チェーンソーで製材 2

 別荘地で材の伐採をされているKさんが、山桜を切ったということで連絡をくれました。見に行くと、伐採された材が2mに切りそろえてあり、その中から太めの山桜を5本分けていただくことに。太いものは元口で40cm以上あり、十分木工に使えます。1本は真ん中に節があり、旋盤向きです。もっとも山桜の板材はたくさん在庫があるので、全部旋盤用のブロック材でもかまわないか。
 写真は、工房まで運んでもらった5本の材。これから製材しますが、問題は下にある2本。元口40cm以上で、引きずるのがやっとの重さ。とても単管パイプの製材台に乗せることはできません。地面においたまま挽く方法を考えなければ。
 ちなみに、この5本で2.5石(0.67立米くらいです)
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板材にするか、旋盤材にするか、材をみながら挽き方を検討。どんな材なのか期待しながらの楽しい作業です。前に、後ろに移動しながら割れや節を確認します。 

 1本目は節のある材。節のところでちょっと切れが渋りjますがすっきり切ることができました。
そうそう、単管パイプは当初2mでしたが、この材が入手できたので3mにスペックアップ。2m材なら余裕で挽けます。
 台に乗せて、前後を2枚ずつのストッパーで木ねじどめ。サイドは左右3枚ずつのリブを木に沿わせ安定させます。 これで、結構材は安定します。きれいに挽くためには、材の安定させることが重要です。チェーンソーの振動で動いてしますと、切り口が荒れます。
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節のところ。芯に若干腐れが入っていますが、まあ大丈夫でしょう。使う時は芯まわりは使わないので。 

 2本目はやや太め。元口30cm位の材です。
この材も台に載せるまでが大変。載せて固定してしまえば7割方仕事が終わったようなもの。製材作業そのものは楽です。
 チェーンソーの重さはガイドレールが支えてくれるので、力は、上から押さえる、前に進めるだけで済みます。
 写真は切り終わったところ。まだくさびが挟まった状態です。
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2本目は節の無いきれな材。旋盤では平凡な木目になってしまうので、家具材にしたくなってきました。

   チェーンソーは1本挽くたびにチョコチョコと研ぎます。刃物の切れには結構気を遣います。特にチェーンソーの切れが悪いと、この方法でも疲れます。それよりは研いでやった方が遙かに楽。
 切り方も、チェーンソーの回転数より切れに頼った切り方で、フルでエンジンをぶん回すことはありません。うるさいしくさいし。また、片側を塞いでしまっているので、放熱は標準の使い方より悪いはず。熱ダレさせないためにも、切削抵抗の少ない回転数をキープするという感じです。
 横からみても、製材所と変わらない平面になっています。

 最後は、元口33cm、末口28セcmの結構太い材。これはなかなか重い。製材台を斜面の下に設置したのは正解でした。
 左からずるずる引きずってきた材を、高低差を利用して台の上に載せます。
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 端が乗ってしまえばしめたもの。押したり引いたりで
真ん中まで移動させます。これも乗せて固定してしまえばあとは切るだけ。
 後ろにあるのシートは、材のストック。引いた材はここに保管されます。

 切断の高さは、手前のパイプジョイントを上下させて調整します。左右の調整位置同じになるようにセットするのがみそ。下のジョイントの端から、3mパイプを支えるチーズの端までの距離を左右で会わせます。
 手前の芯に会わせ、奥の木口でも芯に位置会わせをすればセット完了。
 28cnなら、バーにはまだ余裕があります。
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 この太さでも、けっこう快適に切れます。途中でくさびをいれながら切り進みます。

 前の材と同じようにあっさり切れました。
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 この材もきれいな材です。こういう材を見るとうれしくなります。やはり旋盤より家具、器具向きか。まあ、いずれにしろ乾いて使えるようになるのは、、、定年後、、ですね。
 さて、5本のうち3本は無事挽けました。残るはビッグな2本。
とても台に乗せられる重さではないし、もう一工夫。次の製材は残りの大物2本です。これが挽ければ、チェーンソーが通る太さなら何とか行けるでしょう。