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2015/5/10 「小さなゆずりあい」 マタイの福音書 7章 1-3節 「さばいてはいけません。 さばかれないためです。 あなたがたがさばくとおりに、 あなたがたもさばかれ、 あなたがたが量るとおりに、 あなたがたも量られるからです。 また、なぜあなたは、兄弟の目の中の ちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には 気がつかないのですか。」 連休に出かける用事があり、東急線に乗りました。途中の駅で杖を持った険しい顔つきをした年配のご婦人が乗って来ました。そして乗るとすぐに優先席(シルバーシート)の前に行き、杖で床を叩きながら、そこに座っていた小学4〜5年生ぐらいの女の子とそのお母さんに向かって、「ここはだれの席ですか?すぐに立ちなさい」と叫びました。女の子とお母さんはびっくりして、すぐに立ちました。そして、空いた席にどんと座りました。私はこの光景を見て、「とてもいやなものを見てしまったな」とつい目をそらしてしまいました。その年配のご婦人はその後も、まだ座っていた若い女性の方に、「立ちなさい」と言ったり、優先席の近くで携帯電話をやっている人々に「電源をきりなさい」と言ったりしていました。 電車にはたしかに優先席のマナーがありますが、マナーは大切ですが命令や強制されてやるものではないと思います。まして、困っている人がいてその人のために見兼ねて注意をすることはあっても、自分のために「マナーを要求」することはありえないと思います。何か肝心な事が忘れられているなと思わされました。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |