりました。 冒頭にも書いたように、劇場が駅から思いのほか遠くて、あやうく上映時間に遅れてしまうところでしたよ。あんなに長い移動廊下を造るくらいなら、初めからガーデンプレイス自体をもっと近くに作ってほしかったもんです。 映画のほうは、見る人を選ぶ内容だとは思うけど、とりあえず私好みの雰囲気で、良かったです。DVDはきっと買っちゃうでしょう。吹き替え版がどんな感じになるか興味津々。 恵比寿って、エビスビールの工場があったからそう名付けられたんだそうですね。てっきり逆だとばかり思ってました。商品名がそのまま地名になるなんて、なんだかすごいや。 |
| 01.08.22 | ・ | 表音 |
| 夏風邪でしょうか、頭は痛いわ咳は止まらないわで辛い毎日です。うう。ほんとに流行モノに弱い私。 ところで、風邪関連のミニ情報をひとつ(……といっても、単に私が最近知っただけのことですが)。 「うがい薬」のことを、英語では「ガーグル(gargle)」、ドイツ語だと「グルゲルヴァッサー(Gurgelwasser)」と呼ぶそうな。うがいしてるその様子そのままみたいな語感ですね。特に独語のほうは、吐き出すとこまで表してて秀逸です。 もっとも、一度も使ったことないですけどね、うがい薬。たぶん一生使いません。せっかくだけどこんな単語覚えても使い道ないわ。まったくです。ごめんなさい。 |
| 01.08.24 | ・ | 繋ぎ役 |
| 「ケーブルのネット回線を引いた」 との報告が実家から入りました。しかしセッティングの仕方などがよく分からないので助勢頼む、とのこと。俺が行ってもあまり役に立たないような気がするが……と思いつつ、とりあえず実家へ向かうことに。 セッティングは案の定、マニュアル通りに一発では決まらず、なんだかんだと四苦八苦するハメになってしまいました。原因を調べていたら、なんのことはない、LANカードがちゃんと刺さってなかっただけという、お間抜けな話だったのですが。 しかし、自作機を作るときもそうなんですが、カードを差すのって苦手なんですよ。意外なほど力いっぱい押し込まないと入らないことが多いので、力余って「バキッ」と行っちゃいそうなのがコワイ。ファミコン並みとは言わないけど、もうちょっと差しやすくして欲しいなあ、あれは。 接続作業がなんとか終わり、さっそくネットに繋いでみると……いや〜、速い、速い。どんな画像も、キャッシュに入ってたかのような勢いで表示されます。ケーブルは速いとは聞いてたけど、いざ実体験してみるとやっぱり驚きです。このスピードで、しかも常時接続だっていうんだから、くう〜、うらやましい。 でももしこれに乗じて自分のアパートも常時接続にしたら、たぶん、いや間違いなく生活が壊れるので、自省しておきます……。 |
| 01.08.25 | ・ | マジ? |
| この日は、ビールオオワダさん主催のオフに参加するため、千葉県は野田市まで行ってきました。 『本気オフ』と銘打たれたこのオフ、なんだか妙に参加者の年齢層が高く、平均すると28才くらいだったんじゃないでしょうか。ちょっと珍しいパターンですね、こういうのは。でもみんながみんなパワフルで、笑いのテンションも高い、強烈なオフになりましたよ。久々に、頬と横っ腹が筋肉痛になるほど笑わせてもらいました。 オフの詳しい流れは他の皆さんがもう書いているのでそちらにお任せしちゃうことにして、ここでは参加した皆さんについての個人的な感想を書くことにします。 ・ビールオオワダさん 何はともあれ、お疲れさまでした。あれだけクセ者ぞろいの面々を統率した、その指揮力に敬服です。 「牛をしばく」ってどういう意味なのかが分かって良かったです。実はずっと悩んでたんですよ(というのは少し大げさですが)。まさか「牛丼を食べる」という意味だったとはねえ。 ・LiQさん&リサさん夫妻 今回のオフ唯一の常識人ペアでしたね。「緊張した」と言いつつもCGI講座はしっかりサマになっていたLiQさん、終始ほとんど口を開かなかったリサさん、そのどちらも、この無茶苦茶なノリのオフの空気に巻き込まれて異世界に連れさらわれないよう、踏みとどまるのに必死だったのでしょう。いっそ巻き込まれたフリをするのも1つの手だったかも知れませんよ、この僕のように。 ・館長&マキさん 帰り道、遠回りしてまで、わざわざ家の前まで送ってくれてほんとにありがとう〜。車内ではちょっとシリアスな話をしてみたりして、館長の意外な一面を垣間見た気がしました。 それにしても、二人はほんとにいいコンビですね。スキあらば笑いを取ろうとする館長のボケに、すかさずマキさんの切れ味鋭いツッコミが入るあたり、見事な息の合いようでした。ちょっと羨ましいとさえ思っちゃいましたよ。 「ラーメンと丼もののセット? じゃあ、俺はチャーハンとカレーライスのセットで」 「縦に足すなよ!」 が個人的にヒットです。 ・ななめさん はじめましてだったななめさん。