チェーンソーで製材 3

 上の3本は挽き終わりました。残るは下の太い2本。どう挽こうかと、材の周りをうろうろします。一番太いのは下段左側の材ですが、良く見ると真ん中あたりでくの字に曲がっています。元口、末口に割れが入っているし、芯を結ぶと、どうやっても、真ん中あたりで芯がずれるか、曲がった材になります。ということで、この材は2つか3つにに切って、それぞれに製材することにしました。フォークリフトで製材台に載せられれば1本ものでいいのですが、引きずるのも大変な重さ、どうせ長尺で使えないのなら曲がったところで切って、幅広材、ブロック材、それぞれ最良の挽き方をしたほうが良いでしょう。 
 となると、残りは下段右側の材、縦に割れが入っています。 結構奥まで入ってしまっているので、このまま割れに沿って挽くことにしました。
 一番太いのは分割して運べるので、この1本が問題。しばらく考えて、製材台まで思い切って引いていくことにしました。
いつのもように、ナイロンテープを巻いて引きずるのですが、くそ重い、、、。

 製材台の単管パイプを切るのは小さな切断機。刃は砥石ではなくメタルを使っています。160mmの小さな切断機ですが、単管パイプがぎりぎり挟め、ぎりぎりで切れます。 こんな小さな切断機でも結構使えます。メタルなので切り口もきれい。
 最近は寸切りボルトなども、これで切っています。

 今は3mの単管パイプですが、ちょっとしなりと振動を感じます。もう一工夫必要か。

 半割が終わったところ。これでも半分です。

【マウスロールオーバー】
 
もう一度挽いて角材にし、このまま乾燥させます。結構まだ水分を含んでいて、今薄く挽いてしまったら変形して使い物にならない材になりそう。乾いたところで挽き直しをした方が材を無駄にせずに済みそうです。
 この材を挽いているときに、見学者が訪ねてきました。道路から変な製材をしているのが見えたのでしょう。
ちょうど材を固定するところだったので、しばし製材・伐採話。地所の木を切ったので、テーブルを作りたいとのこと。
この挽き方で切れますか? と心配そうだったので、チェーンソーにも慣れているみたいなので、製材を体験してもらいました。
十分使えると納得してもらったようです。
 ハイガーのチェーンソーも、重さにびっくりしていましたが、この方法なら重さやハンドルのぶれも気にならないため納得していただいたようです。結構エンジンのかかりも良く、ソーチェーンもオレゴンがついているので満足しています。あとは耐久性ですね。

 チェーンをを研ぐときは張りもチェックします。ちょっとゆるんできたので調整することに。
あれ?? 調整のねじが無い!? と思ったら、ねじは本体ではなく、スプロケットのカバーの方に付いていました。樹脂のベースなので強度はどうなのだろう、、。まあ、あまり製材は頻繁にやらないので大丈夫でしょう。

この材もきれいな材でした。
普通辺材に見られる白太が変なところにあります。痛んではいないので、これはこれでおもしろい模様になるかも。
 この材を自然乾燥させるのに3年かかります。定年後のお楽しみ、、という長い木の気の長い話です。

 最後は、元口40cm、末口37cmの大物です。太い材ほど障りがあることが多いのでちょっと心配ですが。

【マウスロールオーバー】
 
両脇には少し割れが入っています。挽き方は検討の末、3つに分けることに。両脇は縦に挽いて旋盤用ブロック材を4つ取ります。真ん中は1200の長さで横に挽いて幅広材に。ちょっと膨らんでいるところがあるので、小さな節があるかもしれません。
 別のチェーンソーを出してきて3つに切り分けます。ガイドに沿って切るのに慣れてしまったためか、ちょっと曲がってしまいました。(^^)> 
 短く切ったのに、1200でも重いこと、、。
 

 元口40cm側を切り終わったところ。さすがに切断速度は落ちますが、安定して切れます。この幅の山桜が製材できれば十分です。といってもエンジンは最後の方でちょっとダレ気味。カバー側は木で保温?してしまっているので、放熱フィンをつけるか、下に穴をあけてコンプレッサー等で空冷するか検討の余地はありそうです。

【マウスロールオーバー】

太いけれどきれいな材です。心配した節もそれほど気にならず一安心。このまま乾いてくれるといいんだけど。
40cm近い山桜の一枚板は結構貴重です。
  
 

 両端は、割れに沿って引いて半割に。これで桜のボールが4つできます。こういう半端な長さの丸太も結構あるので、製材台でブロック材に加工できると便利です。

【マウスロールオーバー】

 木口には建築用の白ボンドをへらで塗ります。この長さの材に割れが入ると使えない材になってしまうので、必須の作業。、、といっても割れる材は割れますが。

 とりあえず今回の5本の丸太の製材は終わりました。チェーンソーも製材台も結構満足です。難点といえば材を台に乗せるまで。直径35cmの山桜でも2mあれば載せるのは難しいけど、丸太で残っているのは軽い朴だけなので、なんとかなるか。