チェーンソーで製材 5

 まえの頁の材に似ていますが、これは栗。正確に言うと手前から、桑、栗、栗、ケヤキ、ケヤキ、栗、栗。
太い材 2本は末口で40cmある立派な材です。
 去年桜を運んでもらったのが雪解けの3月ごろだったから丁度1年ぶり。時の経つのは早いですねえ。
前回、太い材の製材は初めてだったので、ジタバタしましたが、今回は2度目なので、もう少し手早く挽けるのではないかと思っております。
 また、しばらく材の周りをうろうろして、どの向きで挽こうか、どれくらいの厚みにしようかと楽しい時間が過ごせそうです。

 ほぼ正円で素性の良い、挽きやすそうな材です。直径は丁度40cm。このクラスが2本あります。これは家具材。
残りの栗は直径26〜28cm。40cmの栗の隣にあると細く見えますが、これはこれで良い材です。
皮の切れ込みの浅い栗は良材と言いますが、どうでしょう。これも挽くのが楽しみです。
右下のはケヤキ。直径は26cmくらい。家具材としては細いので、ナチュラルエッジのボールでも作ろうかと。
桑はどうしよう。この材は扁平だから、やはり挽き物か手彫りも面白そう。
 材を見ながら、あれこれ考えていると挽く前に時間だけが過ぎてしまいます。

 
 

 細いけど素性の良い栗。左の40cmと比べると、皮の色も切れ込みも違います。
同じ太さでも、もっと黒い皮だったり、切れ込みが深いものがありますが、この違いはどこから来るのでしょう。
そもそも持っている形質か、育った環境か。
 切ったばかりで、まだたっぷり水を含んでいるはずですが、片側は持ち上げることができます。軽いのも良いところ。ぬか目は、強度が必要な部位には不向きですが、狂いが少なく、白く、箱や指物には最良の材だと思います。それに出会う頻度が少ない。コナラのような硬いものは結構多いのですが。挽いてみて材の特徴で使う用途を考えることも重要でしょう。

 さて、次回は製材です。この前の反省を生かし、より安全に、スマートに挽きたいものです。