3月18日 Madrid

ソフィア王妃芸術センター
ソフィア王妃芸術センター。このエレベータは建物の外にある。

朝10時、グラナダ発マドリッド行きのバスに乗る。もっと早いバスに乗りたかったのだけど、地図に載っているはずのバスターミナルが無い!(無いはずはないが・・)!結局歩き回って、売店のおじさんに聞いてやっとバス乗り場がわかった。気を取り直していこう。グラナダ→マドリッドのバス料金は非常に安い。しかし今回の旅では一番の長距離移動になる。昼の12時に途中30分の休憩をはさんだ。窓の外は太陽が眩しい!そして、広大なオリーブの木々の畑が広がる。午後3時前にマドリッドの南バスターミナルに着く。数日ぶりだ。

恒例となった宿探し。明日のアランフェス観光を見越して、駅の近くに宿を取ることに。運良く、ソフィア王妃芸術センターのすぐそばに二つ星のオスタルを取ることができた。ここで2泊に決めた。一泊3300ptsで風呂・トイレ・テレビ付き。妥当なところか。日が暮れるまで美術館見学といこう。幸いにして、ソフィア王妃芸術センターは目の前だし、プラド美術館も近くにある。まずはプラド美術館へ!

入場券の半券
入場券の半券

プラド美術館は、スペインが世界に誇る美術館だ。絵画だけで展示物は8000点(見れるわけがない)。主な画家として、エル・グレコ、フランシスコ・デ・ゴヤ、ディエゴ・ベラスケスなどの作品を展示する。といわれても、自分は美術には疎い人間なのでよくわからない。でも、『ゴヤのマハ』は知っている。旅の途中、ガイドブックの裏表紙に載っているこの絵を何度見たことだろう。たぶん、美術の教科書にも載ってたと思う。裸のマハ(女性)と、服を着た女性の2枚の絵が、どちらも同じポーズをとっている。スペインの作曲家、エンリケ・グラナドスが作曲した『ゴヤのマハ』という曲もある。

入り口で入場料を払おうとしたらなんと無料!どうやら土曜の午後からはタダらしいです。ラッキー、と思ったのもつかの間、人でごった返している。『ゴヤのマハ』を割と簡単に発見する。「おお、これが・・・・」、2枚の絵が並べて飾ってある。なんだか、今まで会いたくて会えなかった人にやっと会えた、という感じ。旅の疲れもちょっと癒えたかも。

有名と思われる絵は大体ガイドに載っているので、それらを重点的に見ておこう。エル・グレコの『胸に手を置く騎士』、ベラスケスの『女官たち』、ボッシュの『快楽の園』は、すべてプラド美術館にあります。ちなみに、『胸に手を置く騎士』は、日本に帰って、とあるスペイン料理屋でも見かけた。館内の売店で『女官たち』のマウスパッドとマグカップを買う。

ちゃんと見学するには丸一日かかると言われているだけあって、広い広い。駆け足ですべての部屋を回った。それでも、2時間半はかかる。

プラド美術館をあとにしてソフィア王妃芸術センターへ向かう。美術館はしごだ。ここも入場無料の時間らしく、タダで入る。しかし、もう夕暮れ時。全部見て回れるのか?そんな不安をよそに中へ入ると、Technoが聞こえてくる。なんと、センターの一室が丸々クラブな作りになっているのだ。Drum'n'bassに合わせ踊る人もあり、ギャラリーもわんさかいて、奥にはDJが!美術館でこんなぶっ飛んだ企画をやってくれるって粋だね。

ソフィア王妃芸術センターは20世紀の現代美術を集めた美術館。ピカソの『ゲルニカ』をはじめ、ダリ、ミロなどの作品を収蔵している。というわけで、プラド美術館とはうってかわり、展示物が異なる。現代美術とあって不可解なものが多い!それらの良さが理解できずとも適当に眺めているだけでも面白い。キャンバスに泥を塗っただけのものとか・・・。3階では特別展?をやっていて、スペインに関する今世紀のポスターや広告、出版物などのデザインの歴史をずらーっと特集している。中には日本のポスターも混じっていたり(どういう意図で展示したのか?)。そして、メインとおぼしき2階にはピカソ、ダリの作品がズラリ。『ゲルニカ』もここに展示してある。『ゲルニカ』はとにかくでかい。圧倒的迫力!歩き疲れてたので壁にもたれかかって眺めてたら警備員に注意される。すんません。

ミュージアムショップで何か絵はがきでも買っていこうかなと思い立ち寄る。ここは本の量がものすごい。何かおもしろい本でもないかな〜と思って立ち読みする。と、ソフィア王妃芸術センターとは全く関係のない本がめちゃめちゃ気に入ってしまう。インターネットのWebデザインを紹介する本なのだけど、7000ptsもする。一度は諦めるが、結局誘惑に負け購入。ついでにゲルニカの絵はがきも買った。センターを出るともう真っ暗だった。しかし、宿はすぐそば。美術館の中を歩くだけでかなり体力を消耗した。どっちも広すぎるよ〜。ソフィアなんて、広々とした空間にポツポツと作品が展示してあるので。


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