パッと見の印象でまずイメージの修正をさせられ、話してみてさらにもう一度修正をさせられることになりました。とにかく、どこまでがナチュラルなんだか分からないボケの連続が凄いの一言。あまり表情に変化がないせいで余計に分からないのですが、かなり高度に計算ずくのギャグだったんでしょうね。ああいう形で頭の回転が速い人って、アドリブに弱い私にとっては羨望の的なのです。近いうちボケの極意を伝授して下さいな。 ・デコ2号さん 僕ほどではないにせよ、デコさんもやたらいじられてましたねー。ななめさんとの掛け合いがまた、長い付き合いゆえの呼吸といった感じで、面白くてしょうがなかったです。 ガンダムに出てくる誰かに似てると思ってたら、館長が「カムランさん?」。それだ! てゆうか、なんでそんなマイナーなキャラ知ってんだ、館長も。 ・やすさん 言葉数こそ少ないものの、動作のひとつひとつがなんだかマンガっぽくて、それがなんだかワタシ的に妙にツボに入ってしまいました。横目で様子を見ると、こっそりパントマイムをしてるみたいな感じなんですよ。私ひとりむやみにウケてしまって、失礼しました。 実はガンダムのファンだったり、マイナーな映画に詳しかったりと、突っつけばまだまだネタの出てきそうなやすさん。また遊びたいです。 ・花梨さん 飲みの席、自分の趣味について僕に衝撃の告白(か?)をしてくれるのはいいけれど、もーちょい小さい声でお願いしますよ。バラバラの話をしてたみんなの視線が、いっせいにこちらに向かったじゃないですか。みんなも耳ざといんだからなあ。 まきさんと波長がやけに合っていたようで、二人の強烈な毒舌合戦がまた痛快でした。「オフに出て何がムカついたって、『女の子がみんなカワイイ』ってことですよ!」。うむ、至言なり。 今回は私のような道化師にも道化師なりの存在意義、というものがあったようで。お笑いが提供できれば何よりです。 皆さん、また遊びましょうね。 |
| 01.08.26 | ・ | やさしいうた |
| 一部にはアンチもいるようですが、私は好きです、バンプ・オブ・チキン。私もご多分にもれず『天体観測』から入ったクチですけど、最初のシングル『ダイヤモンド』やその2曲目『ラフ・メイカー』などもお気に入りですし、先日、インディーズ時代のアルバム2枚もゲットしてきました。 デビューアルバム『フレイム・ベイン』とセカンド『ザ・リビングデッド』のうち、特に後者の内容がすっごくいい! 中でも『K』という曲は、お得意のストーリー仕立ての歌詞が胸に響いて、思わずナミダしてしまっていたほどです。歌を聞いて泣いたのなんて、いつ以来かなあ……。シンプルなタイトルの意味が最後の最後で分かる仕掛けにも意表を突かれます。『天体観測』を好きな人ならば、このアルバムも手に取ってみて損はないと思いますよ。逆にデビューアルバムのほうはあまりお薦めできませんが……。 これらのアルバムは、インディーズを扱っている大きめのCDショップで入手可能です。ちなみに私は渋谷のタワレコで買いました。 もうひとつのお気に入りが、川村結花さん。前作『ホーム・アゲイン』はいまいちでしたけど、出たばかりの新作『フェアウェルズ』はなかなかの出来です。ピアノを主体にした曲構成が私好み。名盤である『ラッシュ・ライフ』と比べると手堅くまとまりすぎてる嫌いはありますが、そのぶん安心して聴いていられるので、リラックスしたい時には格好のアルバムだと思います。 というわけで最近はこの2枚のアルバムがヘビーローテーション中です。 どちらも、似た曲ばかりといえばそうかもしれないけど、でもイイものはイイのだ。愛すべきワンパターンです。 |
| 01.08.29 | ・ | うたの射程距離 |
| 9月の終わりに、再びライブをやることになりました。 先輩の友人が私の前回のライブを気に入ってくれて、また参加してほしいとのこと。お世辞だと分かってはいても、嬉しいお言葉にちょっとニヤけてしまう私。 すでに場所も決まっているそうで、どこかと聞いたら、 「足柄」 だそうな。……またえらく遠いなあ。足柄ったら、小田原のさらに向こうじゃないですか。調べてみたら、もし電車で行くとすると、片道の運賃が1770円! ひーっ。なんでまたそんな遠隔地で? まあ、セッティングはいつも全部先輩任せなんで、あまり文句は言えないんですけどね。それに、さすがに今回は電車ってこともないだろうし。……いや、まさか……ねえ。 なにはともあれ当日まであと1ヶ月しかありません。集まって練習できるのはせいぜい2回かそこらというところでしょうから、あとは自発練習で補うしかないようです。 とすると、また1人でカラオケボックス行かなければならんのか……ううむ。あまり気が進まないけど、こればっかりは仕方がない。今度こそ、最低でも歌詞は暗記しておかなければ。 |
| 01.08.31 | ・ | それ自体が宝物。 |
プレステで遊んでいるとき、不意にブラックアウトした画面に映り込んだ自分の姿を見るのが嫌で嫌で。
最近、また分からなくなってしまいました。 どうやって日記を書いていけばいいのか、ということが。 そして、そもそも何のために日記を書いているのか、ということが。 今年の始め、館長さんのオフに参加したのをきっかけに、この半年あまりで実にたくさんの人たちと知り合うことが出来ました。 それら出会い自体は、私にとってはひとつひとつが大切で、失くすことの出来ない宝物です。 だけどそれは同時に、世の中にはいかに様々な文才を持った人たちがいるのかを、身をもって知ることでもありました。 知り合った人のサイトへ行って、その日記の面白さ、内容の濃さに感服する。翻って、自分の日記の弱さに改めて気付いて暗然とする。そこで、安直な手段とは知りつつも、他の人の日記で気に入ったスタイルやフレーズを少しずつ取り入れてみる。それを続けるうち、いつしか自分のスタイルが模倣そのものになっていたことに気付き、再び足場を失う……。この半年は、そんなことの繰り返しでした。 私には、1のことを10にも昇華させるような表現力もなければ、読み手を惹き付けるだけの文章力もありません。そのことを自覚している間はまだマシです。問題なのは、他人の模倣を続けていくうちに、目標とするその人の手法を自分なりに取り入れたと勘違いしてしまうことです。あくまで勘違いだから、文章には当然、ぎごちなさや不自然な部分が出てくる。 加えて、慢性的にネタ不足の日々を送っているため、毎日日記を書くにはどうしても無理がある。それでも、半ば義務化したような日記作成のため、強引にネタを引っ張ってこようとするものだから、なおさら無理に拍車がかかってしまう。まったくの悪循環です。 もちろん日記を書くことは誰に強制されたわけでもなく、ましてや義務なんかじゃありえないのですが、こうして公開している建前、なにかしら強迫観念のようなものがあります。そしていったん書くとなれば、「今日は○○をした」「○○へ行った」という単なる事実の羅列だけではおさまらず、少しでも体裁を整えようとしてしまう。そこで文章力の低さなどから必要以上に時間を浪費するハメになり、また重荷となってのしかかってくるわけです。 だからといって日記をすっぱりやめてしまったりサイトを閉鎖してしまったりするのも、ネット上での交友関係の繋がりが切れてしまいそうなのが怖くて、それもできない。結局は、頭を悩ませながらもなんとか文章を絞り出してゆくしかありません。これもまた悪循環ですね。 言ってみれば、こういうじめじめした愚痴っぽい日記こそが、いちばん「私本来の」スタイルなんだと思います。でもこんな内容の日記ばかり読まされても他の人は面白くも何ともないだろうし、むしろ不愉快になるくらいでしょう。 でも考えてみるに、日記というものを書く上で、「読む人を楽しませる」ことを意識する必要が、果たしてあるのでしょうか。読みに来てくれている人たちに対しては非常に失礼な物言いになるけども、日記というのは本来個人的なもののはず。それをもって人を楽しませようと躍起になるのはある意味で本末転倒だし、逆に考えればすごく傲慢な考えでもありはしまいか。 いや、ちょっと待て。個人的なものであるならば、それをなんでわざわざネットで公開しているのだろう。それは当然読んでもらうためであって、ネット上でのレゾンデートルを維持していく手段だからです。だとしたら、読んでくれる人を楽しませようという配慮を働かせるのは、それこそ義務なんじゃないだろうか……。 堂々巡りです。この辺りのことが自分の中で上手く折り合いをつけられず困っている、というのが現状なわけです。 結局のところ、ネット上での『日記』というものをどう捉えるかという問題に行きつくのかもしれませんね。というかそれが問題の本質なのか。文字通り『日記』そのものとして書いている人って、実は案外少ない。エッセイのようなものだ、と言っている人もいたし、日記という形式すら放棄して、笑わせ楽しませることに骨を砕いている人さえいます。『日記』という名を借りた、多種多様な文章表現の場となっているのが実状でしょう。 今まで3年もの間、さしたる疑問も持たずにつらつらと書き連ねてきた『Diary』なるものを改めて考え直す気になったのは、やはり、いろいろな人の文章に触れて、『日記』にどれだけの可能性が隠されているかを知ったからだと思います。考え方によっては、つまり目が肥えたのだと、プラス方向に取れないこともありません。 なんにせよ、自分が何を書くのか、どういうふうに書くのかは、これからも課題として残っていくはず。余所から良い部分を吸収するのは悪いことではないと思いますが、あくまで自分の視点から、自分の言葉で書くということを心掛けていきたいです。 ……それが言うほど簡単じゃないからこそ悩んじゃってるんですけどね。
ブラウン管の向こう側で、錆び付いた男が嗤っている。 |