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最初に挽くのは、一番手前にあった桑。切り口は元口、末口ともえらく楕円。おまけに太い向きの角度が螺旋状にずれていて、板に挽くと目切れしていそう。短いけれど挽きにくそうなので、最初にやっつけてしまいます。 この桑は、別荘地の入り口にあったものでしょう。切り株の形と元口の形がぴったり。正真正銘の地元材です。 チェーンブロックで持ち上げて、コーススレッドでストッパーを固定して、挽く前に、もう一度確認すると、あらら、末口が2重芯になっている。たぶんこの上で二股に枝別れしていたのでしょう。しようがないので、2重芯がチェーンソーのガイドバーに平行になるように位置調整。中央はそれほど太くないのですが、そんな訳で末口は40cm位になってしまいました。 この材から、なるべく幅広板」がほしいのでしようのないところ。 まず、芯々で半割です。 |
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半割にしたら、ひっくり返して板材に。厚い方の半割は3寸厚に挽きます。これなら旋盤のボールでも、リソーして板材にも使えます。まだたっぷり水を含んでいるので、なるべく厚い状態でゆっくり乾かしたいところ。最初から薄く挽いてしまうと歪みが大きくなります。 切断面から定規を当て、元口、末口とも9cmの平行線を引きます。切るときは、チェーンソーは6〜 7割くらいのスピードで回し静穏運転を心がけ。別荘地なので、フルスロットルは気が引けます。その代わり、1本挽く毎に研ぎを入れます。 |
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![]() なんだべなあ〜。まあ、こんなもんか。 |
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角度を合わせているのはデジタル傾斜計。磁石になっているので、バーにはぴったり固定できます。これで、材を載せる単管パイプの角度を左右合わせ、チェーンソーの角度を合わせます。 結構この調整に時間がかかります。もう1組ジョイントを追加して、チェーンソーガイドを平行に固定してしまうか。 今後の課題は振動対策。材を載せる方は中間サポートでなんとかなりそう。チェーンソーガイドの方は、2本の単管の間にスタビライザーの板をかますか、前後方向の震度が大きいからちょっと工夫が必要です。 |
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![]() 30cmくらいで、そう太くはないのですが色、木目、重さの3拍子揃った良材。 皮が痛んでいたところがあって、心配していたのですが、材には影響が無く、2mフルで使えそうです。 こういう材に当たると嬉しくなりますねえ。何を作ろうかとモチベーションアゲアゲです。 ただ、せっかくの良い木なのに、切り口が荒れてしまいました。原因は早く切り上げようとチェーンソーの振りすぎ。次回はもう少しきれいに挽けるようもう一工夫。あと2本も楽しみ。綺麗に挽いてやらにゃ。 |