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| 2015/09/13 「初物で主をあがめよ」 箴言 ３章 ９-１０節 「あなたの財産とすべての収穫の初物で、 主をあがめよ。そうすれば、 あなたの倉は豊かに満たされ、 あなたの酒ぶねは新しいぶどう酒であふれる。」 今年も９月に入り、さっそく田舎から新米が届きました。それを見た途端、田舎で農業をしている兄の苦労を思い出しました。特に今年は８月上旬までの記録的な猛暑と、その後の雨ばかりで不順な天候の中での厳しい農作業を思いました。聖書の中には、初物を神様に捧げる教えがたくさん書かれています。これは、農夫は苦労して働いて収穫物を得ますがそればかりではなく、まず神様の自然の恵みがあって、初めて作物が出来ることを忘れない大切な教えであると思います。 そう思うと、今の時代、私たちも献金をささげますが、その時どれだけ日頃必要な物が与えられ、生活が支えられていることを神様に感謝しているか、しばしば忘れている自分に気が付かされました。どうも私の心の中は、今与えられている物で満足するより、もっと、もっと欲しいという貪欲の方に強い力があるように思います。その結果なかなか感謝ができないのではと思わされました。 随分以前になりますが、教会のある高齢の兄弟が「庭に家庭菜園を作り、初めて出来た野菜です。牧師先生の家で食べてください」とトマトときゅうりを持って来られたことがありました。私と家内はびっくりして、一度は辞退しましたが、強いて勧められるので、感謝していただきました。その兄弟の信仰にとても励まされました 。 （文＝松本俊雄 牧師） バックナンバーはこちらから |