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2015/10/25 「大事な物は目に見えない」 マタイの福音書 7章 24-25節 「だから、わたしのこれらのことばを 聞いてそれを行う者はみな、 岩の上に自分の家を建てた賢い人に 比べることができます。 雨が降って洪水が押し寄せ、 風が吹いてその家に打ちつけたが、 それでも倒れませんでした。 岩の上に建てられていたからです。 また、わたしのこれらのことばを聞いて それを行わない者はみな、 砂の上に自分の家を建てた愚かな人に 比べることができます。」 横浜市の大型マンションで、杭打ち工事のデータが偽装され、マンションが傾いた事件には本当に驚かされました。随分前に都心で高層ビルが少しずつ建てられ(新宿に高層の都庁ができた頃)、地盤の弱い日本で本当に安全なのかと私自身も思いましたが、強固な杭で固い地盤までつながっているから大丈夫なのだと説明され、そういうものかと何となく納得していました。その後、高層マンションが次々に建てられ、その安全性をだれもが忘れていたように思います。しかし、その一番肝心な杭が地盤まで達していなかったとなると、この安全性は根本から崩れてしまいます。私の自宅マンションも7階建ですが、崖の途中に建っていますので、何となく不安になりました。 聖書には、上記の「岩の上」と「砂の上」に建てた家の話が出てきますが、家を建てる時に一番大事な土台は、目に見えないものなのだと思い知らされました。土台が岩でも砂でも普段はあまりわかりませんが、一旦、洪水や地震が起こると結果は明瞭です。岩の上に建てられた人生でありたいと願っています。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |